真空管アンプの設計?に関する雑多なメモ。
※このメモは実験や設計を伴わない「アイデア」でしかない点に注意。
基本構成
基本はCSPP(クロスシャント・プッシュプル)を使う。
・電源電源コンデンサを共通にすると、B電源用の分圧抵抗を経由して、出力トランスのプラスとマイナスがショート/バイパスしてしまう。
→電源トランスのタップは共用できるけど、「ブリッジダイオード〜電源電解コンデンサ〜左右出力管用」の区間を完全分離しないとだめ。音声信号がダイオードを抜けることはまずない……と思うから(片方の極性だけトランスに抜けたとしても、反対側の回路へのダイオードで遮蔽されるので大丈夫)、この方向で。
→モノラルで2セットなので、ステレオであれば4セットのブリッジダイオード×電源電解コンデンサが必要……と。
→よく考えてみたら、左右チャネルの同相同士は通過してしまうからダメか……って、いややっぱり大丈夫だな。各チャネルから反対のチャネルへはダイオードの逆接続を経由しないといけないわけで、通過できるわけがないから良し。
・CSPPのV1・V2はそれぞれ超三結(6BM8+トランジスタ)で構成する。
・超三結なV1・V2入力は2つ合わせてCSPPを構成するので、V1には正相の・V2には逆相の信号を導入する必要がある。つまりは差動入力。
→超三結そのもののカソードを2つまとめて定電流化し、片方を入力・片方を入力抵抗でアースに…………というのはCSPPで電源分離をしている以上無理なので、前段に別途12AU7+CRDによる差動増幅を導入する。直結にすると電源設計が大変なので、コンデンサでDCカットをしてから超三結なV1・V2へと信号を入力する。
→差動増幅段についてはさらに「ブリッジダイオード〜電源電解コンデンサ〜差動増幅段用」の電源を要する。差動増幅段は左右で共用しても良いけど、この際だから(笑)左右別々に用意する。
まとめ
差動増幅段は12AU7+CRD。前述のとおり意味はないにもかかわらず右ch・左chに独立して「ブリッジダイオード〜電源電解コンデンサ」を使う。DCカットコンデンサを経てから次段へとつなぐ。
出力のV1・V2系は超三結。右ch-V1・右ch-V2・左ch-V1・左ch-V2の計4系統にそれぞれ独立して「ブリッジダイオード〜電源電解コンデンサ」を使う。
出力はCSPP。出力トランスはシングル用。ステレオなので2個。
電源トランスは1個のみで良い……けど、モノラルアンプ2つに分けてしまうほうが簡単かもしれない。
能動部品は片方のチャネルごとに「12AU7単管差動→6BM7単管超三結のCSPP」だから……トランスはPP用でもシングル用でも大丈夫か。
参考にしたURL
http://www.ne.jp/asahi/evo/amp/tech/CSPP/index.htm
http://www.ne.jp/asahi/evo/amp/EL519CSPP/EL519CSPP.htm
http://www.ne.jp/asahi/evo/amp/6bm8z/report.htm
備考。
いきなり組めるわけはないので、試作回路を組んでいろいろ検証しないとダメ……例の「分割式配線台」を作らないといけない……ということか。測定器をどうするかも問題だし。
できれば「無線と実験」誌の「サイドワインダー」に投稿できるようにしてみたいものの、実現可能性は相変わらず低いままで……むむむ。