(読書メモ)無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法。

(関連?:事務分野の生産革新には「設備改善」と「手順改善」の適用先を分けて考えることが重要……なのかもしれない。)
(未来:(無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法関連)【覚えかけの無駄】は害でしかない、ということ。)
(未来:勝間さん書籍のメモ(無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法・無理なく続けられる年収10倍アップ手帳2008)。)


無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

 冒頭は大野方式……じゃなかった、トヨタ式の本にあることと根本的には同じかも。【トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして】と【大野耐一の現場経営】を読んでいないとイメージがわきにくいかもしれない(というか、14ページで誤解なく説明するのは無理がある考え方)ので、pp.20-33の内容で少しでも理解できない(不審に感じた)場合は【トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして】と【大野耐一の現場経営】を読むことをお勧めします。
 あっ、それと事務職の方は【実践!!IT屋のトヨタ生産方式】も必須。
 端的にいえば「丸いものを動かすなら、転がすのが一番楽。重いものを動かすのならば、まず車輪をつけよ。」という感じ?
 言い換えれば「辛く遅い方法を使っても、楽で速い方法を使っても、働きが同じならば結果も同じ。だから速く楽な方法を選択しようよ」……と。


 ……で、この本を読んでいると、「憧れの」レッツノート(by Panasonic)が欲しくなってきますね……。
 ってゆーか、電源/LANなどを有線でアレコレと接続している環境じゃダメなんだな……というところに気づかされてみたり。
 どうしてもパソコンと言うのは「安く買ってお得感を得て、入手したら満足しておしまい」的な買い方をしてしまいがち(いや、今使っているTabletPCに関しては「実用的な意味でも満足している」)のですが、色々持ち歩いて使うのならば、きちんとしたサブノートがどうしても必要になりますし。


 「フォトリーディングは知識ではなく体操に近い」は目から鱗。(なぜか個人的には)どうしても知識方面で捉えがちなので……。
 「タッチタイピングは知識ではなく体操に近い」は当然としても、それがフォトリーディングでも同じだということには気づかなかったです……orz。
 学習方法として「書籍ではなく教室に頼れ」というところには納得。
 情報過多の社会では「読む技術は様々な場所で使える」だけに、これは確かに必要なのかも……。


 以下、微妙にネタバレ注意。


 p.53に携帯音響機器の写真(ETYMOTIC RESEARCHの耳栓イヤフォン──ER-4sかな?──が写っている)、pp.54-55にイヤフォンの話。
 「イヤフォンはプレーや本体価格よりも高いぐらいのものを買え!」という話、そういえば一般的ではなかったんだなぁ……と。
 イヤフォンの選択ポイントは「遮音性(またはノイズキャンセル性)」と「コードの絡みにくさ」……後者は始めて聞いた基準で、かなり意外だった。
 オーディオブックなどを聞く為に使う……となると、ハイエンド系(?)では音楽向きのShure製品よりは、検聴向きのER製品をつかうほうが良いのかもしれない……って書くと微妙かも。実際には「耳へのフィット感」とか「聴いた感じの自然さ」で選ぶしかないので、個人的には【ShureのE4cとERのER-4S(ER-4Pでもよい。ER-4Bはダメ)を買って、両方とも試してみて!】と言ってしまいたい所です^^;。
 とはいえ、耳栓型は最近どんどん種類が増えている(特に国内メーカー製品)ので、あまり高価なものでなくても十分用は果たせそうな気もしますが……外国語を習得するには「子音を聞き分けしやすいもの」を選ぶ必要があるので、あまり安価なものを選ぶと「安物買いの銭失い」になるので注意。


 pp.58-59、ぎっちょんさんのコメントにあった親指シフトの話
 【「花」という中指シフト〜】とか【自分に合う方法を見つけてみて!】というあたりの解説方法に思わずニヤリ。
 キーボードやエミュレータを用意すれば、親指シフトが「ほとんど全てのパソコンで利用可能」と書かれている点も巧いな、と……しかも間違いなく事実だし。
 p.59を読んだ印象では、作者さんはレッツノートを使って「快速親指シフト(無変換と変換をシフトキーとして使う)」方式で使っているらしく。東芝ノートよりはスペースキーが小さいから、NICOLAをやるにも不都合は少ないわけで。もちろんこの使い方、黒歴史ですけど規格違反ではない……と。
 #というか、「JISキーボードによる快速親指シフト方式」を何時までも黒歴史のままにしていてはマズいと思う……。


