中国語入力用配列案などなど(注:案「以前」の段階)〜中国語文入力用実験配列「黄沙排列(huang2sha1pai2lie4)」に向けて〜

 中文の場合、よほどのトリックを考案しない限り「月配列かな風入力」は無理。
 和文かな入力はとりあえず90定義あれば足りるが、中国語のローマ字定義は393通りもある(拗音月どころか、ロマかな規格のJISX4063全定義よりも多いと思う)。
 これを中指シフトかつ3段で表現しようとすると、3段10列キーではアンシフト面にシフトキーが12個必要になってしまう(多段シフト化する方法もあるけど、シフト段が深くなるとピンイン入力よりも効率が落ちる可能性が)。
 しかも四声(数字キーで0〜4を指定?)も入力する事になると、さらにややこしいことになる。
 ついでに書くと、この方式用に漢字を割り当ててみるテストには既に失敗していたりorz

 現状では和文における「貴社の記者が汽車で帰社した」問題と同じ事例がある。

 解決方法は

  • 「四声に使用するキーも含めて打ちやすい、非拡張な【中文向け英字配列】を作る」(たぶん中国国内では取り組んでいる人がいると思う)
  • 「四声も含めた省打鍵英字配列を作成する」(AZIK方式?双打とかがある)
  • 「四声の代わりに直接漢字を指定する(半漢直化する)」(今回の計画はこの方式)
  • 「完全連想漢直化する」(たぶん台湾方式が該当……アレは部品方式か)
  • 「完全無連想漢直化する」(効率重視ならば極めてよい物が作れるはず)
  • 「連文節変換に依存する」(多くの人にとってはこれが一番幸せかも)
  • 「速記方式で四声まで含めて一気に入力?」(中国語速記については完全に無知ですorz)

がある。 
 どれが一番いいのかはわからないが、おそらくは日本語入力のそれと同じく【人によって最適解は異なる】と考えるのが妥当なはず。
 日本人が中文を扱う上では「発音ベース」の方がやりやすそうに思うけど、それとて絶対的な考え方ではないわけで。


 中国語文入力用実験配列「黄砂配列(HuangShaPeiLie)」、大枠は書く。
 基本的な入力方法は【拡張ローマ字によるシフトを使った半連想漢直】。
 1〜2打目は村田式改、3打目以降は;lkdsが四声シフト(011234)になりうる「中指シフトもどき漢直」。
 目標入力コストは3打鍵/漢字確定〜4打鍵/漢字確定。
 日本語用MS-IMEを使う日本人向け(中国語でフィードバックをもらっても対応できないので^^;)。この方式ならば、キー入力入れ替えには繭姫が使える。同時打鍵シフトは使用しないので、繭姫の仮想鍵盤をフルに使える(3打鍵目から必要)。
 読みが異なり同じ漢字がある……たとえば【a】【e】は共に「阿」を指すとか。こういう場合は超多段シフト「風」方式で同一キーに漢字を割り当てるべきなのかもしれない。
 設計途中で投げ出す(逃げ出す)可能性も……orz
 (漢触こーどのような手抜きをできる要素が一切なさげなのですよ……)