実は親指シフトではなかった!?「M式キーボード」改め「五十音省打鍵国民キーボード」

 先頃紹介した「JISキーボードによる親指シフト配列」となるはずだった「五十音省打鍵国民キーボード」なのですが…実はこれ、親指シフトではないようなのです。


 詳しくはこちらの記事下よりの画像(媒体は〜とある行の絵)をクリックしてください。
 ○囲み文字で1人差し指・2中指・3薬指・4小指と割り当てられているのですが(ここに親指という表記は存在しない)、、子音シフトを担当する無変換キーには2中指・3薬指が、母音シフトを担当する変換キーには1人差し指を使って打鍵するように書かれています。親指を使うのはスペースを打鍵するのみ。


 やろうと思えば親指でも操作できる(というか、例示されている機能キー配置によく似たNEC/富士通製のデスクトップキーボードであれば、クロスシフトに限っては親指で操作してしまう手もある)なのに、なぜにこういう割り当てになっているのでしょうか…って、やはり無理があるのでしょうか。


 元からM式を知っている人は無視して親指で操作するでしょうけど、これからやる人はどうだろでしょうか…この辺の扱いについては少々心配です。
 どうしても親指で快適にクロスシフトしたいっ!ってゆー方は、富士通が頑張って生産し続けている親指シフトキーボードFMV-KB231(12,600円税込み)を買ってみてはいかがでしょうか
 カナ表記はNICOLAですが、M式エミュレータソフトに付属のシールを貼れば、ちゃんとM式キーボードに変身しますから、代替キーボードとして不足はないかと思われます。
 打鍵感覚も(クロスシフトだけでなくストレートシフトも行う)親指シフト用に練られているので、クロスシフト時の操作感に関しても良好です。


 少々カシャカシャとうるさいのは玉に瑕ですが、ホームポジションを離れてまで人差し指や中指でクロスシフトを掛けるよりは、遙かにM式本来の操作感に近いものを得られるはずです。