親指シフト系配列と漢直系配列の定義を一気に合成する方法@サクラエディタ使用

(参考: 繭姫版1.3006号構築#201)
(参考: 繭姫用定義【飛鳥21-290(数字除く).hmo_kana】+【tut_code.hmo_kana】の合成例。)


 サクラエディタを使って、「繭姫(新版姫踊子草)」用に用意されている「親指シフト系配列」と「漢直系配列」を同居させる方法についてのメモを記します。
 サクラエディタにおける「検索」「F3キーによる再検索」「キーマクロ」の動作原理が解っている方のみお試し下さい。


 まず、テキトーなファイルを作成します。拡張子が[.hmo_kana]になっていれば何でもよしなのですが、私の場合は「飛鳥21c290+TUT-Code.hmo_kana」にしました。
 この空ファイルに、まず「飛鳥21-290(数字除く).hmo_kana」の定義全文をベタ貼りします。
 そして、「tut_code.hmo_kana」の定義のうち先頭一行(visible〜な行)を除く全てを選択し、先の定義の下に続けてベタ貼りします。


 次に、Ctrl+F (検索)を開いて、「=」(半角イコール)を検索します(これは一回やればOK)。
 そして、文字入力用カーソルを定義の先頭に移動させます。
 そうしたら、IMEをOffにしてから次のように操作してください。

  1. 「ツール」→「キーマクロの記録開始」を選択。
  2. F3キーを押す。
  3. →(右矢印キー)を押す
  4. { (Shift+[)を押す
  5. スペースキーを押す (漢直用シフトの指定をスペースキーにする場合)
  6. →(右矢印キー)を押す
  7. } (Shift+])を押す
  8. 「ツール」→「キーマクロの記録終了」を選択。


 この操作を行うと、「行中から半角イコールを探す」→「半角イコールの直後に「{ 」を、その一文字後に続いて「}」を挿入する」という動作をします。
 (スペースキーを押しっぱなしで漢直ストロークを打鍵したい場合は、手順7にて【}{ }】中括弧閉じ・中括弧開き・半角スペース・中括弧閉じと打鍵してやります。)…って、二ストローク目も中括弧でスペースと共にくるまないとだめですね、しかもそれをやってもなぜかうまくいきませんでした…この行については忘れてくださいorz。
 たとえば、【=/m】が【={ /}m】になったりするわけです。
 で、ここで記録したキーマクロを再生するために、Shiftキーを押しながらCtrlキーを押しながらLキーを押します。
 押した回数分だけ置換されますので、手当たり次第に置換しちゃってください。


 最後に、たぶん余計に置換されてしまっている、次の行を元に戻します。

  • かな定義先頭部分
    • TypeModeDefault={ 8}
      • TypeModeDefault=8 に変更してください。
    • MultiDownHold={ L}R
      • MultiDownHold=LR に変更してください。
  • 漢直定義先頭部分
    • StrokeMode={ 1}
      • StrokeMode=2 に変更してください(数字の変更を忘れずに!!)。
    • WantThemselves={ 1}
      • WantThemselves=1 に変更してください。
    • TypeModeDefault={ 8}
      • かな定義と全く同じ内容ですので、削除してください。
      • 代わりに、その行には「SemiShift= 」(注:最後は半角スペース)と書いてください。
        • SemiShift=は漢直用シフトの指定に使います。


 これの定義を読み込ませることで、「普通に打てば飛鳥」「スペースを押しながらTUTの一打目を打鍵→あとはスペースを離して普通にTUTのストロークを続けて打てば、TUTコードに基づく漢字」がそれぞれ出ます。
 ただし、IMについては、ATOKなどではなくMS-IMEを使用してください。


 …早速テストしてみました。
 スペースとの同時打鍵については■で表現していますので、後続の文字と同時に打鍵してください。
 左右親指シフトとの同時打鍵については、それぞれ右・左と表現していますので、後続の文字と同時に打鍵してください。
 カッコ内の文字は、そのストロークで出る文字を書いているだけですので無視してください。


 「■y m r (漢) ■a f (直) i (と) ■u , (飛) ■i y r (鳥) 右M (を) ■k f (一) ■g t p (緒) 右; (に) ■q , (使) 左elk. (えます。) 」
 ※最後の「左elk.」は、左シフトを押しながら「elk.」と打鍵します。
  ↓
 【漢直と飛鳥を一緒に使えます。】


 あっ、無事に使えるようです。
 同じ方法でNICOLAに漢直を乗せることも出来ますので、これで「親指シフト+漢直」という課題に関してもクリア!ですね。