「一次資料」を見てNICOLAを語ろうとしてみる「テスト」。

(参考:親指シフト - Wikipedia の特定版(私が至近に変更した分一件)のみの削除を依頼してきました。)
(参考:代用コメント(〜「どうにも気になる表現が。」より〜))
(参考:どうにも気になる表現が。)
(参考:[視点] 親指シフトは誰のため?)
※何も成果がなければ公開しないつもりでしたが、とりあえず「親指シフト - Wikipedia」を修正すべき点が見つかったので、途中で公開します。神田さんの公開資料については引き続き読んでいく予定。


 NICOLAで参照されている資料のさらに元をたどるのは私には無理なので、神田さんが参考文献を用いず書いた文章に限ってみる(これらは一次資料)という形で。
 ゆえに、もう一度原点である「オアシスのホームページ」へと立ち返ることにしました……親指シフターな方が作成された事後資料に頼らず、自分なりの記述を書いてみたいと思いましたので。


 もっとも、単にURLを引用してコメントを付けるだけになりそうですけれども。


 神田泰典さん、神田泰典のハイリントークで明らかにしている通り、もともと漢字に関して興味があった様で。
 #詳しいところを別にすれば、安岡先生の奥様もそうでしたね。


http://www.ykanda.jp/catalog/demo/busi03.jpg
http://www.ykanda.jp/catalog/demo/data02.jpg
 【指の移動量が減ったため、タッチメソッドでの入力が容易になった】である。これらには「JISかなでタッチメソッドはできない」などという失礼な言及は一言も書いていない。


http://www.ykanda.jp/catalog/100nt/100n-05.jpg
 OASYSの思想(≒NICOLAの思想)は【日本語タイプライタ】+【電子タイプライタ】=【日本語電子タイプライタ】にある。「英文タイプライタのように」打鍵するからこそ同期シフトにした(連続シフトを採用しなかった)……?
 #「親指ポン」は「変換キー」を操作するときの話(「親指シフト - Wikipedia」の記述からすると「親指キーと共に同時打鍵すること」を指していたように見えるが……ここだけを見れば確実にあの記述は誤り。それとも後年実際にすり替わったのか?)。


http://www.ykanda.jp/catalog/100nt/100n-03.jpg
 それまで「区切り」1キー、もしくは「かな変換」「漢字変換」だった親指シフトキー下の表記が、ここから「無変換」「変換」に変わっている。 
 #ここでも「親指ポン」=「ワンタッチ」は「変換キー」と「実行キー」を操作するときの話。


http://www.ykanda.jp/catalog/100e/100e.htm
 英語版カタログもある。en:Oyayubishift - Wikipediaではこれも含めて引用すると良いかもしれない。立派な刊行物なので、説得力も十分。
 ただし、ここには「Thumb-shift」と表記されているので、en:Oyayubishiftという項目名は不適当だと思う。


http://www.ykanda.jp/catalog/1001/1001-02.jpg
 「生産性向上の実態比較」グラフが。
 今見ても耳が痛い話で(以下略)。


http://www.ykanda.jp/catalog/1001/1001-05.jpg
 「欧文タイプライタのように」気楽にタイプ。添付のプログラムで親指シフトの7時間?(累計)習得が可能&ワープロ機自体のチュートリアルも兼ねていた。


http://www.ykanda.jp/catalog/1001/1001-07.jpg
 濁音は標準文書中で20〜30%(えっ?)、拗音が25%……一体どういう資料を基に算出したのでしょうか?ちょっと疑問が。


http://www.ykanda.jp/catalog/j/js02.jpg
 「キーを見ないで文字を打つ」


http://www.ykanda.jp/catalog/j/j04.jpg
 「英文タイプ並みの手軽さ」


http://www.ykanda.jp/catalog/my/my01.jpg
 「練習プログラムで練習→指先がキーを覚える→いちいちキーを見なくてもタイプできる」


http://www.ykanda.jp/catalog/my/my21.jpg
 「英文タイプスタイル」のキーボード


http://www.ykanda.jp/catalog/100g/g-04.jpg
 「当初からの開発思想が報われた」


http://www.ykanda.jp/catalog/100f/f-01.jpg
 「指に優しい」親指シフトキーボード


http://www.ykanda.jp/catalog/100f/f-11.jpg
 クレームが付いたらしい。「一日30分・1〜2週間」に練習予定時間が変更されている。「日本語ワードプロセッサはどなたにも気軽に使えるものでなければならない」とも。一方では「OASYSの編集操作が独特で苦手だった」という意見も散見される(URLは提示しませんよ?)。


http://www.ykanda.jp/catalog/100g2/g2-11.jpg
 昔のHDD断面イラスト……って、普通は興味ないか^^;。今時のHDDはヘッド〜支点軸間がまっすぐなのに対し、このイラストでは途中で90度折り曲げてある。


http://www.ykanda.jp/catalog/100gs/gs-01.jpg
 縦画面表示、A4用紙を縦にページ表示可能。
 今のモニタでも縦画面表示可能なものはあるが、最近の主流はモニタ側ではなくピデオカードのドライバで縦横変換を行う(モニタは横用モニタをそのまま縦置きするだけ)が多い。

