愚痴を言うよりも、改善ネタを考えるほうが楽しい。

 ようやく飲み会は終了!ということで、さきほど帰ってきました。
 なぜかあのメンバーで集まると、「愚痴もそこそこに、話がいつの間にか作戦会議になっていたりする」のは、毎回思うのだけれど……とても不思議です。
 改善屋が本業(?)の人がいると、出た「不満」に対する「suggestion」がうまく連鎖して提示されるので、参加していて面白いんですよね。


 今日の場合は【トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして】【大野耐一の現場経営】【実践!!IT屋のトヨタ生産方式】【無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法】であらかじめ整理していた考えを少しずつ出してみて、「まとまっている部分」「矛盾していた部分」「もう少し調べてみると良さそうな部分」が色々と見つかったので……その意味でも参加した甲斐がありましたし。
 うーん……それにしても、こういう話が「酒の席の翌日に」「そこら辺のファミレスで」盛り上がるというのはもったいないのかも。
 仕事場で純粋に仕事のために同じブレストを展開→実施できれば、今の仕事能率は平気で三倍増になっても不思議ではなさそう……というぐらいに感じてみたり。


 今日のブレスト(?)まとめ。

  • 「向上心」「腕」「やる気を出す」を他人に求めるのは慢心。態度で示し、プロセスで示すことが重要。
    • 「向上心」ではなく「向上可能なプロセスを構築する」
    • 「腕」ではなく「腕がなくともできる状態(自働化)を構築する」
    • 「やる気を出す」ではなく「やる気をそぐ状態(異常)を見つけて修正する」
  • 保全」の経験値を高めることで、始めて「現実」を見る目が育つ。保全に金と時間をケチってはいけない。
  • 残業作業のコストパフォーマンス比は悪すぎる→手間を無くすプロセスを重ねて「完全残業レス」を目指す。
    • 残業は「より高い効率を目指すための改善時間」にのみ割り当てる!ぐらいの覚悟で。
    • 人力を増やす代わりにIT力を増やして「同人数・少時間」となるプロセスをつくる。
  • 「得意な部分を伸ばす」と「苦手な部分はフォローする」。
  • 「プロセス重視」は、中小企業でも応用できて、永続的な発展をもたらす可能性が十分に高そう。
  • 「成果重視」は、過去の資産を食い潰して生きているだけなので、ある時点で「突然崩壊する」可能性が十分に高そう。

……で、今日の「ハズレ」本を紹介。

 これらは久しぶりに「コンビニ書棚」で買いました。

プロの勉強法 (PRESIDENT BOOKS)

プロの勉強法 (PRESIDENT BOOKS)

「脳の鍛え方」入門―40歳を超えてから頭は良くなる! (PRESIDENT BOOKS)

「脳の鍛え方」入門―40歳を超えてから頭は良くなる! (PRESIDENT BOOKS)

 「プレジデント」記事のまとめWikiまとめ本……経営者による寄稿が延々とコピペされています。
 まるっきり信用すると「全体としては矛盾していることだらけ」なので、丸呑み鵜呑みしないように要注意。
 【トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして】【大野耐一の現場経営】【実践!!IT屋のトヨタ生産方式】【無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法】を読んでからこの2冊を見ると、「同じ経営者が居続けた場合、四半世紀後にはどの会社が伸びているか」を、素人目でも十分に判断できそうです……私は株には興味がないので手は出していませんが、この2冊を見て「誰が投資先として有望か」を見極めることは、そう難しくはないのかもしれません。
 思いっきり乱暴に約すと、両書籍では「プロセス重視」の人と「成果重視」の人による記事とが同居していまして、「個人的には見ていて面白い」という感じもしました……が、とても人様に「この本だけを渡してお勧めできる!」とはいえないです。
 ただし、【トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして】【大野耐一の現場経営】【実践!!IT屋のトヨタ生産方式】【無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法】あたりを読んで「プロセス重視」に傾きつつある方は、ぜひ2冊とも「自分にとって腑に落ちない記事は無視しながら、必要だと思うところだけを」読んでみることをお勧めします。
 こういう「まとめ本」はカタログと似たところがあり、一つのベクトルを向く記事ばかりが集まっているわけではありません……ゆえに、「理解できない考え方が書かれた記事は無視」してしまうほうがよいかと。