 pp.60-63、マインドマップの話。
 ぎりぎりWindowsJournalでも出来そうな気がするのだけれど、こういうマップって「書いた後から、ツリー全体を選んで移動できたりすると便利」とか、色々とありそう(というか、電子回路の配線図を引くソフトでは、その機能は必須)なので……専用のソフトを用意するほうがいいのかも。
 キーワードをメモっていって「内容を思い出せる状態であれば良い」という話……これをやるなら入力法は「自身にとってストレスなく使える方法」でないと大変かも。


 pp.65-69の【始めに基礎を半年間徹底的に学べ】は、個人的にはピンと来ない表現……とりあえず【始めの半年間は「ほかに応用が効かないこと」を学んではいけない】と言い換えてみたり。
 えーと……電気回路の場合、抵抗・コイル・コンデンサのような受動素子も、真空管トランジスタのような能動素子も、はじめから「電気基礎」の考え方で理解しようとすると、大きな落とし穴にはまる可能性がある……ということと似ていますな。
 電気の分野をどうせやるなら、遠回りかもしれないけれども「物理」の考え方で理解しようとするほうが、後々に落とし穴がどこにあるのかを理解できるようになる……と、そことよく似ている気が。


 pp.70-72、【その分野の先輩を手本に、勉強の「やり方(method)」を真似よ】はほぼ常に真。
 先人の「やり方」を学ぶことは、先人の「現在の姿」を自分自身に重ねる効果を持つことと、先人の「失敗」を自身が繰り返さないことの両方にとって重要……と。
 これも「合う合わない」の問題が絡んできそうだから、色々調べてみるほうが良いのかも。
 #というか、日本語入力法の分野ってまさに「そのもの」だよなぁ……と思う。


 pp.73-78、【学習対象の存在理由を把握せよ】もほぼ常に真。
 「何が」目的で学習対象が存在し、「なぜ」その学習対象が今の形になったのかをまず把握せよ……と。


 pp.79-83、【インプットとアウトプットには同じ「時間」を掛けよ】は……同書が指摘するとおり、なかなか実践が難しいかも。これは例外なく真。
 「ワタシのコトバ」で明確に表現できるかどうか、それが重要……と。
 記憶はイメージのままでは綺麗に定着せず、「ワタシのコトバで表現できるカタチ」を取ることで、始めて鮮明なイメージに仕上がるのかもしれない。
 Rayさんが配列について「思考プロセッサ」という表現をとっていたけど、つまりはそういうことなのかも。
 ……個人的には、「公表する」アウトプットがその分量である必要はないと思う。推敲して思いっきり圧縮した「結果/結論」だけを表に出して、残りは全部「──続きを読む──」にしてしまう……とかいうのは、意外とありなのかもしれない。
 うーん、「続きを読む」をうまく使えるかどうか……が、実はとても重要なのかもしれない。しかも、「読み手のために」ではなくて「自分自身のために」。
 最近【文章を書くヒント―名文の秘訣から手紙の作法まで (PHP文庫)】を見直したのだけれど、「思いついたらすぐ書け(pp.18-19)」「書き直す回数が多いほど内容は良くなる(pp.46-47)」「書いたときの記憶が薄れてから推敲せよ(pp.48-51)」「始めに結論を書け(pp.72-74)」あたりに絡んでいるのかも。


 pp.84-87は……【勉強のやり方に関心を持て】という感じ?
 ここはいまいちつかめない……うーん。


 pp.88-95は【片っ端から読め。読むべきかどうかの規準は「信頼できる人の推薦」があるかどうかを基準にせよ】。これも真。
 似た価値観を共有する人が推薦する本は、たいていが「似た価値観で解釈可能な表現や視点で書かれている」ので、この手の人間フィルタはとても強力かつ有効だと思います。
 つぎに「ネットの書評」が推されているのですが、これも「理解しやすいコメントかどうか→肯定的かどうか」の順にフィルタリングすれば良さそう……って、これはネット書店を利用している人ならば、大抵が無意識にやっている予感が。
 あとは【一般紙よりも専門誌を読め】【テレビは時間の無駄】……これは結構厳しいかも。「世間話をするためには一般紙とテレビからの情報をネタにするほうが楽」だったりするのだけれど、それをはじめから否定してかからないと(本書が目指す)目的は達成できない……と。


