なぜ「無変換・変換・スペース」ではダメなのか…ローマ字・旧JISかな入力者の代弁として。

 ええと…NICOLA界隈で頻繁に話題に上っているかもしれないネタに、最下段キーを「無変換・変換・スペース」という並びにしよう!とゆー話があります。
 これって昔のワープロ専用機を思い出させる配列ですね。
 …というか、ワープロ機そのものか。
 空白・変換キーとして頻用するスペースキーを親指折り曲げで打ちつつ、使いもしない無変換・変換キーが中央を占拠している状態…となるわけで。


 で、これでローマ字入力や旧JISカナ入力をしている人が喜ぶかというと…そうではないと思います。
 というか、(私だけなのかどうかは不明ながら)PCで旧JISカナを打ったり、あるいはローマ字入力をしている場合は、この「変換・無変換」キーが邪魔でしょうがないんですね。私などは、
 「なんで、こんな使いもしないキーがあるんだよ!」
って感じでいました。
 (これが私一人しか感じないのであれば問題はないのですが…)


 実際、PCの場合は「かな変換→F6・カナ変換→F7・半角カナ変換→F8…」といった感じで「無変換」の挙動にもいくつかのパターンが必要ですし(無変換キーの意味がほとんど無い)、「変換」作業は「一番大きなスペースキーで」行うのが、PCでの慣習(というかATOKでの慣習)となっています。


 そうすると、本質的には必要のない変換・無変換キーが中央を陣取って、空白キーが右に追いやられる…というキーボードは、あまり魅力的ではない代物になってしまいます。
 これであれば素直に「無変換・スペース」の間がBキー中間で分割されているキーボードを提案して、使う人によってIME側での「スペース・変換」機能入れ替えを行えば全てすむはず…と思っています。
 #ただし、こうやってNICOLAを意識して作られた安物キーボードの質は案外にも良くなく、結局はタンスの肥やしにしかならないという現状があるという点を、忘れるべきではないと思います。


 まず、デフォルト設定のままで空白キーコードを吐けないキーが中央を陣取っているというのは、さすがにダメでしょ…という感じがします。
 この点については、自身が親指シフトへと移行する前にどう感じていたのか、ということを思い出してから、語られるべきなのではないでしょうか。


 キーボードの価格は、作り云々の問題よりも「何本売れるか」で決まってしまう所があります(プラスチック成型用の金型を作るだけでも数億掛かるとか言う話もあります…この手のイニシャルコストは全て製品単価に上乗せされるわけですから、需要が期待できないキーボードは「いくらちゃちな作りであっても」安価に生産することは困難です)。
 5千円台で中古のKB211などが入手できてしまう状況ですから、これよりも安価に、かつ仕様を満たすキーボードを作るとなると…果たして売れるキーボードとなるでしょうか…少々心配です。
 #少なくとも、私は買わないと思います。非常事態時には重宝するローマ字入力に支障が出てくるキーボードなんて、怖くて買えませんから…

追記(2005/03/18)。

 私としてはローマ字・カナ入力者の利便性を一切妨害したくはないので(というか、それを容認すると親指族自体が蹴られてしまうことは明白)、厄介な方法であることは承知の上で「スペースキーを2分割する」方法を提案しています
 いや、BIOS切り替えとかジャンパピン切り替えとか言う致命的な方法を使っているので、かなり阿呆な提案であることは承知しているつもりではいます…