高音質なUSB-DACをGetしたい!ッて時に、前提条件として知っておくべき『たった一つ』のこと。

 いまだに眠れなくて、また書いてしまった……orz。


 「音質」って一括りに考えるよりも、「音質(振幅軸精度)」「空気感(時間軸精度)」って2軸で捉えるほうが、一括りに捉えるところの『音質』の良いUSB-DACを探しやすいよ!ってことを、ポンチ絵にしてみた。

 世の中のUSB-DACは、ポータブル機向けのチャチいDACさえ積まなければ「黄色の条件」に入ってるものだけど、DACの石自体とは全く無関係にUSB-HUBの運用次第で「水色の条件」から外れてしまうものが多いです。
 たまに、運良く高精度にパケットをブン投げるUSB-HUBに当たれば、両方の条件を満たせるときがある……んですけど、さすがに偶然に頼るのは危なっかしいところで。


 そんなときには↓を使え!ッて、しつこく言おうと思う*1

ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02

ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02

 コイツは「黄色方向(振幅軸方向)」のよさを改善する力はないから、そっち方向で不満があるときは「もっといいUSB-DAC」を買ってください。
 コイツが役立つのは「青色方向(時間軸方向)」です……ルートHUBや子HUBの精度で動かすと「時間軸精度がどうなるかが、博打になってしまう」けど、コイツにつないでやれば「博打にならず、ちゃんとUSB-DAC本来の精度を発揮して、水色領域の性能を出すはず」だから。


 青色の領域に入るUSB-DACが欲しくて、黄色領域にしか入ってないUSB-DACを片っ端から買ったり作ったりして試す……なんてアホなことをしてる君!*2そんなところで無駄遣いしちゃダメだよ。
 将来的には、「ASYNC」「Asynchronous」「USB2.0 AudioClass2.0」ってキーワードのUSB-DACが標準になって、↓は要らない子になる。

ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02

ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02

 ……で、それまでの間は↑で上手いこと凌ぐのが得策だと思う。


 非USBの直出しで満足ならそれでもいいと思う(黄色領域は全然だけど、青色領域はクリアしてる)。
 iTunesの音だけ出せればいいなら、素直にAirMac Expressを使ってもいいとおもう(これも同上)。
 ……それらじゃ満足できないときには、とにかくお気に入りのメーカーに対してしつこく「ASYNC」「Asynchronous」「USB2.0 AudioClass2.0」のどれかに対応しろよ!って言い続けるほうが良いかもね。


 ……ちなみに、普通の据え置き型CD専用再生機は、初級機でさえも「黄色領域にも、青色領域にも、きちんと入っている」ってゆー点に注意。
 この話は、「すごく音質のいいUSB-DACを探すための、オーディオヲタク的ディープさ」を対象とする話じゃなくて、もっと低レベルに「せめて、普通の据え置き型CDプレーヤと同程度の性能は確保しようよ」って話です。


 これまでのUSB-DACって、「普通の据え置き型CD専用再生機」とすら、対等に戦えないものが多かったんです……もう、そんな暗黒時代は2011年度中にお終いにして欲しいです。
 ちゃんと「2軸的な評価で見て、両軸方向ともにまともなUSB-DAC」が、2011年度中には2万円以下のバリュープライス帯に溢れかえって欲しいなぁ……とか、そんな気の早いことを言ってみたり。

*1:これ専用に基板とかシャーシとかを起こして『オーディオ機器』として設計すると、5万円以上になっちゃう……けど、コイツはそーゆー設計じゃないので2万円切りを実現してる(うえに、そのうち半分はオーバースペックなACアダプタ単体の値段だから、ACアダプタをケチればすぐにでも1.3万円台とかを実現できちゃう)。考え方としては『ゲーム機として作ったので、良いBlu-rayプレーヤなのに安い』PLAYSTATION3と、すごくよく似た境遇にある。

*2:それは俺です……orz。

(memo)

 キー配列Wikiに、鍵盤配列の評価方法について「配列評価ツール・評価用の小道具・配列生成ツール」について、まとめたページを作ろう……もう、それが必要な時期にさしかかってる気がしてきた。
 同じものの最発明をするんじゃなくて、どんどん過去の資産もとにシフトアップしていけるような、そういうことをするための情報が、今はばらばらになった状態で探しにくいような印象があるし。

(memo)親指シフト系の解析って、やっぱり難しいんだなぁ……と思った。

 いや、実際には「やっぱり全部、解析すンのは難しい」のだけど……。

 141Fさんとこで、単字解析部が公開されていた……のだけれど、(これで解析が終わりだと思って)予断でざっくりなんか言っちゃうと、「のちに控えている連接解析部が公開された途端に、そのテキトーさ加減がバレちゃう」ってのが目に見えるので^^;、今日は連接解析によって揺らいだりしない部分に絞って、記事をジーッと読んでました。
 「鶯配列の姿」をきちんと捉えるためには、先走ったりせず、素直に連接解析を待つほうが良いな……と。


 それにしても、こうして分析結果を見てると、なんかこう「配列を分析してる」ってゆーよりも、「配列作者の手癖を分析してる」って言い切ってしまうほうが、しっくり来るんですよね……まさに「やってきたことが、まるはだかになってる」感があって怖いのだけれど、そう感じる分析手法って、たいてい「直感を上手く表してて、ハズレが少ない」場合が多い気がする。
 そういえば、左手について「上下動よりも左右動のほうが、楽だと感じる度合い」と、「その人が、弦楽器の演奏を得意としている度合い」とか(実際何がもっとも適しているのかは別として、ですけど)との間に、なんらかの相関関係があったりするのだろうか……。
 「手癖が配列を形作る」ことと、「配列が手癖を選ぶ」ことは、たぶん間違いないと思う……のだけれど、「その配列の持つ手癖が、一体どんな非言語メッセージを持っていて、一体どんなタイプの人にとって好ましいと感じ取れるものなのか」とか、なんか配列ごとに「なんらかの事象と、相関性のあるできごと」があったりするかも。