(TitleOnly)「情報処理装置用キーボード配列」において、NICOLA(親指シフト)は「必ず使える」必要がある。

 ……なんか、

  • NICOLA」が【唯一】「情報処理装置用キーボード配列」になるのは変だ。

ってことを度々書いてる気がするのだけれど、これを

  • NICOLA」が【そもそも】「情報処理装置用キーボード配列」になるのは変だ。

って書いてるのだと誤解されてたりすると洒落にならん*1ので、一応ここにメモ。


 私が「情報処理装置用キーボード配列」について意見陳述書を書いたとき、NICOLAの扱いについてはこうなってます。

  • NICOLAは「左手に負荷が寄った配列or負荷が左右均衡の*2、かな系の配列*3」のうちの一つ*4として、同じ条件を持つ配列とともに(少なくとも一つは)規格表の本文に載るべきだと思う。
  • NICOLAは「かつて普及したことがあり、現時点でも大量の配列難民が取り残されている入力法」のうちの一つとして、かならず規格表の本文に載るべきだと思う。

 これが素のまま通れば、2重の意味でNICOLA-JとNICOLA-Fが本文に載るはず。
 ……と、それが私なりの陳述書における設計。

*1:俺が「どうしても好きになれない」議論というものをする必要があると感じてるのは「(JISかな/Qwertyロマかな/イネーブルハードウェアをも含めて)特定配列以外でも使える汎用規格にするべき vs 特定配列しか実装できない固定規格にするべき」という論点であって、特定配列そのものの採用可否について争おうとしてるわけじゃない。将来「回避不可能な議論」に巻き込まれたときに、後出しジャンケンとかいわれるのは絶対にイヤなので、今日のうちにこういうメモを残しておきたかったわけで。私にとって「特定の配列が載るかどうか」という個別案件は全然重要じゃない(標準配列として「実用域のものがカテゴリごとに一揃い」載っていれば、具体的にどの配列が載っていても個人的には全く構わない)し、むしろ肝心なのは「より範囲の広い、(将来発生するものを含めた)各配列を載せるための仕掛け」がきちんと構築されるかどうか……ってことなので。

*2:現時点では「左手に負荷が寄った配列」と判定されてくれるほうが、選出確率を押し上げやすい(基本的には、強敵と呼べる候補が他にはないと思う)ということがポイント。負荷が左右均衡の配列って、実は(文字キー同士同時打鍵方式と真っ向勝負することになる)激戦区なので、こう判定されてしまうと選出確率が減ってしまうという不都合が……。個人的には全部載せればいいと思うのだけれど、それを嫌う人も居るみたいだし。

*3:これをどっちだと判定するかは、判定する組織の判定基準どおりでよいと思う。

*4:NICOLAはユニーク」だと誤解されると(どれか一つだけ採用されたりしたら)洒落にならんので、「NICOLA-J」「NICOLA-F」「NICOLA-A」はきちんと分離して書きましたし、すくなくとも「NICOLA-J」「NICOLA-F」の2つについては「それぞれに大量の」配列難民が居るはず……ってことも記述済み。