141Fさんの「規則性と関連性は違うんです。」を拝見しつつ。

(言及:規則性と関連性は違うんです。)


 小書き文字──「ぁぃぅぇぉ」──のならびに関して、上記記事を拝見して考え込んでしまいました。


 JISかな(JISX6002)では「ほぼ一直線に並んでいる&大小同置」ですし、新JISかな(JISX6004)では「QAZXC」に「ぁぃぅぇぉ」が整列して入っていますし……低頻度小書き文字の規則性という意味では、JIS系の配列はよく工夫されている気がします。


 とりあえず、未だに使っている飛鳥21c290での配列変更テスト……をするのは(使用頻度が低すぎて)ツラいので、変更後を予想してみるテストをすることに。

 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
ターゲットの前に連接しやすいかな かな 頻度 ターゲットの後に連接しやすいかな 備考
りえ「きすつしじぅへちねうふ 228 ーっあ…ぉる。くう」、ぃいおそふなぎしよでひみ 近くなる。
んねさ、ら「やだあなふま 227 い、…。ぃんぅっうなりおくべ゜みふころらー 変更なし。
か?たよしおなりぇうふ 214 るーんっぃろうず」ねのゃふか 変更なし。
ぇ「うぁぉてでふ 210 あーるんす。ぶぅったうしりくよれを」きふなずかへ 遠くなる&逆手側になる。
どうむ」ぁぃ 28 ぇ、う 遠くなる&逆手側になる。

(from http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/keylayout/kana_continuity_list.html )
(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20051108/1131442718 )

【利点】

  • 小書き文字の並び順が、カタカナの「フ」の書き順に一致(?)する。「ぁぃぇぉ」は「フ」の後に連接しやすいので連想しやすく、「ぉ」のみが段違いになっている現状でこそ規則性を出せるという面白みがある。
  • 21c284で遠くなってしまった*1「ぇ」を、小書き文字のグループを崩すことなく、若干打ちやすい位置へと動かすことができる(飛鳥では#122(21c269版、左P)から#279(21c284版、左Y)に移動したのちに固定されている)。「ふぇ」は21c284以前の「OP」から、本案では「OU」に変わる……人差し指と薬指は指の長さがほぼ等しいので、打鍵性は「OP」よりも良くなる可能性がある。
  • 使用頻度が一桁下の「ぅ」が一番遠い位置になり、頻度順に見れば順当になる。

【弱点】

  • 「ぃ」が左手人差し指の上段に来るので、【{うて}ぃ{あうしりれきな}】の打鍵感がかなり悪くなる。
  • 「ぃ」が右手の好位置から外れてしまうので、「フィキサ」とかが打ちづらくなる……「フィックス」とかは交互打鍵にはなるけど、「ぃ」を打つために手をかなり動かしてしまうので、こと自体は変わらないので、(鏡面動作の影響から右手がつられて動く可能性があり)*2次の「っ」が打ちづらくてあまりよくない。

 微妙、ですね……。
 うーん……「飛鳥の解り易さ向上計画*3」は失敗に終わってしまった予感がorz

後の追記。

 「50音順式タッチタイプ練習法」のシートでは、このあたりを「矢印を引いて、矢印と線が形成する図形イメージとして記憶してもらう」方法を取っています。
 NICOLAは「の」を連想?、飛鳥はまるで竜巻でも起きているかのような配置になっていたり。月配列2-263では「い」の字を連想?。
 もともと「50音順ではない配列」を「50音順に見せかける」ための練習法なので、やっぱり限界はあるのかもしれないですね……。
 いずれにせよ、低頻度かなは(配列設計上支障がない範囲では)規則的になっているほうが好ましいのかもしれません。
 #……って、こんなことを私が書いていていいのかどうかは甚だ疑問ではありますが^^;。

もう一つ肝心なことが。

 ここでは「ぅ」を低頻度カナとして扱っていますが、分野によっては(文章全体から見た頻度は低くても)名詞においては高い頻度で使われる可能性があるので注意が必要です。
 ytqwertyさんによる調査内容をご覧いただければ一目瞭然……ということで。

*1:私が駄々をこねて動かしてもらった記憶があります^^;。

*2:取り消し線引き&斜体部追加を2007年1月12日13:14:02に行いました。

*3:……って、飛鳥に対してそういう要求をするのは私だけかもしれないですね^^;。