(kaad)1980年前後生まれのコたちが、日本語入力について『語る』ことを許された、最初の世代になる……そういう認識が、一世代揃う10年後に、ほぼ確立する。

(過去:ヒトは、『最盛期』から10年経つと、平均で「9.03%」打鍵速度が劣化する……ってゆーか「15.69%」なのかも。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:ジジイが『いまさら、ローマ字入力には乗り換えられないから』とか言ってはぐらかしてるのを見ると、これは罠なんじゃないだろうか?と思う。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:ローマ字入力をお使いの方に、お尋ねします。 ※AZIK、ACT、JLOD… - 人力検索はてな)

 この記事では『議論』を対象とはしていません……そこは別に、世代を区切る必要なんてないでしょうし。
 ここで言いたいのは『語る』ことについてです……これは「実際に、自分の加齢カーブと打鍵速度をリンクして経験してきた」コじゃないと、語る言葉に重みがないだろう……と、そういう考えから、以下では『議論』ではなく『語る』ことについて書いています。


 ……で、タイトルが過激なのは、この手の記事についてはいつものことなのですが、今日は上記の事情によって、本文側も同じ調子で書いています。
 ……というか、今日は「10年後の鍵盤配列スレッドでは、一体どういうことを議論してるんだろう?」ってゆーことを想像しつつ書いてみました。
 世代や性別などを漂白して「言葉のチカラのみによって」議論が成立する2chあたりであれば、たぶん(僕が一般的には20年とか掛かると考えてるのよりもずっと速く)10年後くらいから、すでにこの記事のような環境での議論が「きちんと成立する」と思う……ので、そういったことも期待しつつ書いています。


 最後に置いた「はてな質問」は、ざっくり設計しちゃったので、重複回答があったりする……んですけど、そこはキニシナイでください。
 もともと「非拡張ロマかな(1.7打鍵/かなクラス)」を使ってるコが多いはず……だけれど、そのうち二十歳前後のコは「拡張ロマかな(1.4打鍵/かなクラス)」に傾倒し、さらに三十路頃になると「高効率かな(1.25打鍵/かなクラス)」へとさらにシフトしていく……ってゆー、そーゆー姿が「世代を超えて観察できるか否か」ってゆー点に、ちょっと注力して分析すると面白いかも。


 「10代前半から創作文を打ちまくって、20代前半までにピークを迎えて、30代ではその劣化ぶりにあせりつつ戦う」ってゆーのは、ちょうど僕あたりの「79年生まれ前後、主に80年代」が最初の世代……なのだけれど、その世代のコたちが中坊だった頃は、まだパソコン通信が「子供のおもちゃ」としては普及してなかったから、実際に「子供の頃から創作文入力をする」ってコは少なかったと思う。
 【10代前半から創作文を打ちまくる】ことを本格的にやってきた世代は、もう少しあとの世代……だから、そのコたちが三十路になる頃には、たぶん「三十路の恐怖」を皆が共有することになるんだろうな……と。


 僕より年寄りの世代だと「小坊か中坊のときから、かな漢字変換を使って創作文を打つ、ってゆー環境が、そもそも無かった」から、そーゆー人たちが「打鍵速度は経年劣化しない!」って言っても、どこを基準にしてんのかさっぱり解らない。そーゆー人に僕なんかは「どこを見て言ってんの?どんな経験で言ってんの?小坊か中坊のときから使った経験なんてないんでしょ?ねぇ……。」って小一時間問いたくなる。
 僕より若い世代だと、まだ「思春期を越えて、かつピークを10年過ぎた、速度ガタガタの状態におびえる恐怖を、まだ味わってない」から、そーゆー人たちが2010年の現時点で「打鍵速度は経年劣化しない!」って言っても、どこを基準にしてんのかさっぱり解らない。そーゆー人に僕なんかは「どこを見て言ってんの?どんな経験で言ってんの?君の馬鹿アタマは、君の素直なカラダが10年後に上げる悲鳴を知ってるの?ねぇ……。」って小一時間問いたくなる。そしてそーゆー子達による言及は、今はまだ未熟でも関係なく、そのコたち自身の「三十路通過」を境に、一気に「経験者は語る」として広く共有されるんだろうな、と。
 ……そーゆーわけで、以下の全てに該当する人たちは、もっと大きな声を出して『自分語り』をするべきなんじゃないかと思う。

