ホンダとトヨタの「死闘」が始まった……と。

  • 四半世紀先の電池をターゲットに、EVを作ろうと突き進んできたトヨタ
  • すぐ未来の電池をターゲットに、小型車市場での評価を根こそぎ取りにきたホンダ。

 将来は必ず「シリーズ方式」が勝つ*1……のだけれど、それはあくまでも「充電方式」と「電池そのもの」に対する課題が解決された後の話。
 そこにいたるアプローチが、「シリーズ&パラレル方式」のトヨタであったり、「パラレル方式」のホンダであったりする……と。


 トヨタが「シリーズ&パラレル方式」を採用したのは、「未来の車から逆算して、今の車を作ろう」というアプローチなのかも。
 対するホンダは「今すぐできるアプローチで、最も戦いやすい主戦場に攻め入ろう」としたわけで。
 トヨタのやり方では小型車をマトモに作れないし、ホンダのやり方では突き進んでもシリーズ方式にたどり着かないし……という感じで、どっちもどっちという気はするけど……。
 いずれにせよ、「プラズマvs液晶」の主戦場があるのと同じ理由で、たぶん中型車〜小型車の間にカテゴリが出来て、そこを中心に価格競争が始まるんだろうなぁ。と。
 個人的には「660ccガソリンエンジン+モーター」とかでもいいと思う*2んですけどね。

*1:モーターのための電気を起こす「発電装置」については操縦者の思うとおりに出力を加減できる必要がない(On/Offの2状態さえあればいい)、というところが、一番のポイント。電気さえ起こすことが出来れば、あとは「充電はインバーターががんばってくれる」し、「放電も回生がらみもインバーターががんばってくれる」から、定出力型の電源装置とか、安定化できない電源装置とかでも、きちんと有効活用できる。こういう性質は、今後どんどん利用されていくと思う。

*2:ほぼシリーズ方式で、エンジンは常時定回転になりそうな気もする。