ありえない、これはありえない。

JVC HP-FX500 カナル型イヤホン

JVC HP-FX500 カナル型イヤホン

 ↑について、エージング前の雑感。
 よりにもよってONKYO/SE-U55X経由*1なので、一般的なレビューで表明されている内容とはズレているかも。

  • ×人声。
  • ○楽器。

 数少ない「.WAV保存曲」のなかで、特に楽しく聴けたのが

運動会のための音楽 KICW8721

運動会のための音楽 KICW8721

だったりするので、かなり混乱しています……。
 ウィリアムテルやギャロップあたりを楽しく聴ける*2とか、ほとんどわけが解りません。
 いったい何を聴くために作ったのだろうか……謎だ。

  • ドンシャリ」というには「シャリ」の部分が鈍く(拍手の音が特に鈍く感じる)、そのおかげか(この価格帯にしては)下品ではない。
  • 「ドン」の部分は結構下品だと思う。ノンエージングでJ-POPSを聴くにはきついものがある。バランスドアーマチュアタイプなドライバーユニットの低音(=量が少なく質感が正確なのが特徴)に慣れた人にとっては、ここが結構気になると思う。
  • 人声は鈍い。測定環境がないからわからないけど、3〜4kHzあたりにディップ……いや、振動版固有の濁りが乗っている気がする。
  • 薄膜中央駆動方式にありがちな「フィルム固有音」は(ダンパー部分はフィルムのはずなのに)ほとんど感じない。
  • 振動版が駆動力に対して重すぎる(というか、駆動力が不足している)気がする。正確なモーションに頼ろうとはせず、慣性で振動版を引っ張っているというか、そんな感じ。
  • エージングで化けるか否か……今のところは判然としないのだけれど、なんとなく「機械的エージング」はほとんど進まない(=特性は変化しない)と思う。むしろ「生理的エージング(耳エージング)」に賭けている気がする……というか、はじめからそれを見越して、長時間試聴した上で「慣れた耳にとっての心地よさ」を目指して作っているような感じがした。

 今のところはこんな感じ……なにか大きくハズしていそうな気もするけど。


 この価格帯の標準製品……ではないと思う。
 この価格帯に連想されそうな「がんばろうとして失敗したッぽい高音」も、「がんばろうとして失敗したッぽい声の帯域」も、このイヤフォンにはない。
 印象としては、ヘッドフォンで異色扱いされている「Fostex/T-50RP」を連想するところ。
 個人的には結構好きな音色……なのだけれど、一般受けするのかどうかはよく解らない。
 少なくとも、価格負けはしていない。


 正直、「コンプレッサ&リミッタでつぶれまくった音」を聴くにはちょっと違う製品かなぁ……。
 もしかして、製品としてのCDなどではなくて、ミキシング前のマルチトラックソースを基準にしたのではないだろうか……外で素で録ったような「生録音MD」とかのような、極めて刺激的な音を聴くにはきっとマッチすると思う。
 あと、似たところで、「エンコードK2」で処理されたCDとかはいけるかもしれない。
 ……やっぱり↓の出番、なのかなぁ。モロにこれがターゲットなのかも*3

JVC XA-V80-B 8GBデジタルオーディオプレーヤー ブラック

JVC XA-V80-B 8GBデジタルオーディオプレーヤー ブラック

 とりあえず、もう少し聴き込んでみる予定。というか、何を基準にしていたのか、とにかく気になって仕方がないです……。
 #低音は、もしかすると「低音がやせ気味な」ポータブルオーディオを対象にチューニングしたのかもしれない……とすると、「製品としてのCD」のうちの、なにかがリファレンスになっていることは、たぶん間違いないのだと思う。そうだとすると、据え置き機器で低音過剰気味になるのは納得が行く話。

メモ。

グリーンスリーヴス?シェークスピアの時代の音楽

グリーンスリーヴス?シェークスピアの時代の音楽

 かならず↑はテストしてみないと。

*1:こういうときには、もうすこし普通寄りにRoland/UA-25とかを選ぶべきだったと、今更反省中です……。

*2:この時点で貴重すぎる気はする。

*3:イヤフォンよりもプレーヤのほうが後発だから……このイヤフォン向けの機能がプレーヤ側に載っていると考えるほうが自然か?とりあえずマニュアルチューニング・K2テクノロジー・スタジオセッティングについて試してみよう。