漢直用コードって、皆さんどうやって作成しているのでしょうか。

(過去:試験用に、簡易的な漢字コードon親指シフトを作ってみる。)


 はじめは超絶技巧入力のやり方(3.本当に漢字の出し方は覚えられるのか)が覚えやすそうかも……と思ったのですが、親指シフト+漢直の場合の特異点として

  • 通常は3打鍵を要するストロークを使わない
  • 同時打鍵処理が絡んでいる

これらを考えると、超絶の漢字配置方法をそのまま流用するのはあまり得策ではない気がしています。


 あとは、漢字のグルーピングにも問題がありそうです。
 黒歴史親指シフト方法(スペースバーの両端にある無変換と変換をシフトとして使う方法)を用いても打鍵できてしまう飛鳥の場合、その制約として「人差し指伸ばす位置にあるキー領域は人によっては使い物にならない」という問題が生じます。
 (というか、私にとっては使いづらいのです。制約はある程度余裕を見て設定しておかないと、後々実用段階になって苦労しそうですし……)


 普通に漢字を割り当てるにしても、高頻度文字は

 WE    IO  
 ASDF  JKL; 
  XC   M,. 

この範囲程度に割り当てるべきなのかもしれず、こうすると割り当て可能な漢字の数は

  • 「(スペースシフト×)17×4シフト状態×17=1156字」

程度になりそうな予感がしています。
 

 下段を無視した場合ですと、キー範囲はさらに狭くなって

 WE    IO  
 ASDF  JKL; 
           
  • 「(スペースシフト×)12×4シフト状態×12=576字」

になるわけで、ひとまずこの範囲から文字を割り当てていこうかと考えています。


 いや、もっと狭くしないと覚えきれないかも。
 下段・上段を無視した場合ですと、キー範囲はさらに狭くなって

           
 ASDF  JKL; 
           
  • 「(スペースシフト×)8×4シフト状態×8=256字」

 ……うーん、これだけでも十分に難しそうです^^;


 さらに絞って(ずいぶん弱気だなぁ……^^;)小指も範囲外とすると、

           
  SDF  JKL  
           
  • 「(スペースシフト×)6×4シフト状態×6=144字」

 まずはここから。


 過去に拾った漢字頻度を見直すと、上位144字+αはこんな感じです。

配列指字方鍵入時飛事人鳥
力用同言使思見気親変一文
定感出記的点書無手日作音
分要間自中良上合動私行換
状今現本法表解来何度実結
場押様考問理子全題面前多
当下対式大置意能少関後以
通続示必次連最月新数正違
案話語不目性常系付外単及
訳発直右体明版視俺左例切
知機非段確可内速回化小特
画態始姫向側持味踊先読草

 「果」を捨てて「草」を入れているのは、単に「姫踊子草」って打ちたかったからに他ならず、通常ではこういう入れ替えはしないですね…まあそれはいいか。

 で、これらを単純に(運指を考えることなく)配置してみることにします。
 まずはシフト構成から。

  1. スペースシフトの+S
    1. →単打のSDFJKL
    2. →左シフトのSDFJKL
    3. →スペースシフトのSDFJKL
    4. →右シフトのSDFJKL
  2. スペース+D
    1. →単打のSDFJKL
    2. →左シフトのSDFJKL
    3. →スペースシフトのSDFJKL
    4. →右シフトのSDFJKL
  3. スペース+F
    1. →単打のSDFJKL
    2. →左シフトのSDFJKL
    3. →スペースシフトのSDFJKL
    4. →右シフトのSDFJKL
  4. スペース+J
    1. →単打のSDFJKL
    2. →左シフトのSDFJKL
    3. →スペースシフトのSDFJKL
    4. →右シフトのSDFJKL
  5. スペース+K
    1. →単打のSDFJKL
    2. →左シフトのSDFJKL
    3. →スペースシフトのSDFJKL
    4. →右シフトのSDFJKL
  6. スペース+L
    1. →単打のSDFJKL
    2. →左シフトのSDFJKL
    3. →スペースシフトのSDFJKL
    4. →右シフトのSDFJKL

 これを繭姫的定義に置き換えると、全て「却」とした場合は

              • -

'漢直定義ここから。
WantThemselves=1

              • -

={ s}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ s}{L}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ s}{ }
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ s}{R}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却

={ d}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ d}{L}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ d}{ }
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ d}{R}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却

={ f}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ f}{L}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ f}{ }
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ f}{R}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却

={ j}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ j}{L}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ j}{ }
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ j}{R}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却

={ k}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ k}{L}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ k}{ }
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ k}{R}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却

={ l}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ l}{L}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ l}{ }
sdfjkl 却$却$却$却$却$却
={ l}{R}
sdfjkl 却$却$却$却$却$却

