最近のかえで式が「ややこしい原理・ややこしい練習順序」を避けている理由

(過去:かえで式「NICOLA練習用テキスト」メモ。)
(過去:ACT@かえで式の練習方法、改0訂0。)
 NICOLA@かえで式では、なぜか再び50音順(以前は学習せずに使うタイプ、今度は学習専用)で学習するようシートを設計しました。
 この主たる理由は「手抜きをしたいから」とともに(いや、実際にそれもあるのですが)、「既に知っている知識を使って、目視確認時間を削減したい」ということも関係しています。


 かな系で入力効率を少しでも考えて配置すると、ほぼ必ず五十音順から崩れてしまいます。
 行段系の様に「打鍵数は多いが配列を整理しやすい(たとえばACTのような)」配列であれば、配列が定義したキーとホームキーとを見比べて、母音の打鍵順序を「打ちやすいように設定」すればいいのですが、かな系にはその手が通用しません……全てのかながばらばらに配置されているのですから。
 そして、それでも練習する時点では「なるべくあんちょこを見ないで練習できる」ことが望ましいはずです。


 また、目からの余計な情報があると、指がキーを捉える感触を最大限に感じることができず、触鍵操作に本来必要のない負担が掛かります。
 そうすると、既にある記憶(ここでは五十音順)を利用して練習する以外には、目に頼らない打鍵練習をする上で支障をきたす事になるのではないか……と考えたわけです。
 また、打鍵練習と言うとまぶたを閉じることも忘れて「じっと画面を見つめてしまう」人がいるわけですが(えーと、モロに私がそのタイプ)、これは「目を悪くする」だけでなく「初期練習にはそもそも合わない」のではないか?と考え始めています。


 目視法で一番まずいのは「逐次状態が変わる」文字入力窓。これを前提に文字入力をしていると「目で確認しなければ次の打鍵ができない」という状況になります。
 つまり「キーを押す→1キーごとに目で確認する→間違っていたらその場で直す→……」となるわけで、本来触鍵操作に必要ないはずの「1キーごとに目で確認する」操作が、打鍵シーケンスの中に含まれてしまいます。これはあんちょこのような「いつ見ても変わらない」ものと比べてはるかに問題がある……というわけで。時間も無駄になりますし、目にもよろしくありません。しかもキーを打っていても「間違いなく打てた!という感じがしない」ままになりがちなので(今の私はまさにそれ)、こういう経験からも「目視に頼る文字入力習得」はお勧めしたくないんですよね……。


 で、話を「ややこしい原理・ややこしい練習順序」に戻して……と。
 基本的に、「誰でもすぐに暗記できるわけじゃない」から、目視確認に頼らなければならないわけです。
 私の場合、大昔には冗談で「シフトJISコード換算で30bit+EOFしか覚えていられない」なんてことを言っていたわけですが、そんな私でも実践できるように「極力既に覚えている知識をベースにする」「目視確認時間を短くしても支障がないようにする」「一時的に記憶するべき非運動性記憶を極力圧縮する」ことに注視してみたところ、結果として五十音順になってしまいました。
 物覚えの悪さではクラスや職場でも一・二位を争えるほどでしたから(もちろん真実orz)、そんな私にでも習得できる方法を作れば、案外上手くいくんじゃなかろうか……と思ったわけです。


 暗記が苦手な人間にでも「目をほぼ瞑ったままで練習できる」方法を提供するならば、五十音順を弄ることなくほぼそのままに提供するのが自然だと考えています。もちろん、即実践投入が必要な例は多いですし、それに見合うように「最低限度の頻度順」は提示する必要がありますが、文字単位でそれが必要かどうかはちょっと自信がないんですよね……。
 清濁音のキーが一致しているNICOLATRON・小梅・月Ux系や、濁音・半濁音キーが分離独立している月2-263系・JISX6004・JISX6002などでは、今回作成した表の様な手順を用いることで、比較的シンプルにこの考えをテキスト化できるであろうと考えています。
 #飛鳥とかに応用できるかどうかは未検証。


 ……って、これはあくまでも「最近のかえで式」なので、それ以前には当てはまりませんし、それ以降に当てはまるかどうかは「予定は未定」なんですよね……どうなるのかは私にも解りません。できれば「文字頻度順学習」は最大限に生かしたいし、目視確認を可能な限り減らすという部分はそのまま引き継ぎたいですし……。


 さて、次に作るべきは「普通のローマ字入力(Qwertyローマ字入力)」と「普通のかな入力(JISX6002かな入力)」なのでしょうけれども……とことんやる気が出ないのはなぜだろう^^;
 #今日の昼間に「ナビ外し」をして疲れただけ……という気はするのですが……というか暑過ぎ。