懐かしい「2色成型」キートップの技術は、今ガンプラの世界で今生かされている……らしい。

 http://park16.wakwak.com/~ex4/kb/tech_mold.htm
 http://www2s.biglobe.ne.jp/~qwerty/pc/keyboard.html
 ……これは有名な話?
 本当は富士通のサイト http://magazine.fujitsu.com/vol48-4/5-4.html に素晴らしい説明があったはずなのですが、残念ながら消えてしまいました……。


 ……で、国内でこれを再現する技術自体がなくなったのか?というと、これはきちんとあります。
 どこで生きているのか?というと……それはプラモデル、しかもガンプラだったり。
 かつてはプラモデルといえば「キットの購入者が自身で色を塗る」とか「塗装済みキットを組み立てる」という方向性でしたが、高コストでもペイできるキットに関しては「多色成型によるキットを提供する」ことが可能になったようで、今はバンダイが2色成型どころか「4色成型」を実現しているそうです。
 http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/03/23/bandai/001.html


 金型の製作に数千万円かかることは従来どおり……ですし、4色成型用の金型となるとさらに高額になるかもしれません。
 コスト重視キーボード用のキートップとして生産するにはさすがに無理がある(いまさらレーザ刻印や印刷方式に勝てるはずもない)のですが、趣味的なコスト高が許容される分野においては「やろうと思えば設備も技術も進化し、そして実稼動している」多色成型の技術を用いたキートップを持つキーボードをつくるというのも、案外とありなのではないかな……と思いました。
 キーボードメーカーから純正品として販売するというスタイルのみではなく、たとえばtanomi.comあたりで「特定のキーボードのキートップを差し替えるための、キートップのみの販売」というスタイルもありえるかもしれません。
 この場合はキートップの高さも自由に設計可能でしょうから、市販キーボードのうち評価の高いものを流用して「親指シフトキーボード化キートップ」をつくる……というのも、原理的には可能かな、と。
 問題は唯一「コスト」のみということで、このあたりは数が出るかどうかに激しく依存するだろうと思われます。


 今日の記事(?)【ExcelやOOoCalcなどを使ってキーボードの配列を表現してみるテスト。】に掲げたようなキーボードを、目にやさしいキーボードの考え方でカラーユニバーサルデザイン機構の指導を受けつつ作成する……なんていう贅沢も、場合によってはとりうるのかもしれないです。