              • -

'漢直定義ここまで。
WantThemselves=0

              • -

 となります。
 で、ここに何も考えずに漢字を割り当ててみましょう。
 ※頻度順にすらなっていません……一部コピペミスしたもので^^;

              • -

'SDFJKL同士の漢直定義、ここから。
WantThemselves=1

              • -

={ s}
sdfjkl 画$態$始$姫$向$側
={ s}{L}
sdfjkl 当$下$対$式$大$置
={ s}{ }
sdfjkl 意$能$少$関$後$以
={ s}{R}
sdfjkl 通$続$示$必$次$連

={ d}
sdfjkl 最$月$新$数$正$違
={ d}{L}
sdfjkl 案$話$語$不$目$性
={ d}{ }
sdfjkl 常$系$付$外$単$及
={ d}{R}
sdfjkl 訳$発$直$右$体$明

={ f}
sdfjkl 版$視$俺$左$例$切
={ f}{L}
sdfjkl 知$機$非$段$確$可
={ f}{ }
sdfjkl 内$速$回$化$小$特
={ f}{R}
sdfjkl 持$味$踊$先$読$草


={ j}
sdfjkl 配$列$指$字$方$鍵
={ j}{L}
sdfjkl 入$時$飛$事$人$鳥
={ j}{ }
sdfjkl 力$用$同$言$使$思
={ j}{R}
sdfjkl 見$気$親$変$一$文

={ k}
sdfjkl 定$感$出$記$的$点
={ k}{L}
sdfjkl 書$無$手$日$作$音
={ k}{ }
sdfjkl 分$要$間$自$中$良
={ k}{R}
sdfjkl 上$合$動$私$行$換

={ l}
sdfjkl 状$今$現$本$法$表
={ l}{L}
sdfjkl 解$来$何$度$実$結
={ l}{ }
sdfjkl 場$押$様$考$問$理
={ l}{R}
sdfjkl 子$全$題$面$前$多

              • -

'SDFJKL同士の漢直定義、漢直定義ここまで。
WantThemselves=0

              • -

 ……さて、作ったはいいのですが、これをどうやって覚えましょうか。
 ええと…「配列」が【Js Jd】(注:SandS表記)で、「姫踊子草」が【Sj F→f L→s F→l】(注:矢印は親指シフトの方向、次キーと同時打鍵)で……

姫姫姫姫姫姫踊踊踊踊踊踊踊 lS子子子子子子子子子草草草草草

 ええと、同手同時打鍵かつ交互打鍵・同手同時打鍵かつ連続シフトは打ち易いのですが、「漢字一字で片方の親指を二回使う」動作は無理ですね……ついでに言うとシフト→アンシフトが難しい点も相変わらずかと。


 スペースキーはどちらの親指でも叩けるので、「空白→変換」「空白→無変換」のシフトはどちらでも関係なく交互打鍵に使えそうです。


 この実験配列ですと、「草(F→l)」は同手シフト2連打として扱えるので、打ちやすいですね。
 「踊(F→f)」もちょっと厄介なのですが、2〜3度やってみるとすんなり打てるようになります。
 で、「配(Js)」「列(Jd)」「姫(Sd)」はシフトミス(いわゆるシフト残り)しがちです。「配(Js)」が「力(JS)」に、「列(Jd)」が「用(JD)」に、「姫(Sj)」が「関(SJ)」へと化けやすいですね。
 一方で、私はスペースキーを良く右親指で打ってしまうので、一打目文字キーが右手にあって同手打鍵してしまいがちな「子(L→s)」などのような文字は打ちづらいですね……単に最初のスペースシフトを左親指で叩く様にと練習すればいいのですが、その癖を定着させるには、それなりに練習しないといけないのかもしれません。
 #シフトがらみの癖って、飛鳥の連続シフトネタと同じなんですよね……もしかすると、これも「そのうち出来るようになる」のかも?!


 ひとまず、漢字144文字をどうやって覚えようか……その点を延々と考えてみたり。
 #って、考えるだけでは始まりはしないのですが^^;
 作成可能な熟語のリストでも作るべきなのかなぁ…。

漢字の並べ方……?

  • 漢語の一字目に出やすいものと、二字目に出やすいものを分ける(って出来るのか?それは)
  • 一字目に出やすいものは、2打鍵目の文字キーをそろえる。
    • 二打鍵目の文字キーをインデックスにした、逆引きの打鍵→漢字変換テーブルが必要……?。
  • 二字目に出やすいものは、1打鍵目の文字キーをそろえる。
    • 通常通り、正引きの打鍵→漢字変換テーブルがあればいい(こちらを繭姫用の定義に使用する)。


 ……って、うまくいきそうにないのでこっちは却下かも。