「飛鳥と繭のアブない関係」…というか、親指ものぐさシフト論 wiz mayu。

 (ぜんっぜんトラバ(言及)になってません…すみませんです。しかも三流エロ小説ばりのタイトルを掲げてどーする>俺。)


 ええと…始まりは、Uジローさんとこの「親指シフトの正しい打鍵法ってどうやるんだぁっ!!!」からですね。

 NICOLAでは、「トコトコ」と「ドナドナ」は全部同じリズムで打つのが正しいのか?

 って、これは既にRayさんが答えている通り「両者とも同じリズムで打つ」のが正しいと思います。NICOLAでも同じ(というか、NICOLAの方がより厳格な)はずですが…どうなんでしょう?
 また、教える側のRayさんから見ればそうであったとしても、使う側から見れば「まあ、大体同じリズム…かな?」という程度で、案外打ちやすければそれで良し!みたいな人もいるかもしれませんです。たとえば私とか(えー


 ローマ字入力の件でも、たとえばactbemuさんの「 [タッチタイプ]ローマ字打鍵のリズム」にあるような、割と極端な例というのもあります。
 一方で、案外ある程度以上の速度で打つようになると、たいていの人が「アルファベット打ち」に近づいてゆくのかもしれません。
 私はずっとカナ単位打ちで打っているものだとばかり思っていましたが、「どんなもん打」で試してみて、はじめて「これって、全然カナ単位じゃないよな…」と気づき唖然としました。
 多少なりとも速く打つようになると、同じコスト環境下では、どうしても緩急の差が減ってくるのかもしれません(トップスピードを伸ばすよりも、ワーストスピードを早くするほうが楽なはずですから、結局は打鍵速度がフラットに近づいてゆくのかも…?)。


 私の場合、「同じシフトの連続」「シフトなし→シフトあり」「シフト→逆手シフト」の場合はそのままつらつらと打鍵しますが、「シフト→逆手シフト→シフト」「シフト→シフトなし」の場合は、シフトキーを離すためにと一旦手が止まります(姫踊子草の動作仕様上、こういう分け方になりがちです)。
 結局、シフトのあるなしで打鍵速度が大きく変わってしまうわけで、そういう点では「全て同じ拍で打つ」とゆー基本を全く守れていない状況です。


 こんな打ち方をしていると、当然「なるべく同じシフト面で打鍵し続けられるカナを選んでしまいがち」「可能な限り、一打だけアンシフトを経る打ち方はしたくない」「アンシフトに降りたら、可能な限りアンシフトのままで数打打鍵したい」といった感じになるので、結果としては「ローマ字入力をしていたときとは少々ものの書き方が変わってしまう」という結果を招きがちです。
 #もっとも、言い回しが少々変わるくらいであって、文体ががらりと変わったりすることはないようですが…。


 たとえば、ローマ字打ちでは「なんで(nande)」と言う風に「の(no)→ん(n)」という変質が起きやすいのですが、飛鳥×姫踊子草ではアンシフトを経由する「→な/ん/←で」よりも、アンシフトを経由しない「→なの/←で」の方が打ちやすく誤打も少ない(右シフト押す、D押す、K押す、左シフト押す、;押す…の逐次打鍵として考えると、最終的には5キー同時打鍵となる(この間、全てのキーは離していない)が正しく入力される)ので、結局はこういう打鍵方法を採ってしまいがちです。
 本来的には、こういう打鍵方法はいけないはず…なのですが、「こういう打鍵方法が使えてしまう」ということを知ってしまうと、どうしてもそっちに流れてしまいますね…


 そういうわけで(?)、私個人にとっての答えは「文字組によって異なる」ということで(オイオイ、全然前言と違うだろ…)。
 少なくとも、「→な/ん/←で」と「→なの/←で」と「→なのに」の3語を打つ為に掛かる時間は、まるでバラバラです(後者ほど楽なので、結局は同じ打鍵速度で打つのが辛く、速いものは速く・遅いものは遅く打ってしまいがち)。


 お次もUジローさんの「清く正しく美しい親指シフトの打ち方???」ですね。


 飛鳥はご存じの通り「親指シフト」「同時打鍵」「連続シフト」の3要素を持っています。
 で、どれが欠けても飛鳥は成り立たない…はずなのですが、一つだけ「同時打鍵」に関しては、現時点での高速な打鍵を阻害する、もっとも大きな原因となっています。


