「しかたがない……」は言ってはいけない 〜行動科学で見えてくるアーキテクトの新常識〜……なんて本があれば、よんでみたいなぁ……などと、くだらないことを考えてみたり。

 元ネタはモロに↓なのだけれど。

「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~

「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~

人間を幸福にしない日本というシステム (新潮OH!文庫)

人間を幸福にしない日本というシステム (新潮OH!文庫)

 けん盤配列では、「何をユーザさんに負担してもらい、何をアーキテクチャ側で解決するか」というところの設計が、案外と重要になってくる……のかもしれない。


 かえであすかの場合は「特別な打鍵練習をせずに、2300かな/日程度使うユーザさん向けに、まぁまぁ使いやすい環境を提供する」ことが目的?あと付けすぎる話だけれど。
 この場合、ユーザさんに負担してもらうのは

  • いい練習教材があるわけではないのだけれど、うまく96定義を覚えてください。
  • 2300かな/日程度使ってください(それ以下だと忘れてしまうし、それ以上だと指への負担がらみで厳しい)。
  • タイムシフト・連続シフトのどちらかのシフトロジックをサポートする、かえであすか対応エミュレータが走る環境を用意・維持してください。

になって、アーキテクチャ側でどうにかしているところというのは

  • 基本的には飛鳥カナ配列系なので、「7年間練られて来たなりの打ちやすさ」は、おおむね保証できる(好みの問題などがあるから一概には言えない、という制限はあるけど)。
  • 低頻度濁音・半濁音をある程度再配置しなおしているので、「わすれにくさ」という部分に関しては若干効果があると思う(ようにする配列に組み替えたので……)。

という感じだろうか。
 「使い手としての私」が「しかたがない……」とかいいながら使うようでは変なので、そういうところに関しては「弄り手としての私」が何とかしないとダメでしょ、というのが、【「しかたがない……」は言ってはいけない】の根本部分。
 ……けっきょく、使い手にとっての使いやすさというのは、本質的な性能ただ一つのみによって決まるという、そう単純なもの……ではないのかもしれない。