中国語IMEを触ってふと思ったこと。
(参考:http://www.kks.ed.ynu.ac.jp/sub03/murata/chineseinput.htm)
firefoxでは変換候補すら出せないってどーゆー事よ?
……って、そんな勘違いはどーでも良いとして(【→】でリストが出るんですね^^;)。
とりあえずwrite.exe上でMicrosoft pinyinをちょっとだけ触ってみました。
んー、中国語がどういう構成なのかは良く解らないのですが、この場合「小指シフトかSandSで盤面を切り替えつつ拡張ローマ字入力する」のが、ピンインの姿としては正しい(楽だかどうかは不明)のかもしれません。
漢字もずばっと通ればいうことナシだとは思うのですが、向こうのIMEが日本のローマ字入力なりかな入力(じゃなかった、部品入力)なりを使用していることからすると、漢字キーを使う人はそうそう多くないのではないかなぁ……という気も。
たぶん、M式による中国語入力では「クロスシフトを拡張入力に使用・同手シフトは当初もくろみどおりに使用しない」というパタンで、おそらく参考で掲示した配列に近いもの(かつ漢字キー定義抜き)だったのかなぁ……と。
#あくまでも主観です。日本語入力で「ひらがな入力」がそれなりに需要を持っていることからすると、中国語入力では「漢字を直接入力できること」って、実は当人にとっては魅力的なのかもしれません。
……が、ひとまずここではそれをやる余裕がないので、とりあえず漢直は乗せない方向で。
シフトとして使うならば、まずはSandSでしょうか。向こうでは101キーボード系が主流らしいだけに、シフト2つを使った案を出しても「試してくれる人がいない」ですから。
#「106JP系キーボードを持って行けばいいじゃん!」という方法もあるけど、英字記号部の配置が全然違うからお話にならないでしょうし……orz
で、キー入力入れ替えツール(AltIMEとか?)+101キーボード系でできそうな配列に直してみました。
Qwerty英字配列 【Q】__【W】__【E】__【R】_【T】_【Y】__【U】_【I】___【O】__【P】__ 【A】__【S】__【D】__【F】_【G】_【H】__【J】_【K】___【L】__【;】__ 【Z】__【X】__【C】__【V】_【B】_【N】__【M】_【,】___【.】__【/】__ 中文Pinyin用鍵盤・アンシフト側 【S】__【F】__【N】__【R】_【M】_【H】__【L】_【X】___【G】__【B】__ 【CH】_【T】__【Z】__【Q】_【W】_【ZH】_【D】_【Y】___【J】__【SH】_ _____________________【P】_【×】【K】__【C】_______________________ 中文Pinyin用鍵盤・スペースキーシフト側 【uan】【a】__【ian】【e】_【en】【ui】_【ai】【iang】【ei】_【iao】 【an】_【ong】【u】__【i】_【o】_【eng】【ou】【ao】__【ing】【ang】 【er】_【iu】_【ie】_【in】【ia】【uai】【un】【ue】__【ua】________ 中文Pinyin用鍵盤・小指シフトキー側 (もしくはIME処理によりスペースシフトと分別(誤入力対応処理を使う) _________________________________【u:】_______【uang】______________ _______【iong】____________【uo】___________________________________ ______________________________________________【u:e】_______________
使い勝手は……わからないですねぇ。
中文をがりがり打てる方が試さないと、やはり詳しいところは解らない気もします。
あとは、やっぱりタブレット入力よりも直感的にできるかどうか……
個人的には、ピンインローマ字をキーボードに書くよりも「代表的な読み(音)をあらわす漢字」をプリントしてしまう(考え方はかな入力に近い)方が良いのではないかな、と思います。
なぜ?って、意外と見回してみると日本語入力に関して「ローマ字入力同士・かな入力同士は使い分けしづらいけど、ローマ字入力とそれ以外は使い分けても支障がない」という方は多いような気がするわけで。
日本国内で「日本語文をローマ字にすると読みづらい!」という意見がまかり通っているのに(実際それはかなり正しいと思う)、中国語を使おうとする方にピンイン以外の選択肢が漢直系しかないというのもまた、ちょっと妙な話ではないかな……と思ったわけです。
