ポケベル入力を習得するためには何が必要なのか。
(参考:携帯入力関連2題についての質問)
(過去:「かえで携帯配列(仮)」と「濁点分離かな配列」の動作チェックを完了。)
(過去:「かえで携帯配列(仮称)」と「Kodama携帯配列」の運指範囲)
(キーマップ頒布委託先:ctrlswapminiキーマップ集 - かえで氏作、オリジナル配列)
……というお題のわりに、私はポケベル入力を微妙に習得できませんでした。
理由は「濁点」「半濁点」「小文字シフト」がどうにも覚えられなかった(正確には「しっくりこなかった」)あたりでして。
「覚えよう!」と思って練習したときには何とかなったのですが、結局続かなかったという状態でした。頻度順で覚えようとしたので、その点で妙なストレスがかかったのかもしれません……。
で、そのかわりに「かえで携帯配列」を作成して、今のところは満足しているのですが……よくよく考えてもみれば、私の場合に「かえで携帯配列」でうまくいった理由は、単に「濁点」「半濁点」「小文字シフト」の障害がなかったから、というだけなのかもしれません。
そうすると、配列側ではなくて「練習方法」を何とかすることによって、配列を変更せずに普通のポケベル入力でも「自然に配列を覚えられる」方法があるのかも……と、そんなことを考えてみたり。
「かえで携帯配列」は、こういう方法で配列を表現しています。一打鍵目は遠目に、二打鍵目は近目にみる……と。
(注:英数字は別モードで英字めくり入力します)
あ | い | う | か | き | く | さ | し | す | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
え | お | ぁ | け | こ | が | せ | そ | ざ | ||||
ぃ | ぅ | ぇ | ぎ | ぐ | げ | じ | ず | ぜ | ||||
ぉ | ご | ぞ | ||||||||||
た | ち | つ | な | に | ぬ | は | ひ | ふ | ||||
て | と | だ | ね | の | ん | へ | ほ | ば | ||||
ぢ | づ | で | 、 | 。 | ? | び | ぶ | べ | ||||
ど | ? | ぼ | ||||||||||
ま | み | む | や | 〜 | ゆ | ら | り | る | ||||
め | も | 「 | ー | よ | ゃ | れ | ろ | ぱ | ||||
( | ) | 」 | っ | ゅ | 空 | ぴ | ぷ | ぺ | ||||
・ | ょ | ぽ | ||||||||||
わ | い | ヴ | ||||||||||
え | を | & | ||||||||||
* | ゛ | # | ||||||||||
゜ | ||||||||||||
この配列では、練習方法は鍵盤とまったく同一にしてしまうのが手っ取り早いようです。
- 【あいうえおぁぃぅぇぉ】
- 【かきくけこがぎぐげご】
- 【さしすせそざじずぜぞ】
- 【たちつてとだぢづでど】
- 【なにぬねのん、。?!】
- 【はひふへほばびぶべぼ】
- 【まみむめも「()」・】
- 【や〜ゆーよゃっゅ■ょ】
- 【らりるれろぱぴぷぺぽ】
- 【わいヴえを&*゛#゜】
……という順序で叩いて覚えるわけですが、覚えるときには「順序」を覚えるのではなくて「位置」を覚えるのがポイント。
一次元的に覚えようとすると、ろくなことがない様で……。
同じ考え方で、ポケベル入力……Panasonic/KX-HV210の盤面を表現してみます。こちらも、一打鍵目は遠目に、二打鍵目は近目にみる……と。
(Panasonic/KX-HV210では小文字キーが「ソフトキー2」に割り当てられていたので、この盤面には小文字キーが入っていません)
あ | い | う | か | き | く | さ | し | す | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
え | お | A | け | こ | F | せ | そ | K | ||||
B | C | D | G | H | I | L | M | N | ||||
E | J | J | ||||||||||
た | ち | つ | な | に | ぬ | は | ひ | ふ | ||||
て | と | P | ね | の | U | へ | ほ | Z | ||||
Q | R | S | V | W | X | ? | ! | − | ||||
T | Y | / | ||||||||||
ま | み | む | や | ( | ゆ | ら | り | る | ||||
め | も | ¥ | ) | よ | * | れ | ろ | 1 | ||||
& | # | 2 | 3 | 4 | ||||||||
5 | ||||||||||||
わ | を | ん | ||||||||||
゛ | ゜ | 6 | ||||||||||
7 | 8 | 9 | ||||||||||
0 | ||||||||||||
この配列では、練習方法は鍵盤とまったく同一にすることは出来ません。ゆえに50音順を採用するべきでしょう。小書き文字ははしょってしまう手もあるのですが、位置連想できるので一緒に練習しておくほうがいいと思います。
練習するときのポイントは、先の配列で行っていた練習と同じく「濁音・半濁音かなをセットで練習すること」です。「゛」「゜」のキーを単独で覚えても実践ではちっとも役立たないので、とにかく「実際に使う運指」で練習してみるべきかと。
- 【あいうえおぁぃぅぇぉ】
- 【かきくけこがぎぐげごか゜き゜く゜け゜こ゜】
- 【さしすせそざじずぜぞ】
- 【たちつてとだぢづでどっ】
- 【なにぬねの】
- 【はひふへほばびぶべぼぱぴぷぺぽ?!ー】
- 【まみむめも&】
- 【や(ゆ)よゃゅょ*#■】
- 【らりるれろ】
- 【わをん】
……という順序で叩いて覚えるわけですが、覚えるときには「順序」を覚えるのではなくて「位置」を覚えるのがポイント。
それと、「か」行に「か」行鼻濁音*1の練習も追加していますが、これは冗談ではなくて実際にやるほうが良いと思います。「は」行以外にも「半濁点」を使う練習を突っ込まないと、いざというときに半濁音キーを思い出せなくなる恐れがあります……濁音キー(9.22%頻度)と違って半濁音キーは使用頻度が低いので、始めに「表現可能な音を伴うカナで」練習しておくほうが、印象に残りやすいと思いますので。
……で、ここまでで「濁音・半濁音付かな」を含めてばっちり打てるようになってから、「英字入力」の練習を開始すると良いと思います。
同じ盤面にあるからといって一緒に覚えようとしないで、別々に練習するほうがいいと思います。英字入力のポイントは【5文字ごとに区切って、先頭の文字を特に意識して覚える】ことでしょうか。
- 【ABCDE】
- 【FGHIJ】
- 【KLMNO】
- 【PQRST】
- 【UVWXY】
- 【Z?!−/】
- 【¥&】
- 【*#】
- 【12345】
- 【67890】
英字めくりが「3字ごとに区切って覚える」方法だったのと同じ感覚なので、ここは【ABCDE FGHIJ KLMNO PQRST UVWXY Z?!−/】と50音順のように5字ずつ区切って暗唱してみるとか、そういう単純な方法が案外と有効かもしれません。
*1:たとえば「か゜」は「んが」と発音したときの「が」であり、ローマ字で書くとそのまま「nga」になる音です。鼻にかかる濁音で、たとえば「ね【が】う・に【ぎ】わう・さ【ぐ】る・あ【げ】る・す【ご】く」などの言い回しで無意識に使っているはずの発音です。