(メモ)かえであすかでは、なぜ「D」と「K」の直下に親指シフトキーを置いた環境で、評価打鍵をしているのか。

 ……って、これは何度も書いてたような。
 理由はシンプルで、

  • 目の前に東芝ノートPCがあったから。
  • シフトキーにほかの機能を割り当てると「私には使いこなせない」ので、無変換&変換をつぶして転用するしかなかった。
  • ↑で「打ちにくくならない」配列を作れば、「普通のキーボード」で十分な操作余裕を確保できると考えたから。
  • 親指に動作規制を加えないと、私自身が持ってる「悪い打鍵癖」を矯正できないから。

 ……まぁ、なんというか「配列養成ギプス」みたいなもの、という感じでしょうか。


 一応狙いは達成できて、

  • 東芝ノートで「100万かな/年程度なら、指を痛めずに打てる」配列になった。
  • シフトキーだけを誤って押しちゃう癖が出たときでも、実害がほとんど出ずに済んだ。
  • 普通のキーボードだと、ストロークが普段より深いとかいう悪条件が乗っていても、十分な操作余裕が確保できた。
  • 親指シフトキーだけでなく、スペースキーをたたくときにも「無駄に指を振り上げて、思いっきりキーをたたいてしまうという、かつての悪癖」が出なくなった。

という効果は出たっぽいです。


 配列(を通じた動作手順の規定)ってのは、「打ちやすくすることによって、体への負担を減らす」ことばかりじゃないんですね。
 時には「ある目的を持って、あえて使いにくい状況(=制約)を作り出す」ことも必要になる*1わけで。
 使いやすさってのは、単に「目の前の苦痛がなくなること」だけで決まるわけじゃなくて、「制約の力をうまく使って、強制的に何かを解消させる」ということからも生まれうるものです。
 そいつを実現するためには、「けん盤配列自身」だけではなくて、「キーボードという物理面」とか、あるいは「キーボードに対する手の置き方・打鍵中の指の動き方」なんかも含めて、全部が一体となって「特定配列の評価打鍵」が成立する……と。
 かえであすかについては「私にとっての条件」しか満たせなかったのだけれど、そのうち何かに生かしたいなぁ……と思うところです。


 ……で、グダグダ書いてきたけど、最後は【評価打鍵は大切だよ!】ってことを言いたい……と、ただそれだけの話。
 評価打鍵して文字を入れ替えていくにせよ、運指データなどを基に生成した配列の使いやすさを確認していくにせよ、「手指とキーボードの間」というインターフェースとしてけん盤配列を作るのならば、「人間が介在しない配列生成」ってのは絶対やっちゃダメだと思う。
 あとは、この「最低限要求されるレベル」が、徐々に上がってきてる……と思うので、そういったところが少しずつ整理できるようになるといいなぁ……とは思うのだけれど、そっちにはまだ手をつけることが出来てないので、まとまった休みを取れたときにでもやってみようかな……と。

*1:「制約」≠「使いにくくしようという目的を持って行動すること」である点に注意。「制約」というのは、自由すぎてスッと決まらない事柄に対して、「好ましくない選択肢」をはじめから除去してしまうことを指しています。