百相鍵盤「き」めも。

 ketttさんとこで最近解説が。かつてみのりさんとこでも紹介されていた……のだけれど、あの時は私が若すぎた?のかピンとこなかったのがちょっと悔しい。
 (私がやった)漢触こーどの時にはJISの配字順を崩してしまった……のだけれど、「き」ではJISの配字順を崩さずに使っている*1


 JIS X 0208漢字コードのたたみ方が面白くて、「かなとかは行段系・漢字は句点コードの折りたたみ」になってる。
 区点コードは94枚(区)×94個(点)の巨大鍵盤になっている……のだけれど、この折りたたみ方が奇妙というか、巧妙というか。


 2打目に打つべき「94個(点)」はキーボード1枚に収まらない……ので、これは「小指シフトのあり・なし」で切り替えるようになってる*2。小指シフトの挙動はプレフィックスシフトじゃなくて普通のシフト。
 で、1打目に打つべき「94枚(区)」については、そのうち非漢字部分はそれなりに代表字をおいて、漢字部分は「小指シフトのなし=第一水準漢字(代表読みの50音順)、小指シフトのあり=第二水準漢字(偏かなにかの規則順)」というふうに折りたたまれている。
 第一水準漢字は「代表読みを頼りに」打って、第二水準漢字は「偏かなにかを頼りに打つ」という、そういうスタイル。


 選字ルールに癖がある(=漢直Winでいけるタイプではない)ような気はするのだけれど、詳しいところは不明……うーむ、漢触こーどを作る前にデモPDFを見ていたら、たぶん私は漢触こーどを作ることなく「き」を試していたと思う^^;。
 現実的には、やっぱり私には覚えられそうにない気もする……のだけれど、漢触こーどをガラガラと作っていたときの感じと同じく「もしかすると、これは覚えられるかも?」と、一瞬そういう雰囲気も感じてみたり。 


 それにしても、【「き」を表現するには「デモPDFがいい!」】というところに気づかれた作者さんは「気づく力」があるなぁ……と、全然別のところに感心してみたり^^;。
 挙動がとても解りやすくてナイスでした。

同日2217追記。

 漢触こーどの時に、全部の漢字に「代表読み」は振ったから、アレを生かせばいいのかも。漢直Winでは同時打鍵ができないし、繭姫では漢字検索ができないから、どっちにせよ中途半端になってしまうけど、そのうち考えてみるかも。

*1:まさに漢字コードの決定に携わった人は大喜び……なのかな。俺だったら相当うれしがると思う。

*2:47キー×2面=94個、という計算方法で、かな系としてみると「龍配列」の複層版をイメージしてもらうと結構近いと思う。当然、94個を「必ず2面分割しなきゃダメ」ってことは全くないから、多少ルールが崩れてもいいなら「32キー×3面=96個」の中に折りたたみなおして収容する「Keyboard Integration for Oyayubi Shift Keyboard」とかもできる……と。実際親指シフトキーボードに載せて使いやすいかどうか……はわからないけれども。