なぜ私は、光輝く月ではなく、ハリボテの月に惹かれてしまったのか。

 あのあと、この「なぜ?」ばかり考えていました。
 あっ、「ハリボテの月」ってのは偽月〜(mockmoon arangement)の事です。


 ええと…記憶が定かではないのですが、たぶん「始めてさわったワープロ専用機」で、一度新JISを触っていた事が原因なのではないか、という気がしてきました。
 当時手にしたワープロとゆーのが、「50音順配列・旧JIS配列(標準)・新JIS配列・Qwerty配列ローマ字入力」の4方式に対応していたもので、全て1日ずつ試した上で旧JISを選択しました。
 たぶん、その時に打鍵したイメージがずーっと残ってしまっていたのが原因なのではないか、という気がしています。


 偽月を作った当時は、「飛鳥を始めてから随分経って居るから、それが原因だ」とばかり思っていたのですが、そうであるとすれば「小書き文字をアンシフト側に配置したことの説明はついても、高頻度の【い】【し】をシフト側に置いてしまった理由が説明できない」訳で、自分でもこの点は理解できていませんでした。


 私が見た月というのは、要するにハリボテの月でしかなかった…という事なのだということに、ようやく気づいたところです。
 こんな状況であれば、本来の月とその派生配列をみても、その共通点(というよりも思想の根源)を、きちんと見いだせない状態に陥ってしまうのは、ある意味当然のことなのかもしれません。
 #正確には「魅力はあるけど、なぜか惹かれない」というところか。


 ひとまず私は、今後月配列に関しては「どういう配列が良くて、どういう配列がダメで…」なんて事は、可能な限り言わないようにします。というか、言える義理すらないですよね。
 少なくとも、私には「月配列」の思想を正しく把握することができていないはずですから。