ケータイ小説──この涙が枯れるまで──

この涙が枯れるまで

この涙が枯れるまで

 今日の「ハッケン!!」でAM11頃に取り上げていた、「ケータイで書き、ケータイ小説サイトに投稿されたもの」のひとつ。
 ATOK+APOTのような「予測変換(履歴変換)」を活用し、かなめくり入力特有の問題を回避するために「左手親指をカーソルに・右手親指は文字鍵盤に」という入力スタイルを持つ方が2人ほど紹介されていた。
 ……ってゆーことは、「両手で文字鍵盤を操作する」スタイルでは「予測変換と衝突する」からダメってことか……W-ZERO3にあるようなフルキーボード鍵盤もダメってことになるじゃんorz。


 音楽が「若者による大量消費」にシフトしたことと同じように、小説もまた「若者による大量消費」にシフトしつつあるのかもしれない。
 そして、その時代には「パソコン用の鍵盤」など眼中にも無い世代が、多く物書きをしていることになる……と。


 予測変換が「不便な状態を改善するために生まれた」仕掛けであることは周知のとおりであるとして、果たしてPCの分野では「予測変換に頼らずとも快適な文字入力ができる」というメリットを、うまく表現できる時代が来るのでしょうか。
 予測変換に頼りたい人と、予測変換なしでも快適な方法を欲する人の数は拮抗しているだけに、今後がどうなるのかは結構気になります。


 それにしても、いわゆるケータイ小説が「主に会話文を元に構成されている」というのは興味深いところがあります。
 作者の自室書棚が紹介されていたのだけれど、そこにあるのは「漫画」と「ほかのケータイ小説」。いわゆる文学小説の類は「参考にならないから」と、一切置いていない……と。
 セリフで話を進める方法は「難しい表現方法を必要としない・難しい表現方法が向かない」ようで、その絡みで「書き手にとって書きやすく、読み手にとってもストレートに共感しやすい」のかもしれません。


 うーん……日常の記録などを通じて評価打鍵され続けている「パソコン用の新しい日本語入力法」が、こういった新手の文筆家な方にとって評価される日が来るためには、まだまだ時間が必要なのかもしれないですね……。

そういえば。

 「かえで携帯配列」は既存入力法よりも運指範囲が狭くなるように設計しているので、「予測変換などに使うカーソルキーを左親指で・文字鍵盤を右親指で操作する」ような利用シーンでも、なんら問題なく使うことができます。
 ……って、「かなめくり入力」と「ポケベル入力」を元にした入力法なのだから、当たり前といえば当たり前なのですが……。