中国では人気の「タブレットinマウス」に日本の入力事情を重ねてみるテスト。

#トラバできる品質にはならないと思うのですが、無言及ままでは却って失礼かもしれませんので、このままトラバさせていただきます……すみません。
(参考:タブレット一体型マウス - 伊藤 (2006-03-30 (木) 17:48:14)@文字入力システム情報)
(言及:中国人による中国人のためのインターフェース)
(言及:熟年パソコン教室〜シニアのパソコン生活を応援したい〜 日本語で一苦労)


 文字入力システム情報経由で、+D Blogの記事中国人による中国人のためのインターフェースを拝見しました(いや、コメントも書いてきました)。
 小さいタブレットは日本でもワコムが販売していますが、これって現状では「お絵かきする人向け」の代物でしかないんですよね……しかも小さいのは「絵を描くには領域が狭すぎる」ので、初心者向けとしても微妙らしく。
 文字入力につかえない原因は、OS側にタブレット→テキストサポートが標準装備されていないからなのかもしれませんが、これはちょっともったいない話で。


 そんな中でも、中国では「ピンインも五筆も面倒!手書きの方がいいじゃん。」という現実主義(だと思う)からか、文字入力専用のタブレットが結構売れているらしいのです。それが表題にも掲げた「タブレットinマウス」につながった様で。

 つーか、むしろ日本語の方がこういうのは受けがいいと思うのですが……
 いや、なまじ「キーボードで入力する方が格好良い!」とかいう理由が横行しているこの国では無意味なのかなぁ……
 キーボードで手書き入力と同じ30文字/分(漢字かな交じり)を書ける人って、見渡してみると意外と少ないのが現実なのに。


 で、ここで著者の山谷剛史さんが興味深いコメントを記されています。

中国人でも多くの人が、私の知人にもいるのですが、発音(ピンイン)が正確に入力できないです。また日本語入力以上に入力が面倒というのはあります。また、ひとつの言葉に対して、入力が少ない五筆という入力方法がありますが、こちらは粘り強く覚える必要があります。それが理由のひとつとして、こういったものの需要があります。

ちなみに中国人で繁体字を読める人は思ったより少ないと感じました。かける人となると、もう本当に少数派です。
(from http://plusdblog.itmedia.co.jp/yamaya/2006/03/post_2588.html )

 えーと……私、ふつーに「中国でも(日本のローマ字・かな論争と同じに)ピンイン・五筆論争(いや)が起きているのかも?」という認識でいたのですが^^;そもそも両方に慣れていらっしゃらない方が意外と多い(?)らしいですね。


 この点、日本語入力についても似た傾向があるようです。
 最もわかりやすい例としては、熟年パソコン教室〜シニアのパソコン生活を応援したい〜 日本語で一苦労で取り上げられています。

ローマ字入力、かな入力のいずれで入力するのであっても、とにかく文字の入力の方法を覚えると、次に日本語の読み方そのもので苦労する人が続出します。
 
例を挙げればキリがないのですが、
(1)方法 (2)入力 (3)出張 (4)技術 (5)体育 (6)習得 (7)手術 などです。
(1)ほうほう → ほおほお/ほぅほぅ
(2)にゅうりょく → にゆうりよく/にゅりょく/にゆぅりよく
(3)しゅっちょう → しゅちょう
(4)ぎじゅつ → ぎじつ/ぎじゆつ
(5)たいいく → たいく
(6)しゅうとく → しゅとく/しゆぅとく
(7)しゅじゅつ → しじゅつ/しじつ
のように、色んな入力をしてしまうのでなかなか思った文字を出せません。
(from http://jukunenpc.blog36.fc2.com/blog-entry-8.html )

 ローマ字入力・かな入力のうち「好きな方法でどうぞ」と言って使っていただいたとしても、それとは別に読みの問題が絡んでくる……というのは、どこの国にも共通する問題なのかもしれません。
 #そういえば、かな入力と音声入力では共通して「訛りの問題」って大きなウェイトを占めていそうな気がします。


 うーん、日本国内でも本気で「タブレット(デジタイザ)」を文字入力に導入して欲しいですね。
 というか、コスト問題で色々出てくるならば「ノートPCのタッチパッド領域にミニタブレット(デジタイザ)を置く」というのもありだと思います。
 あの静電容量検知式タッチパッドって結構使われていなさそうですし(私の場合はカーソルが飛びまくります^^;)、それならばいっそのことデジタイザにして「専用ペンで操作する」というのも、結構アリなのではないかな……と。


 #ああっ、また妄想に走ってしまった……orz

で、デジタイザであることを解っていただくためのアイコンを考えてみたのですが……

 結局「うかんむり」と「【あ】の1〜2画目」しか思いつきませんでしたorz
 Microsoftは侮りがたし……


 いや、Justsystem式に「ここにペンで文字を書いてください」にする手もあるのですが、ちょっとダサい/見づらいんですよね。
 「ペンで字が書けます」でも文字数が多いし、「付属ペン筆記領域」では字数が一字減っても色が濃くなるので大差ないし……しかもデジタイザ専用ペンの絵を描く場合と同じで「間違ってボールペンなどで書けると思い込んでしまう」人もいそうですし……。


 やっぱりインターフェース設計・インターフェースデザイン設計って、一筋縄ではいかないですよね。
 ……段々堂々巡りになってきたかもorz