 元々同時打鍵というのは、すでにご承知の通り「シフトキーをほんの少し後から押してしまっても正しくシフトが効くようにと、文字キー押下後の一定時間はシフトキーを監視し、その状態を見届けてから文字を出す」という動作をしています。
 そして、シフトが押されている間はシフト状態が続き、最後にシフトキーが離されると同時に、シフト状態が解除される…というのが、現状での理想動作状態です。


 ところが、姫踊子草には「時間精度が少々怪しい時がある」という問題がありまして(通常は問題など起きないのですが)、たとえば大急ぎで「←あす/か」と打とうとすると、シフトがきちんと離れて間もない状態のままでKが入力されてしまうと、シフトが掛かったままで解釈されてしまい「←あすま」となってしまう場合があります。
 (これの修正は、鈴見咲さん曰く「大改修になる」とのことです)
 200ミリ秒程度以上早めにシフトを離していればこんな問題には遭遇しないはずなのですが、その余裕がない状態で打鍵してしまうと、どうしてもタイプミスを誘発することとなってしまいます。


 翻って、飛鳥のための理想的なシフト動作というのは、「シフト押す操作のみの同時シフト処理」ではなく、「シフト離す操作時にも同時シフト処理を」ということにある気がします。
 実際には、シフトを離した場合は、「シフトを離した時点から遡って、その少し前に押されたキーについては無シフトでの打鍵であることを保証する」というのが理想です(アンシフトという名の仮想シフトキーがあるものとして動作する感じですね)。
 ひとまず、この点については【親指シフトの挙動を「同時シフト」→「タイムシフト」にしてみては?】と勝手に提案中です…実現してくれる方が居るか否かは別として。
 これは「長時間かつ高速な打鍵」を実現する上で、いつかは必要になってくるはずです。


 さて、偉く長い前振りになってしまった気がします…
 ようやく本題である「飛鳥×窓使いの憂鬱」にたどり着きました。


 ではもういっぺん書き出してみましょう。
 飛鳥はご存じの通り「親指シフト」「同時打鍵」「連続シフト」の3要素を持っています。
 で、どれが欠けても飛鳥は成り立たない…はずなのですが、一つだけ「同時打鍵」に関しては、現時点での高速な打鍵を阻害する、もっとも大きな原因となっている…という点に、「短時間・高速打鍵」へのヒントがある気がします。


 「飛鳥×窓使いの憂鬱」においては、窓使いの憂鬱側がいわゆる同時打鍵処理を処理できないので、たとえばNICOLAなどの打鍵時にはストレスがたまりまくる原因となっています。
 ところが飛鳥では、語尾・文末・漢語音読み・拗音などの処理に「同じシフト面の連続」が多用されるため、「親指シフト」さえ使えれば、案外「同時打鍵」が効かなくとも、短時間の打鍵においてはそうそう困りはしないという不思議な特性があります。
 (これは作り使ってみて、はじめて気づきました。というか、ある時点からの姫踊子草が「実は、連続シフトと同時シフトの同時適用が出来ていなかった」という瑕疵を含んでいた時期があったためか、案外こういう打鍵方法に慣れていたというのもあるかもしれません)


 窓使いの憂鬱は、同時打鍵処理を行えません。全て小指シフトと同様の処理となります。
 従って、常にシフトは先押し(プレシフト的に押し、その後も押し続ける)としなければならず、操作上の感覚がかなり異なってしまいます。
 しかしながら、逆説的に考えてみると、これは「シフトを離す操作の直後に文字キーを打つと、非常に安定した状態で無シフト面側の文字をはき出すことが出来る」という事を意味しているわけでして、タイピングソフト対応としては結構この挙動が役立つはずです。


 オートマチックにシフトの処理を行える「姫踊子草」と、マニュアルチックにシフトの操作を行う「窓使いの憂鬱」。
 現状では、この2つを上手く使い分ける事が、飛鳥を使うコツなのかもしれません。
 もしも「同時打鍵操作にメリットを感じることが出来ていない」状態であって、なおかつ「同時打鍵のデメリットばかりが気になる」方は、一度「窓使いの憂鬱」による飛鳥を経験されてみてはいかがでしょうか。
 これはこれで、色々と面白い発見があるはずですから。


 …というか、シフトについてだけでこんなにだらだらと書いてしまった自分にorz
 以上、自分がてきとーに打鍵していることに対する言い訳でした。