(titleonly)人間性を尊重することを忘れた生産システムを維持し続ける限り、本来人間の創造性のみによってもたらされる発展機会を「継続的にドブへと投げ捨て続けている」状態から、抜け出すことはできない。
……もう少しすっきりとした表現に変えないとダメだな。
あと、日本の改善ネタは基本的に「ことばあそび」を多用するので、そのあたりでなにか一つひっかけられると良いのだけれど……。
いま読んでる本。
多工程持ちと少人化―フレキシブル組織でのモノづくり (「新IE」入門シリーズ)
- 作者: 平野裕之
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 12回
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このシリーズ本のうち、すでに読んだ数冊は「極めて実務的に始まる」のだけれど、唯一2000円を切ってるこの本だけが「(シリーズの1冊目じゃないのに)夢見的なところから入る」ってゆーのは、ちょっと不思議な印象が。
このシリーズではじめに読むならこの本!って言いたい……のだけれど、少なくとも3冊目を読んでからじゃないと引っかかるところばかりだと思うので、さすがに最初には薦められないというところがちょっと悔しい感じ。
あーもちろん、私としては馬鹿にしようとする意図があってこういう書き方をしてるわけじゃないです。私にとっての理想もそのまんま「それらとおなじ夢物語を目の前で再現すること」だったりするので。
ただ、こういうのって必ず「悪用」されるんだよなぁ……。たとえば、立ち作業の必要性についてこの本はきちんと書いているのだけれど、立ち作業の成立条件として「こういう理屈があるから立ち作業じゃなきゃダメです!」という宣言よりも先に「立ち作業のほうが作業者自身にとってメリットがある」という現実的な感覚が提供されないと意味がないし(この本では、どうやって立ち作業ならではのメリット(自立改善がもたらす達成感の享受)を生産性と共立させるか、というところについて、きちんと説明している)。
……けっきょく、「都合のいいとこだけ取って労働強化方向に振る」と、短期的改善にはなっても持続的改善にはならない……ということなのかも。
ちょっとヒント。
【原理的に一個流しは無理!】って仕事をしてる場合、その【原理的に】ってところが実は【いまの技術ではorいままでのなれた手順では】かもしれないので、後者に置き換え可能なのではないかと考えてみるといいと思うよ。
ここで肝心なのは「常にそう変えられるのではないか?と考え続ける」こと。もちろん「妄想レベル」でも全然オッケー*1。目標と狙いと理想の姿がそこにあれば、人間の脳と五感は「勝手に必要な情報を見つけ出してオモテ化*2してくれる」から。
「人間性の尊重」が生産性向上のための超強力な武器になる……ってのは、たぶんこれが理由なのだと思う。
そりゃあ、歯車よろしく機械的限定的作業ばかりをしていたら、「あれを変えればこんなことができるかも!?」なんてアイデアは沸き起こるはずもないし……当然といえば当然の話か。
2008年9月1日21:30:48追記。
多工程持ちと少人化―フレキシブル組織でのモノづくり (「新IE」入門シリーズ)
- 作者: 平野裕之
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- 発売日: 2001/09
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わからない部分が出てくるかもしれないけれども、それでも「このシリーズで最初に読む」価値がありそう。