「やまとことば」の評価打鍵って、結局は「みんなが避けたいこと」なんだよなぁ……と思う。

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 カンタン理論が使えないし、苦労して作っても「気づいてもらえない」し……。
 作り手としては「解りやすいウリにならない」から、まぁフツーなら「やまとことば対応」ってのは、あからさまに避けて通るところだよなぁ、と。
 実際使い手もさっぱり気づかずに「いや、これは俺が慣れてないのが悪いんだ。だからもっと練習しなきゃ……」みたいに思ってるはずだし。
 #実際には「打ち方に慣れる」事と一緒に「打ちやすい言葉を選んで使うようになってしまう」ところがあって、字面が黒くなったりするのだけれど。


 ……俺としては「さすがにそれじゃまずいだろ」と思うところはある……のだけれど、世の中の人が「PCのは、もーそれでいいよ。」って思ってるなら、もーそれでいいんじゃないの?という気も。
 ホントなら「いい配列の基準ってのは、【簡単なルールへの依存】なしに、【きちんとした運動性記憶】を得られるもの」なのだと思う……けど、このルールだって「相当文字を打つ人」にとっては正しい可能性があっても、そうじゃない人にとっては「まるっきり的外れ」な話になるし。


 結局、配列ってのは基本的に、「廃れる可能性が一番低そう」であって、かつ「取っ掛かりが優しいもの」ほど普及しやすいのだと思う。前者は人間として生きる上での「生活の知恵」だし、後者は慣れの問題に対する一番手っ取り早い解法だし。
 ……で、それがデファクトスタンダードになって、ハイおしまい、と。


 ただ、「みんなが使ってる配列が一つか少数であること」と、「みんなが選べる配列が一つか少数であること」との間には、リンクがあって欲しくはないなぁ……というのが、個人的な思いでして。
 私としては、「企業ごとに、標準入力法がバラバラ&配列定義さえ打てば、どこでも使いたい入力法が使える」ぐらいにまでは、いって欲しいなぁ……と思うんですけどね。
 #たとえば、企業内でやり取りされてるメールをかき集めて「企業内部向けの月配列」なんてのが生成される時代が来ると、文字入力に関するチューニングはかなりきわまると思うのだけれど。


 ……まぁ、私は「モロに(大和言葉の打鍵評価を)避けてる」から、人様のことなんていえた義理じゃないんですけどね……orz。