ありえない、これはありえない。
- 出版社/メーカー: JVCケンウッド
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: エレクトロニクス
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よりにもよってONKYO/SE-U55X経由*1なので、一般的なレビューで表明されている内容とはズレているかも。
- ×人声。
- ○楽器。
数少ない「.WAV保存曲」のなかで、特に楽しく聴けたのが
- アーティスト: 運動会用,フィルハーモニー・オーケストラ,谷口國博
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2005/05/11
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ウィリアムテルやギャロップあたりを楽しく聴ける*2とか、ほとんどわけが解りません。
いったい何を聴くために作ったのだろうか……謎だ。
- 「ドンシャリ」というには「シャリ」の部分が鈍く(拍手の音が特に鈍く感じる)、そのおかげか(この価格帯にしては)下品ではない。
- 「ドン」の部分は結構下品だと思う。ノンエージングでJ-POPSを聴くにはきついものがある。バランスドアーマチュアタイプなドライバーユニットの低音(=量が少なく質感が正確なのが特徴)に慣れた人にとっては、ここが結構気になると思う。
- 人声は鈍い。測定環境がないからわからないけど、3〜4kHzあたりにディップ……いや、振動版固有の濁りが乗っている気がする。
- 薄膜中央駆動方式にありがちな「フィルム固有音」は(ダンパー部分はフィルムのはずなのに)ほとんど感じない。
- 振動版が駆動力に対して重すぎる(というか、駆動力が不足している)気がする。正確なモーションに頼ろうとはせず、慣性で振動版を引っ張っているというか、そんな感じ。
- エージングで化けるか否か……今のところは判然としないのだけれど、なんとなく「機械的エージング」はほとんど進まない(=特性は変化しない)と思う。むしろ「生理的エージング(耳エージング)」に賭けている気がする……というか、はじめからそれを見越して、長時間試聴した上で「慣れた耳にとっての心地よさ」を目指して作っているような感じがした。
今のところはこんな感じ……なにか大きくハズしていそうな気もするけど。
この価格帯の標準製品……ではないと思う。
この価格帯に連想されそうな「がんばろうとして失敗したッぽい高音」も、「がんばろうとして失敗したッぽい声の帯域」も、このイヤフォンにはない。
印象としては、ヘッドフォンで異色扱いされている「Fostex/T-50RP」を連想するところ。
個人的には結構好きな音色……なのだけれど、一般受けするのかどうかはよく解らない。
少なくとも、価格負けはしていない。
正直、「コンプレッサ&リミッタでつぶれまくった音」を聴くにはちょっと違う製品かなぁ……。
もしかして、製品としてのCDなどではなくて、ミキシング前のマルチトラックソースを基準にしたのではないだろうか……外で素で録ったような「生録音MD」とかのような、極めて刺激的な音を聴くにはきっとマッチすると思う。
あと、似たところで、「エンコードK2」で処理されたCDとかはいけるかもしれない。
……やっぱり↓の出番、なのかなぁ。モロにこれがターゲットなのかも*3。
JVC XA-V80-B 8GBデジタルオーディオプレーヤー ブラック
- 出版社/メーカー: JVCケンウッド
- 発売日: 2008/07/02
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#低音は、もしかすると「低音がやせ気味な」ポータブルオーディオを対象にチューニングしたのかもしれない……とすると、「製品としてのCD」のうちの、なにかがリファレンスになっていることは、たぶん間違いないのだと思う。そうだとすると、据え置き機器で低音過剰気味になるのは納得が行く話。
メモ。
- アーティスト: 村治佳織,ダウランド,バード,ル・ロア,バッチュラー,ノイジートラー,アテニャン,ダルツァ,ネグリ,カッティング,キレゾッティ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
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