飛鳥の打鍵練習について……。

(言及:雑念 - 幸せになろうよ - Yahoo!ブログ)


 飛鳥の練習、お疲れ様です。
 わたしは【一方ロシアは鉛筆を使った】の打鍵動画を公開した者です。
 コメントを書かせていただこうと思っていたのですが、500文字制限内では書けそうになかったため、トラックバックさせていただきます。

打鍵速度について。

 私にはどうやってもできないのですが、運動性記憶の能力を向上させるためには「迷いなく次の手を出せるように、確実性を重視して練習を繰り返す」ことが、最も重要だと感じています。
 そちらでは既に「少ないミスで入力する」ことが出来ているようですから、あとは練習を続けることによって、さらに入力速度は速くなるはずです(少なくとも、従来お使いのなかで「一番速く入力できていた方法」には追いつけるはずです)。
 少なくとも、私のように「間違いまくっている」状態はダメです……こういう状態に陥ると「打ち間違えを直す」操作が記憶されてしまうので、速度向上を明らかに阻害することになります。

練習方法について。

 自然文入力をしていると、特に連接頻度が低いパターンでの速度が、全体の入力速度を支配してしまいがちです。
 こういった場合、(自然文入力と平行して)「Typewell」などの単語系タイピングソフトを使い、自然文とは異なる連接頻度体系下での練習を取り入れることが有効だと思われます。
 不得意な入力パターンがハッキリしている場合については、「増田式キーボード練習法」──【http://ameblo.jp/ujiro/entry-10000750318.html】などを参照頂き、中古本を脇に置いて練習するなどしてください──によって集中的な練習を行うことも効果を発揮するはずです。


 ちなみに、私自身は「練習するのがめんどくさくて大嫌い!」とか真顔で言うような人間でして……練習をせずに「低頻度パターンの連接問題を何とかしたい」と考えて、飛鳥カナ配列を簡単化改造した「かえであすか配列」を作成しました。
 既にご承知の通り、「かえであすか配列」は【配列記憶&連接操作記憶のための練習を端折りたい向きのための配列】なので、これをあえて、そちらで選択する……という必要はないと思われます。

親指に掛かる負担問題について。

 親指で強めにキーを押すなどして、肩に痛みを覚えることがある……ということで、本件については何らかの対策をすることが望ましいと考えられます。
 「軽い押下力で叩けるキーボードを使う」とか「押下量の少ないキーボード(パンタグラフ式など)を使う」とかいう方法で解決できるものとは種類が異なりそうで、そういったものとは異なる対策をすることが必要となりそうですね。
 強制的にこの影響を抑えようとする場合には、次の2点のうちどちらか(あるいは両方)を試行いただくことで、ある程度の効果が望めるかもしれません。

親指を握り気味にして打鍵できるキーボードを使う(またはその位置にあるキーを親指シフトキーとして使う)。

 比較的多くのメーカーが採用している「真ん中スペース、両脇に無変換&変換」配置のキーボードをお使いでしたら、親指を置く位置について、次の範囲から選択されると善いかもしれません。

  • 左親指──Dキー2段下〜Fキー2段下の間(この領域には無変換キーがあるはずです)。
  • 右親指──Jキー2段下〜Kキー2段下の間(この領域には変換キーがあるはずです)。

 Gキー2段下〜Hキー2段下の間の間に【親指ホームポジションを設定しない】ことによって、親指の上下動が人差し指によって規制され、結果として「力強く打鍵してしまう癖を、物理的に規制することが出来る」様になります。
 NICOLAでこれをやると「人差し指を伸ばす領域の文字キー」の打ちにくさが気になりがち……なのですが、飛鳥系はその領域に関する使用頻度が低いので、大きな速度低下を始めとする問題に遭う可能性は低くなっています。

パームレストを使って「上下動を規制したうち方」をする。

 キーボードの手前に、キートップと同じ高さのパームレストを置いて、「下げ切る打ち方」を物理的に規制してしまうという方法も、ある程度の効果があると思います。
 ちょうど、ノートパソコンのパームレスト部分と同じような状況を作り出す……というわけです。
 このとき、次のように打つと、さらに上下動が少なくなり、親指に対する負担が減るはずです。

  • 右手側──ホームキーの操作に限っては「パームレストに手をつけたまま打つ」ようにする。
  • 左手側──なるべく多くの操作について「パームレストに手をつけたまま打つ」ようにする。

 これをやると、親指に対する負担がなくなるかわりに「手首に対する負担が出る」かもしれません……ので、厳密にルールを決めたりせずに、ラフに運用して「一番痛みが少なくなる方法を探す」くらいの考え方で行うほうが良いかもしれません。
 掌を浮かせて打鍵するときには、親指単独への負担を軽減するため、キーの打ち方は「指の形を作って、あとはそのまま掌をそっと下ろす」形に近づくようにするとよいでしょう。

(2009年1月2日22:11:35追記)親指シフト(正確にはNICOLA)用のキーボードについて。

 飛鳥は、もともと「普通のデスクトップ用JISキーボード」向けに設計されました。
 そのためかどうかはわかりませんが、飛鳥は基本的に「親指シフトキーに高さがあったりすることは好ましくない」ようです。
 ……そういうわけで、いわゆる「親指シフト(NICOLA)用キーボード」を使うことは、正直言ってお勧めできません。
 もしもキーボードを買い換えるおつもりでしたら、出来るだけ普通の(真ん中にスペースキーがある)キーボードを選択されることをお勧めします。

シフトミスについて。

 打鍵速度を上げていく場合、「文字キー先押し」での同時打鍵操作が混じる状況では、どうしてもエミュレータの力を借りてシフト修飾状態を補正することになります。
 究極的には「(JISかなや英字入力の小指シフトキーと同様に)シフトキーを常時先押し」として操作することにより、この手のシフトミスを防ぐことが出来ます。
 やまぶきのタイマーを調整する場合、個人的な直感としては、3つある判定時間を全て「50」に設定して、その状態で打ち分けられるように操作していくことをお勧めしたいところです。
 #やまぶきのロジックについてはあまり把握できていないのですが、PC内部タイマーの誤差による精度を押さえ込もうとする場合、全て「50」にしたときに安定しやすいのではないかと推測しています。


 現時点で私がコメントできることは、たぶん以上の通りになるであろうと思われます。
 お役に立てるかどうかは不明ながら、これにて失礼いたします。