「打鍵時間」から「許容されるべき各指の打鍵強度」を推し量る方法はあるのでしょうか……?

 打鍵時間計測、慣れにより「一方向のみが速く打鍵できる」状態を防ぐため、2キーを往復打鍵して平均をとるという方法もありえそう。
 たとえばKキーとIキーが対象ならば「K→I→K→I→K→I→K→I→K→I→……」と(可能な限りの速度で)同テンポ打鍵し、その平均を採るとか。
 K→IとI→Kを分離できなくなるけど、その分「測定すべきパタン数」が減るので、実験はしやすくなるかもしれない。


 もっとも、本当に必要なデータは「どの指にどの程度負担を掛けてもいいのか」なのかもしれず、これは打鍵速度データからは推測すらできない辺りが困りものかも。
 極端な話、小指をどう使うか?だけでも色々と手があるわけで。パッと思いつく程度の分類だと、こんな感じかな。

  • 「高頻度かつ広範囲で使うべき」……?
  • 「低頻度かつ広範囲で使うべき」……飛鳥
  • 「一部を高頻度かつ狭い範囲で使い、他を低頻度かつ広範囲で使うべき」……JISかな・新JISかな
  • 「高頻度かつ狭い範囲で使うべき」……Qwertyローマ字入力NICOLA
  • 「低頻度かつ狭い範囲で使うべき」……月配列系

小指に対してどういう役割を持たせるのか、そこがポイントなのかもしれない。
 NICOLAが小指に高頻度かなを割り当てている理由、単に「同指連接の回避」のみではなく、小指を「高頻度かつ狭い範囲で使うべき」という思想の表れなのかもしれない。こう考えれば、NICOLAキーボードが(人差し指ホームのみではなく)小指ホームポジションにもタッチマーカーを付けている理由は納得できるし、代わりに人差し指を広い範囲で使用する(使用できる)理由も納得できそう。

  • 結果として「NICOLAは小指ホームポジションが一番重要」と言えるのかも。小指と親指の2指を基準にして人差し指を伸ばす限り、人差し指キーをホームポジションに戻すのは意外と容易なはずだから。縦方向の差は「親指との間隔」でつかめるし、横方向の差は「小指との間隔」でつかめるから、2指のガイドがあれば、ホームポジションの検索に目視を必要とはしないでしょうし(それが親指シフトの教本etcに書いていないならば、話は別ですけど^^;)。

 どの指針が「私にとって理想なのか」は私には解らないし、ましてや「他の方にとって理想なのか」など言及しようもないあたりはいつも通りなわけで。


 ……うーむ、「指に痛みが走ったら、その時点から先は遅く打鍵する」という手もあるけど、ホントにそれをやって計測したら洒落にならない事態に陥る危険性もあるし……。
 RPGにおけるキャラクタステータス「すばやさ」と「ちから」の関係に似ているのか、案外これらは別々に測定するしかないのかもしれませんね。
 「すばやさ」は粘り強く測定して得るとして、では「ちから」はどうやって測定すればいいのやら……。
 今まで「許容されるべき指の負担度」に関する測定をしたという話など聞いたことがないので、ちょっと途方にくれていたりします。