「よい論理けん盤配列」と「よい物理けん盤」の関係。
横軸については一次元的に語れる話じゃないけど、縦軸に関して「ある特定の人からみた主観としては」この関係性が成立するような。
蛍光線は「物理けん盤自体が持つ、負担の重さ」を指していて、「上に上がるほど負担が重い」ことを描いています。
赤線は「論理けん盤配配列自体が持つ、負担の重さ」をさしていて、「下に下がるほど負担が重い」ことを描いています。
ちなみにこの似非グラフは、「誰にとって、どの論理けん盤配列の負担が重いか」ということも「誰にとって、どの物理けん盤の負担が重いか」ということも指し示していないことに注意。
これからけん盤配列屋として関与するなら、より多くの人が低コストに関与できるようにと考慮することが望ましいため、出来うる限り「ほとんどの物理けん盤配列で使える、論理配列を設計する」ことが望ましい*1と考えられます。
もちろん、物理けん盤自体について改良して「良い物理けん盤でしか使えない、論理配列を設計する」こともありえる……と思うけど、個人でやろうとするにはコストパフォーマンスが悪い気も。
使い手として関与するなら、好きなように物理けん盤を選んで使えばいいと思います*2。
ちなみに。
「かえであすか配列」の場合、次の条件において「ほとんどの物理けん盤配列」において使えることを確認しています。
- OADGキーボードのような、いわゆるJISキーボードの物理配列であること。
- 現在普及率が上がりつつある「ノートPCのパンタグラフキーボード」を使うこと。
- 「デスクトップ用の、非パタングラフキーボード」については、評価打鍵中にキーボードがダメになったため、評価打鍵を中断してます。
- 「相沢かえで」という一人の人間が、年間100万かな程度の入力量で使うこと。
……そんなの当たり前だろ、と突っ込まれそうな気もするのですが、当たり前であったとしても「きちんと意識しておく」必要はあると思います。
この似非グラフが意図するところ。
ある特定の人間にとって、「ある物理けん盤」と「ある論理けん盤配列」とを組み合わせたときには、次の現象がおきうることを示しています。
- 上にある赤線と、下に来る蛍光線との間が「論理配列が持つ安全領域(セーフティマージン)」になる。
- 赤線が蛍光線よりも下側に割り込む領域では「不都合があって使えないシーンがある」ということになる。
- 同じ物理けん盤を使う場合には「より赤線が上に来るように、論理けん盤配列の設計を行う」ことが望ましい……が、これを実現するには「時間と評価打鍵」というリソースを大量投入する必要がある。
- 同じ論理けん盤配列を使う場合には「より蛍光線が下に来るように、物理けん盤の設計を行う」ことが望ましい……が、これを実現するには「カネ」というリソースを大量投入する必要がある。