「電気使用量」削減計画、ではなくて「電気代」削減計画に関するメモ。

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電気代の仕組み。

 電気代(従量電灯Bクラス)=固定料金(契約アンペア)+低消費ステップ料金(120kWhまでの料金)+中消費ステップ料金(120kWhを超えてから300kWhまでの料金)+高消費ステップ料金(300kWh声部分の料金)+燃料費調節倍率分。
 120kWh/月までにおさえられればかなり安く上がる(2500円ぐらい)……のだけれど、うちではどうやってもムリ。
 最近の高負荷時で450kWh/月(10000円)だった……のだけれど、できれば3000kWh/月(6400円)あたりまえ抑えたい。

kWh/月ってなに。

 「kWh/月」という単位には、「/月」が付いている。この「/月」というのはそのまま「一ヶ月あたり使用量」であり、電気料金請求の単位も1ヶ月なので、特定機器の消費電力を計算するときには「一ヶ月巻使ったときの消費電力」を出せばいい、と。月で割っているからスラッシュをつける……ので、この分数が使われている単位に月数を掛けると、その月数でのkWhを求めることができる。
 当然これに12を掛ければ単位は「kWh/年」になって、最近はこちらの値を書く例が多いらしい(12で割れば電気料金の計算がしやすい)。

冷蔵庫。

 冷蔵庫は常時フル能力で働くわけではないので、フル消費電力に稼働時間を掛けても意味がない。
 ただし、消費電力を算出するための基準自体が、ここ20年以内に2回も変わっているので、メーカー提示の値も微妙に信用できないところは厄介。


 今うちにあるのは48kWh/月(冷蔵室の扉にシールが貼ってある)=576kWh/年……年間12千円。
 480リットル。嘘っぱちな値を出すと不評?だった「JIS B 法」での測定値。


http://allabout.co.jp/family/yarikuri/closeup/CU20060220A/
http://allabout.co.jp/family/yarikuri/closeup/CU20060220A/index2.htm
 売れ筋のものほど電力の使用効率がいい……というのは、トップランナールールの影響。
 目標は2005年ベースの年間消費電力170kWh/年(14.17kWh/月)。
 このベースで年間3500円。
 差額は年間8500円。
 ……ただし、ここまでのルールはもともと「ISO準拠を目的にして、2005年まで使われていた、25℃単一条件」での値。
http://www.jisc.go.jp/newstopics/2006/C9801kaisei.html
 JIS A 法時代に使われていた「実態に近い値」からかけ離れすぎているために、再びJIS A 法ベースに戻した上で「より厳しい条件」を付加した測定方法に切り替えられた。
 JIS B 法時代に使われていた数値は全く役に立たないし、古い冷蔵庫と比較すること自体ができない。


http://www.yodobashi.com/enjoy/more/productslist/78390510.html
 トップ>生活家電>冷蔵庫>省エネ達成率で選ぶ冷蔵庫>省エネ達成率120%以上(冷蔵庫)

 日立冷蔵庫(451L・フレンチドア) R-SF45XM-T(ソフトブラウン) 栄養いきいき 真空チルド
 JIS年間消費電力量(50/60Hz) [kWh/年]:450/450
 これを12で割ると37.5kWh……900円/月くらい。

その他の機器。

 電力消費量が一定なら、単純に「消費電力(W)×一日の使用時間(h)÷1000(W→kW)」すればいい。
 オーディオセットの場合は音量に関わらず消費電力はほとんど変わらないので、セット全体の消費電力に単純に消費電力とかを掛ければいい。

 とりあえず、Crown/D-45(90W)、Mackie/1402VLZ3(25W)、dbx/DriverackPA(25W)、テレビ(約100W54W)、Onkyo/SE-U55X(ACアダプタ、20W、光接続によるアース分離用)、Sony/PlayStation3……という感じの付加だけを接続するなら、ぎりぎり容量は足りそうな気もする。
(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20080429/1209449490 )

 仮にこの機器を「常時電源On」にした場合は……90+25+25+100+20+300=560Wくらいか。
 単位をWからkWに変換して、常時電源Onなら稼働時間は24Hr、月内の日数は365.25/12……とすると。
 560W÷1000(W→kW)×24(Hr)×365.25/12(kW→kWh/月)だから……560/1000*24*365.25/12=409.08か、これだけで9751円もかかるじゃないか。
 常時電源Onってのはダメっぽいなぁ……電源投入時のショック劣化を減らすためには、常時電源Onでいくのではなくて「ゼロクロススイッチつき電源」あたりを投入するべきなのかも。


 電気釜などのように「高負荷時」と「低負荷時」で2通りの消費電力状態がある場合には、「高負荷時の消費電力×使用時間」と「低負荷時の消費電力×使用時間」を別々に計算してやればいい。


 家庭で特にインパクトがあるものは、いくつかのパターンに分かれると思う。

  • 使う時間がとにかく長い、テレビなど。
  • 夜間つけっぱなしになりがちな照明。
    • 特に、白熱灯は光量の割に消費電力が大きい→電球型蛍光灯でいけるものはさっさと切り替える。
  • 音質優先で電源つけっぱなしにしているようなオーディオ機器。
    • その分の電気代を負担するか、あるいはゼロクロス投入対応の電源を買うか……。

 んー……地道に「ちょくちょく電気を消す」「コンセントを抜く」「スイッチ付きタップを使う」とか、そういう方向でいくプランを考えるほうが先かもなぁ。