メモ。

 発表当時にページを見たものの、すっかり別のことに気を取られていたので……ゆえにシャドールームさん経由。
 tomoemonさんが「詩の打つ人 唐子ちゃん」というタイピングソフトを公開されています。
 かな入力にも対応している……ということで、エミュレータ経由での操作もイケそうです。
 ……で、気を取られていた原因はページ左端。
 いつの間にか、「トップ > ダウンロード > Windows > 学習&教育 > コンピュータ関係 > キーボード練習」カテゴリのトップランナーがrageさんの【NinjaT 1.04(レビュー)】だったり。うーん、これはすごい。
 ……で、「詩の打つ人 唐子ちゃん」に戻ってみたのですが、さすがに添付のサンプルでは早すぎて全く打てないです……以下に普段だらだらと打鍵しているのかがしっかりと現れてしまうという^^;。歌詞をしっかり覚えている曲でもないと、なかなか難しいのかもしれないですね。
 うーん、「日本語の歌詞を打つ」のも面白いと思うのですが、むしろこういうソフトでは「英語の歌詞を打つ」機能があると、より興味をひいて面白いかもしれません。「耳で聞いて書く(いや、「打つ」ですな)」だけに、英文タイプがより面白くなる可能性がありそうですし。


 キー配列の「長所・短所・利点・欠点・特徴」は、いずれも「ある特定の信念(またはキー配列)を中心にして」語られがち。
 大きくみれば「打ちやすさ」「快適さ」などと形容されるが、肝心なのはそういう「平均化した答え」というアウトプットではなくて、「その答えに至る理由」というプロセスのほうでは?と。
 ……ということは、配列を比較する文書を見るときには、それが「記述者本人にとっての理想にどれだけ近いのかを記録している」ものなのだと思って見れば、何か新しい事実が見えてくるのかもしれない。
 たとえば飛鳥が、ある特定のループを周回しつつシフトアップしているように、全ての(現在改善活動中の)入力法は「その入力法にとって最も適する配列へと変移するために、ある特定のループを周回しつつシフトアップしている」のかもしれない。
 こういう要素は、鍵盤上の物理キー配列・ソフトウェアによるシフト方式などの実装方法・手指を中心とする上半身の運動特性・人の記憶に関する癖……など、様々な要因によって左右されるはず。
 「多くの人にとって(客観的に最適かどうかは別として)受け入れやすい入力方法は何か?」という話を語るにはあと1世紀近く掛かるかもしれないけれども、少なくとも2007年の現時点において【日本語入力について、様々な可能性を検証するべく様々な入力方法が開発され、そして実践的にテストされ続けている】ということ自体は、とても重要なことだと思う。
 今実際に行われている「特定入力法の枠を超える、コラボレーション的な入力法開発手法」が、20年後や40年後に活躍することになるであろう配列屋にも受け継がれていくことを切に願いたい。
 そういう「雰囲気」が醸造されていくことで、自然と「開発」の分野だけではなく「利用」の分野においても「特定入力法の枠を超える、コラボレーション的な入力法運用手法」が成立するはずだと思う。
 「全ての日本語話者が、自身にとって最も快適だと感じえる日本語入力法を、自由にかつ常に利用することができる」……そういう時代が来るかどうかはまだ解らないけれども、できることから順々に手をつけていきたい。


 そういえば、今朝の新聞を見て驚いたのだけれど……って、不二家の話。

  • 細菌検査の基準がゆるすぎる。
  • HACCPを取っていない(≒HACCP方式の管理をしていない)。
  • 「同じタイミングで作ったものに、異なる消費期限を刻印する」場合がある。
  • 「ある場所で作ったものに対して、全く別の場所で刻印する」場合がある。

 ……いくらなんでも、管理体制として変だと思う。
 食品衛生に関しては「最終製品になった状態から選別検査する」という方法が基本的に通用しない(=菌数は時を経れば増減するので、測定時点と消費時点で菌数が同一であるとは限らない)。プロセスごとに検証を行って、「出荷時点ではゼロ」を保証できないと意味がない。それと、黄色ブドウ球菌を「手指の化膿」に関連付けるのも無意味だと思う……人間の皮膚は無菌化できないのだから、考え方を根本的に変えないと。
 消費期限に関しては、最長で2日あとの刻印を押す場合があるとか何とか……こういう場合、「安全性確認を行う」→「妥当性確認をクリアした場合は、はじめから消費期限を2日延ばす」という手順を踏めばよいし、そうしなければならない。
 ……(特に設備面での)HACCP準拠コストは相当に掛かるだろうけれども、「(やる気のあるなしに関わらず)システムの仕掛けにきちんと適応できれば、必ず準拠できる」類のものなので、これはぜひ取り組んでいただきたいところ。
 結局のところは「ドライシステム化&ウェット洗浄」によるシステムを構築する必要があると思う。衛生管理の根幹をアルコール等の消毒剤に依存するのは危険*1なので、「食品業界における衛生管理」と「医療業界における衛生管理」を組み合わせるのが一番よいのかもしれない。
 個人的には、見学するなら「HACCP運用経験が長い蒲鉾屋」が一番手っ取り早いように思ってみたり。
 いずれにせよ、いつの日か「完全復活」を果たしていただきたいところです。