 pp.96-113はオーディオブックからセミナーDVDあたりまでの話。
 オーディオブックは「半年ぐらい聴き続ける」「把握できるまで繰り返し聴く」と。
 アルクの「ヒアリングマラソン」と同じことを、自前でやるための技術的な話が満載な様です。
 そこのあなた、音楽ばっかり聴いてる場合じゃありませんよ!……と、自分を戒めてみるテスト^^;。
 #というか、私の場合は音楽を聞いても「リズムと音程」ばかりが記憶されて「歌詞」は全く記憶できないんですよね……向いていないのかもorz。
 ……「音楽が耳に残る理由」のプロセスを理解できれば、学習法に応用できるかもしれない。
 p.110には「プロセスが重要、成果は時の運」という類の箇条書きも……ここが「小説家のコトバを噛み砕いて書いてある」あたりが面白い。これも大野方式トヨタ式に「全く同じ概念」が示されている。


 pp.114-には「学校のメリット」が。
 キーワードは「コミュニティ」「同じ時間を共有する」あたり……だろうか?


 pp.118-124は「まとめ」。
 ここを勝手にまとめてみるテスト。

  • 収入の1割(?)は「自分の勉強」への投資に回せ。
  • 努力根性なんて考え方は捨てろ。
  • 木よりも森を見よ。
  • 徹底的に「書きまくれ」。
  • 使える技術&道具を徹底活用して、「頻繁に」成功体験を得やすい勉強のやり方を作ることに注力せよ。
  • 我流に溺れるな、他流を活用せよ。
  • 睡眠時間は削るな。

 ……うーん、乱暴にまとめすぎかも(汗)。

 
 ここから先は「アウトプット」するのが面倒なので(というか眠いです……)、ぜひ

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

をご覧ください。
 あっ、上に書かれた内容は「要約として機能していない」ので、pp.1-124もきちんと読むことをお勧めします。

……で、ふと思ったのだけれど。

 書籍に関する一番安直(ただし高速ではない)な理解方法は「本を読みつつ、上に書いたようなメモを取ること」なのかも……いままで全く気づかずにやっていたけど。
 上に書いていた内容は、だいたい「読み数分+書き数分の繰り返し」なので、「インプットとアウトプットを均等に」という方針にほぼ沿っている気が。
 確かに、今まで手に取った本や資料は結構多い気がするのだけれど、こういう風にメモした本の内容って、意外なほど良く覚えているんですよね……。
 もちろん、細かな内容やら言い回しやらはすっかり忘れているわけですが、「どのあたりに、どういう風な内容が」書かれていたのかは記憶に残るし、メモを見つつ本を読み返せば「元あった記述を探しやすい」という利点もあるわけで。


 そして、改めて思ったのだけれど……「自分にとって楽で速い入力方法」を選択することで、「書き」の時間はかなり圧縮できるところは、かなり重要だと思う。
 ここで「書き」とまとめているけれども、「パソコンで文を書く」というプロセスを分解すると「書くべきことを考える→とにかく書く→簡易的に推敲する」となるし、入力方法の選択次第では「とにかく書く」の部分でどえらく時間がかかったり、指が痛くなったりするわけで……。
 「書くべきことを考える」は度々やることで結構コツがつかめるし、「簡易的に推敲する」も同じ。
 でも、「とにかく書く」の部分は「手指の運動機能と入力法の整合性」が取れていなければまるでダメですし……そういう意味でも、本書の読者さんには【自分に合う日本語入力法を探す】事について、興味関心を持って欲しいな……と、そう感じました。


 【丸いものは転がすのが一番楽】【重いものには車輪を付けよ】は、おおむねどなたにとっても理解いただけるはずです。
 全く同じように、日本語入力法にも【個々人にとってやりやすい方法】は必ず存在します。
 今お使いの日本語入力法よりも、「自分に合う」「楽で」「速い」入力法を見つけることができれば、その新しい日本語入力法は、あなたにとっての「年収10倍アップ勉強法」を力強くサポートしてくれるかもしれません。


 この辺りは思うところあって度々書いているのですが、とりあえず2件のみリンクを貼っておきます。

 もちろん、作者さんのような「魅せる表現」から比べれば程遠い惨状ではありますが……参考になれば幸いです。

ちなみに。

 本書で紹介されているツール類は、以下のURL経由でチェックできます。
http://astore.amazon.co.jp/10up-22