本を読み続けるコツ。

 以前は「一冊本を買って、とにかく読み込む」方向だったのですが、最近「本の読み方」に対する考えを変えてみました。
 家の中が「相沢かえで書店」になりつつある現状から、ひとまず「本の読み方」をまとめた上で、今後の読書方法についてのメモを書いておくことにします。

  • 読むことが苦痛にならないためのコツ。
    • 趣味に直結した本は家で、仕事に直結する本は通勤途中と昼休みに読む。それぞれその場で読む「雰囲気」にあわせた本を選択するのが、気分に負担を掛けないコツ。
      • これを忘れていると、(趣味の本を会社で広げて)場の空気を寒くしたり、(仕事の本を家で読んで)とても憂鬱な気分になったり……と、何もいいことがないので。
    • 「読みづらい!」と思った本は、ムリに読まずに「難読本」ラックに押し込んでしまう。
      • ここで必要なのは「(意識ややる気に一切依存せずに)楽しく読み進める仕掛け」なので、そういう本をムリに読み続けることは、絶対に避けなければならない。
    • はずれ本をひいたときには「外れた……クソッ!」などと書かずに「○○本の後に読むといいかも」などと書く様に努める。実際、そういう「第一感」というのは当たっているらしく、単純に「読むべき順番が間違っていただけ」という場合が、往々にしてある気がする。
  • 読む習慣を続けるためのこつ。
    • 「本がなくて手持ち無沙汰」になる時間を作らない。「することがなく暇なとき」には、常に本を読む……というぐらいの気持ちで。「暇つぶしに本を読む」というのは単なる習慣として定着しうるものなので、そういう「仕組み」だけを作るのは◎。
      • 逆に、本を読むために「無理やり時間を捻出する」というのは「意思ややる気に頼る方法」なので、何があっても絶対にダメ。そういうことをすると「時間を捻出したとき以外には読まない」癖が付いてしまって、読書をするのが辛くなるので。
      • ある本を読み始めたときには、念のためもう一冊をカバン(自宅の場合は読む場所の脇)に用意しておいて、「はずれ本をひいてしまったとき(これは本の始めから数十ページを読んだ感触で判断すること)」「妙に速く読み終わったとき」に備えておく。
        • 本を読む位置が中間あたりを過ぎたときには、予備が1冊では不足(これがハズレだったりするときがある)なので、2冊用意しておくほうがいい。
          • 「ハズレだったとしても予備があるから大丈夫」という安心感を確保する「仕組み」さえあれば、ハズレ本から苦痛を受ける恐れについて悩むことなく読書を続けることができるので、こういうムダ(=バッファ)は必要。
  • はずれ本をひかないためのコツ。
    • 特定のジャンルを決めて、そのジャンルの本をあれこれと読む。
      • 好きでもない(興味がない)ジャンルの本というのは、予備知識がないと読み進められないので、普通に読むよりも時間がかかってしまう……そういう読書はムダ。
      • そのジャンルの本を片っ端から読んでいくと、「どういう著者が、どういう視点で」書いているかが判ってくる。
        • 【好きな著者】が見つかれば、しめたもの。
    • 本のタイトルやamazonレビューは「まったく何の役にも立たない」ので、そういうものに惑わされてはいけない。世間様とあなたの嗜好がピタリと合致している……と思うこと自体が、そもそもの間違いなのです。
    • 好きな人が推薦する本を読む。
      • ここに「該当する人が匿名か無名か有名か」ということは、一切関係がない点に注意。ここに必要なのは「パーソナリティ」であって、人の地位や名声にはまったく関係がない。
        • そういう人が推薦する本は「そういう人自身のフィルタを通してから」本について書いているので、「その人自身のレビューが参考になるかどうかに関わらず」その本に対して好意的な印象を持っているかどうか・自分自身が読んだときに役立つかどうかを読み取りやすい。
        • このあたりは「ヘッドフォンに関する好き嫌いレビュー」と同じですな。「良い・悪い」ではなくて「好き・嫌い」の観点で読んでみるほうが良さそう。
  • 読んだ本を「他の人に紹介する」ことも考えておく。
    • 「自分だけのため」ではなくて「他の人と知識や知恵を共有する」ことを目的にして読むと、「私にとって最適な本なのかどうか」ということをとらえるためにも役立つので、この視点は意外と重要かも。
    • こういう意味では、本の詳細レビューは書かないほうがいい。
    • 読んだ本について、簡単な「読了報告」を書いておくといい。
      • とくに、「検索できるところ」に書いておくのが◎。
    • 同じようなジャンルの本でも、「あの人は漏れ・ズレ・重複を嫌うから、厚めで全部入りの本が好みだろう」とか、「あの人は文章よりも図解系のほうが即座に理解できるから、図解系の本が好みだろう」とは、「あの人は漫画タイプじゃないと読んでくれないから、漫画スタイルかそれに近い本が好みだろう」などと、【どんな人にとってお勧めなのか】をチラッと考えつつ読むと、結構楽しめると思う。

 ……と、こんな感じだろうか。


 一番肝心なことは、

 本のなかには、「あなたが言いたいことを代弁&分析してくれている」ものがある。

ということを、自分の力で見つけること。
 ここに気づくことができれば、きっとあなたにとっての読書は「苦痛」から「すばらしい暇つぶし」に昇華すると思う。
 そういう本を見つけることができれば、

 「○○という本によれば〜」という引用ができるので、あなただけの意見ではないということを、誰にでもわかる形で主張できる。

という技が使えるようになる(逆説的に言えば、こういう主張を見かけたら「それは自分の主観を都合よく説明するために引用しただけ」ということ)。


 ……もっとも、

  • 引用したコンテンツが偏った視点で書かれていると微妙。
  • 引用したコンテンツが「思いっきり引っ掛けもの」だったりすることがある。

ので、その分野の本を乱読する前に引用するのは危険です。
 ゆえに、その分野の本は1冊に限らず、何冊か読む必要がある……と。
 この点に引っかからないように、うまく読書ができるかどうかが、一つの鍵になるのかもしれません。