「中指化飛鳥」と「中指薬指化飛鳥」に必要なもの。

(言及:現状ではなし)


 うーん…なんだろ。
 単純に「長時間の打鍵評価」は必要だと思います。
 仕掛け的には「同時打鍵システムの制約を受けない」ので、単純に打数的な問題となるでしょうし。


 たぶん、打数的には「花」より少々キツいくらいになるのかな。
 ただ、シフトを打つ場合は連続性連打性があるので、親指シフトの飛鳥と比べれば、ロールオーバー打鍵癖のある人であっても誤打を少なくすることができるはずです。


 存在意義はあるか?と言う話になると…どうだろうか。
 中指ニコラと同じで「親指シフトが使えない環境での代替策」とするのは微妙かもしれず。日本語キーボードのどれでも飛鳥はできるだけに、わざわざ中指化するというのは、動機としてはどうかな…という気がします。打数は多くなるし、省打鍵適性はあまりない点もきにかかりますし。


 むしろ「ひとまず実用的に使える、清濁ごったまぜ配列のベースとして使う」方が適切かもしれないと思います。
 この用途ですと、類似配列としてTRON配列(中指化では「雪配列」ですか)がありますが、飛鳥は数も多く「理論も割とはっきりしている(整理されているかどうかは別として)」ので、中指化をするベースとしてはより適切ではないかな、と。


 少し試してみてはじめて解ったのですが、これって「かなり興味深い方向性」なのかも。
 ってゆーか、上手くいけば(妥協案的な)「ツキノアスカ」自体が不要になるかもしれない。


 飛鳥が打てていればとりあえずは打てる(親指系配列と中指系配列に互換性があると便利)ってのは、以前Uジローさんがすでに「月配列を親指シフト化」にて実証していたのですが、私も今更ながらに気づかされました。
 中指化による歪みがあるために、中指専用配列とは違って「最適とは言えない」ものの、「覚えている配列ほぼそのままで逐次系と同時系が打てる」ってゆーのは、色々と発見するところが多くて面白いです。


 今のところもっとも大きな発見は、メモ上記にもあるとおり「【qty@】の4キー表面に割り付けられた文字は、どこに動かしても何とかなる」って事ですね。
 まずは飛鳥(21c290版)の無シフト面は、こんな感じ。

「ーじぴ%−・とはへ」
きしうてぎゆんいかたけ
ほせみぶびゃっょゅめ

 これを中指飛鳥(21c290版基準)にすると、無シフト面はこんな感じ。
 上段中央の「%−」を除去して「じぴ・と」をセンタリング、「うい」を上段に上げて空きをシフト化することになります。
 同手連打が存在するので交互打鍵性は低くなりますが、従来の親指シフトな飛鳥の雰囲気はかなり残ったままとなるので、緊急用途としてはそのままいけます。ただし、同指連打の「えあち/そのど」はキツいですね…

「ーうじぴ・といはへ」
きし★てぎゆん☆かたけ
ほせみぶびゃっょゅめ

 さらに中指薬指飛鳥(21c290版基準)にすると、無シフト面はこんな感じ。
 カギ括弧を除去(逆面カッコを置換)して「ーはへ」をサイドに寄せて、「しか」を上段に上げて空きをシフト化することになります。
 シフト方法は、月配列U8版の捉え方が「中指シフトと薬指シフト」であるのに対して、こちらのテスト版では「sd」と「kl」のシフトをそれぞれ1組と見て、それぞれに「右側のシフトキー(sk)は右親指シフトと同一視、左側のシフトキー(dl)は左親指シフトと同一視」として分けています(互換性を保つための小細工です…)。

ーしうじぴ・といかはへ
き■★てぎゆん☆□たけ
ほせみぶびゃっょゅめ
※追い出されたカギ括弧は、逆シフト面のカッコを上書きして置く。


 元の配列が脆弱では無いだけに、歪みが極端に大きくならない点はいいと思います。
 残りのコメントに関しては、下記コメント欄を参照願います。


 「親指は器用ではないが、他の指は器用だ」とか、「同時打鍵はどうにも上手くできない、かえって逐次打鍵の方が楽だ」という人に対して、いかにアプローチできる配列に仕上がるか…この辺がキモなのかもしれません。