……ってそんなごたくを並べてるのが目的ではなくて、手がかりを別の方法にする一番のメリットは「どこでも使える標準Pinyinを忘却する恐れが少ない・他の入力方法との使い分けをしやすい」あたりかな、と。外では標準Pinyin・家では他の入力方式……とするならば、(標準Pinyinと併用するには)英字に極力頼らない入力方法を併用する方が、覚える上でも使い分ける上でも混乱せずに済むのではないかな、という狙いがあります。
であれば、新たに「かな系もどき」があってもいいのではないかな、と。
たとえば上記の鍵盤配列ですが、Microsoft Pinyinで一番最初に出てくる漢字を割り当てると、こんな感じになります。
Qwerty英字配列 【Q】__【W】__【E】__【R】_【T】_【Y】__【U】_【I】___【O】__【P】__ 【A】__【S】__【D】__【F】_【G】_【H】__【J】_【K】___【L】__【;】__ 【Z】__【X】__【C】__【V】_【B】_【N】__【M】_【,】___【.】__【/】__ 中文Pinyin用鍵盤・最上段=アンシフト側、3段目=スペースキーシフト側、最下段=小指シフト側(もしくはIME処理によりスペースシフトと分別(誤入力対応処理を使う)) 【S】__【F】__【N】__【R】_【M】_【H】__【L】_【X】___【G】__【B】__ 【算】_【法】_【年】_【热】【们】【会】_【来】【向】__【给】_【表】 【uan】【a】__【ian】【e】_【en】【ui】_【ai】【iang】【ei】_【iao】 _________________________________【u:】_______【uang】______________ 【CH】_【T】__【Z】__【Q】_【W】_【ZH】_【D】_【Y】___【J】__【SH】_ 【产】_【同】_【组】_【起】【我】【正】_【都】【要】__【经】_【上】 【an】_【ong】【u】__【i】_【o】_【eng】【ou】【ao】__【ing】【ang】 _______【iong】____________【uo】___________________________________ _____________________【P】_【×】【K】__【C】_______________________ 【二】_【就】_【届】_【品】【家】【快】_【村】【月】__【华】________ 【er】_【iu】_【ie】_【in】【ia】【uai】【un】【ue】__【ua】________ ______________________________________________【u:e】_______________
で、調子に乗っていつものように絵も描いてみました。
(2006年4月23日21:02:46追記:みのりさんから頂いたアイディアを元に、赤ペン修正を行いました。普通のローマ字入力っぽく、ほぼ無シフト・2打鍵確定で入力します。)
んー、いつものごとくさっぱり訳がわかりませんな^^;
「声母」というものが割り当てられていないキーの漢字については、資料の頻度表を見て「もっとも出現確率が高い声母を採用」してみました。
- 【z】二 → er (そのまま)
- 【x】就 → j/iu → iu は iou の短縮形、ゼロ声母は you →【友】などが適切?。
- 【c】届 → j/ie → ie のゼロ声母は ye →【夜】などが適切?。
- 【b】家 → j/ia → ia のゼロ声母は ya →【雅】などが適切?。
- 【,】月 → y/ue → ue のゼロ声母は yue →【月】のままで良い。
- 【.】华 → h/ua → ua のゼロ声母は wa → ???。
(2006年5月6日16:10:17 - 上記、下線部を追記)
とりあえず「漢字を置いてみるテスト」自体はうまくいった気もするけど、ホントにコレで通じるのかしら?という疑問は多々あるわけでして……微妙だなぁ。
基本的に解りやすさを向上させるための原則は「鍵盤に書くべき文字は一文字で表現すべき」だと思うので、できればpinyin自体を廃してみたいのですが……結局それは果たすことができませんでした(基礎鍵盤の特性上どうしようもないというか、なんというか)。
それにしても、なぜに英中切り替えが小指シフトなのだろうか……
気づいたときには既に遅し、しっかり上で小指シフトに文字を割り当ててしまっています。単独打鍵でしか切り替わらないとはいえ、ちょっと操作が混乱しそうですな……ダメじゃんorz