  • 遅くても12歳の頃から、パソコンやワープロなどで、それこそサルのように『創作文入力』をやってきた。
  • 二十歳前後を、運指速度がもっとも速くなる「ローマ字入力」で通過してきた。
  • 三十路へと至るにつれて、ローマ字入力での『打鍵速度』がボロボロに遅くなっていく恐怖感を体験してきた。

 これに該当する人って、『かな漢字変換技術が、1979年に製品として実用化された』影響から、今の時点ではほとんどいないと思う。
 一方で、「中坊からキーボードを使いまくって、二十歳ころにピークを得た」コ達は、アタリマエだけれどあと10年以内で『三十路の恐怖』を経験することになる。
 ……そんなときに、【誰の声が、自分たちの未来を先行してトレースしていたり、あるいは自分たちの不安と符合するのか?】ってゆーと、やっぱり『既にそれらを経験してきた、1980年前後生まれ&中坊ころから創作文入力をしていたコ』の声なんだと思う。


 ……ッてわけで、このあたりに該当する方々には、もっと「日本語入力について、現時点で若い子達が将来ぶつかるであろう壁と、その回避方法について」を、本人の主観でいいから、どんどん言及して欲しいと思う。
 『中坊の頃から創作文入力を始めて、かつピークと20年後も経験する』ッてのは、当たり前のように『それを経験したことのない人がいくら願っても、時を巻きもどして体験することもできない』話だから。
 

 ……ってことで、↓にはてな質問を掲載してみる。
 10年後に見れば、「あーなるほど。」って、ピンと来る人が多いかもね。


 キーボードによる文字入力速度は、10代後半?20代前半をピークにして、あとは10年ごとに平均10%強ずつ(極端な例では3割強ずつ)落ちていくようです。  ( http://q.hatena.ne.jp/1291906312 、http://thumbshift.blog108.fc2.com/blog-entry-17.html )。  そんな中で、これから年を重ねていく『あなた自身』は、この老化にともなう速度低下と『どう付き合い、どう戦っていく』心積もりでいますか。  あなたが現在取り組んでいる(もしくは取り組もうとしている)対策について、以下の中から該当するもの(または、最も近いもの)を選んでください。

これから年を重ねていく『あなた自身』は、この老化にともなう速度低下と『どう付き合い、どう戦っていく』心積もりでいますか。
(これはダミーです。) 25
2000年代に設計された入力法( http://d.hatena.ne.jp/video/niconico/sm5152804 とか)へと移行し、打鍵速度の低下を打鍵効率の向上によって補うつもりである。 35
1990年代に設計された入力法(拡張ローマ字入力とか)へと移行し、打鍵速度の低下を打鍵効率の向上によって補うつもりである。 28
1980年代に設計された入力法(新JISかな・親指シフトとか)へと移行し、打鍵速度の低下を打鍵効率の向上によって補うつもりである。 5
JISかなへと移行していて打鍵効率はいいが、正確性の低下と戦うことになると考えている。 3
すでに高効率系の入力法(新かな系・拡張ローマ字系など)へと移行済みである。 4
打鍵速度が低下しないように、今後数十年にわたって徹底した練習を積み重ねていく覚悟を決めている。 14
非拡張ローマ字入力ではない、高効率入力法を既に採用しているため、加齢に抗えるかどうか不安である。 1
非拡張ローマ字入力ではない、高効率入力法を既に採用しているため、加齢に抗えると考えている。 3
何も対策をせず、時の流れ行くままに身を任せる覚悟を決めかねている。 52
何も対策をせず、時の流れ行くままに身を任せる覚悟を決めている。 203
そもそも、老化云々について心配する以前に、いまだ『キーボードを見なくても速く打てる」状態に到達していない。 77