富士通コンポーネントの「やる気」が、こんなところにも。

 気づいてた人が、何人いたかは知らないけれど……大きな「扱われ方の変化」があった。


 これまで、富士通コンポーネント親指シフトキーボードってのは、いわば「JISキーボードのオマケとして」NICOLAキーボードが設定されていました。
 「FKB8579シリーズ」JISキーボードの派生キーボードとして、「661番親指シフトキーボード」が設定されている……ってゆー扱われ方だったわけで。


 富士通コンポーネントにおける、この「FKB+シリーズ番号+派生番号」という命名規則はそのまま維持されていて、その中で親指シフトキーボードの「扱い」が、今回大きく変わりました。
 ……単に「1本の親指シフトキーボードが生まれた」ッてだけじゃないんです。
 http://software.fujitsu.com/jp/oasys/relation/#FKB7628
 ↑の「製品名」をよく見てください……そこに【 親指シフトキーボード FKB7628シリーズ「Thumb Touch(サムタッチ)」】って書いてあるのはわかりますよね。
 親指シフトキーボードは、富士通コンポーネントにとって「オマケ扱い」から、「シリーズ機」に変わった……ってコトを、この名称が指し示しています。


 こーゆーのは、個人の設計者がどうこう……ってレイヤーじゃなくて、「組織として」そういう方向に動き出した、ってゆー意味なのだと思う。
 当然、シリーズ機の1番手として出してきた……ってことは、このスタイルで「もっと改良する」とか「Macのかな/英数対応版が出る」とか「快速親指シフトキーボードが出る」とかもこのシリーズで展開されるンだろうなぁ……と思うと、結構不思議?な商品展開がありえるのかも。


 ……個人的には、FKB7628シリーズ機の1番手は「すでに結構イケてる」と思うので、その特性はなるべくシリーズ全体で統一するようにして、

  • 重量増加は避けて、あくまでも構造設計の工夫で剛性を確保。
  • ケーブルは着脱式。
  • 濃色キートップ化。もしくは淡色キートップ+キーボードカバーの組み合わせ。
  • ギヤリンク支持&メンブレンスイッチのペア構造。
  • 内部に同時打鍵ロジックは持たず、既存のエミュレータ資産群を生かして「多様な環境」に即対応する。
  • 親指キーは変換系キーと共用にして低く保つことにより、B段キーの打ちづらさを解消していく。

ってゆー、美味しいところはそのまま継続して欲しいな、と思う。


 シリーズ中の「FKB7628-801」単体に限って言えば、「A段親指キー」「A段非親指キー」「手前ヒンジ」の高さ関係を見直した「FKB7628-801A」を、FKB7628シリーズの一つとして設定して欲しい……ってゆー細かな希望はあるけど、このあたりは富士通コンポーネントの社内でガンガン評価打鍵しまくって、その結果にもとづいて決めてもらえれば、それで良いと思う。


 さて、「FKB7628シリーズ」の2番手以降には、一体どういうバリエーション展開があるのだろうか……結構気になる。