記述途中。

http://www.ykanda.jp/catalog/catalog.htm
 トップページを除いて一頁目。【OASYS 先生】まで読んだ。

……で、過去の言及を見ていて感じたこと。

 あれ、私ってばJISかなが苦手だったんだな……と思い出した。
 というか、当時の言及を今風に直すと「3段配列に味をしめてしまったから、もう4段配列には戻れないだろうな」なのかも。
 うーん、思い出は美化されていくのかしら?^^;いや、単に「普通のローマ字入力」が解決策として完璧ではなかっただけなのかも。

  • そう考えると、ローマ字に関しても「実は【!】【「】【」】が遠くて避けていた」「ですます調を書きづらい理由は【DE】が同指縦連になっているからだと気づかされた」とか、NICOLAに関しても「実は【「】【」】【、】【。】が遠い点が気になっていた」とか、色々出てくるんですよね……いや、憂鬱になってくるからこれ以上は以下略で。


 ついでに言うと、自分が親指シフトワープロを選ばなかった理由をもう一つ思い出しました。
 それは「キーボードに数字付きファンクションキー(パソコンのそれと同じF1〜F10の表示のあるキー)がなかったこと」でして。
 当時の比較対象にOASYSは元々なかったような気がするのですが(3年後のパソコン選定ではFM-TOWNSが候補に挙がっていたので「親指シフト」を排除したわけではないようで……候補からハズした理由はたぶん機能段絡みだと思う)、たしか「松下のU1・東芝のRupo・NECの文豪・Sharpの書院」あたりを見て、結局「機能キー周りが一番綺麗だった」松下のU1を選択した気がします。
 U1のそれは「主要アプリケーション切り替えキーはアイコン付き専用キー」「編集関連キーは【機能1】【機能2】【Shift】で切り替えつつ、1.7キー幅ほどある大きな【F1〜F10】キーを操作」となっていて、「画面だけを見てタッチタイプで編集操作をする」のが非常にやりやすかったと記憶しています(確か、後に見たCanonワープロも【F1〜F10】キーを採用していて好印象だった気が)。
 昔のワープロは、その殆どが文字キーと同じ大きさのキーにぐちゃぐちゃと機能を割り当てていて(ヒドイものになると最上段文字キーが機能キーと供用)、キーボード上にも機能表示が細かく表示されていて非常に雑然とした印象がありました。
 私はアレがかなり解りづらく感じていまして、数軒の知人宅で「Panasonicワープロの解りやすさ」を知ったときには、だいぶ驚いた記憶があります。
 今になって思えば、OASYSは「【編集】操作の【作法】が独特だから、他に応用が利かない」という話を聞いたことがあったような、なかったような……。
 その後人様の家や学校で「東芝Rupo・NEC文豪・Sharp書院・Canonの何か」をそれぞれ数十時間程度触ってきたのですが、結局自宅で使うには「機能キーが大きく、機能表示が画面下段に表示されていて解りやすく、機能キーの誤打がおきにくい」松下U1が自分にとっては一番操作しやすかったです(入力方式が色々選べるというのも、選択理由の一つだった気がする)。
 かな漢字変換辞書はアホ・長文は編集できない(40桁×36行×5頁くらいしか編集できない)・ローマ字入力も遅い……と色々な意味でダメダメな端末でしたが、編集作業のやりやすさを重視しておいて実際良かったと思います。


 今のUSBコンパクト親指キーボードに近いもの採用した(=Fxキーで編集するタイプの)親指シフトキーボードが付いていて、なおかつ入力方式に関しては松下U1より多い「50音かな・JISかな・新JISかな・NICOLAQwertyローマ字」を「購入後の手元端末で」選択できる仕様であったならば、私はOASYSを採用していたかもしれません(というか、多分そうしていたと思う……)。
 #入力方式?決まっていたら「色々選べる端末を採用」なんて後出しじゃんけん法を採用したりしませんってば。私は自分でいじって納得しないと気がすまないタチなんです……当時の数字分析って結構自分に当てはまらないことは多かったし、ほとんど信用していませんでしたので。現実的問題として、後に触った他社ワープロは手元ワープロよりも2年ほど後に出た製品だったり高機能機種だったりしたのですが、それでもU1よりは編集機能の呼び出しに関して「配慮が足りていない」感じがしました。