ポルトガルの道路信号には、日本の鉄道信号と同じ「速度超過を検出して赤信号を出す」ものがある。
地上デジタル8chの「うふふのぷ」(仙台放送では08:30〜09:55)で出ていたのだけれど、ポルトガルの道路信号には「速度検出センサ(道路埋め込み式の重量検地スイッチを使った2点測定らしい)」で速度超過の車両を検出すると、その先にある信号が先回って赤信号を出して「先行する車を巻き込んで停車させる」方式を採用しているらしく。
番組内では「速度超過をするような人も、赤信号では止まるんですね〜」とか言っていたけど、交通信号というのは「道路を使う皆にとっての共通言語」のようなものだから無視しづらいし、しかも前の車を巻き込んで止まるとなれば停車せざるを得ないわけで……これは良く考えられたシステムだと思う。
この方法の利点はなんと言っても、【もっとも早く目的地に到達するためには、速度超過をしないことがとても重要】という、制約の原則を道路にも適用したことにあると思う。
日本のような村社会では特に、こういう方法を取ると「赤信号を出してしまったことに対して恥ずかしいと思う意識が出る」ので、より強く制約の効果が出るはず……なので、速度超過に対して常に敏感になるひとが、今まで以上に増えるのかもしれない。
日本では速度超過をした場合に「赤外線ランプで照らして写真を撮って、あとから捕まえる」という方法をとっている(その場では解りにくい、という問題がある)……のだけれど、そんなことをする暇があるなら「カメラは全部Nシステム用にすり替える」などしてしまって、速度検出部分は「進行方向の信号を止める」ために使うようにしてしまうほうが良いのかも。システム更新にかなりの費用が掛かるので、既存設備の更改は難しいかもしれないけれども、今後作るシステムについてはポルトガル方式(というか鉄道信号方式)を見習ってほしいなぁ……と。