(memo) NICOLAの「同時打鍵ロジック」が、もしも「単なるタイムシフト」だったら、『日本語入力法論争』なんて、ほとんど必要なかったんじゃないか……。

 すくなくとも、「富士通親指シフト*1」と「新JISかな*2」と「JISかな*3」と「TRONカナ配列*4」が、全部ばらばらのシフトタイミングで処理されつづける……なんてことには、ならずに済んだんじゃないか、と思う*5


 うーん……いまからNICOLAに働きかけても、やっぱり遅いのだろうか。
 NICOLAが今掲示している「日本工業規格(提案)」のなかに、あのロジックが「規格の一部」として書かれている……のだけれど、アレがネックになっている気がする。
 #すでにアレで製品を作り続けているのだから、コンソーシアムとしてアレを「タイムシフト」にするのは無理かも……って気はするけれど。

  • 文字配列は、それぞれの人に合うものが違うのだから、たくさんあっていい。
  • 物理キーボードも上に同じ。
  • でも、シフトのタイミングは……ひとつの方法でたくさんの物理鍵盤&論理配列に支障なく対応出来る(≒沢山の人にとって支障なく合う)なら、その範囲だけでもひとつに纏めるほうが、作り手にとっても使い手にとってもシアワセなんじゃない?

 ……と、私はそんなふうに感じていたり。


 配列は「入れ替えツールが提供してくれる、専用の書式」を弄ればいいから、プログラミングの知識も要らずに沢山の人がメリットを享受できる……けど、シフトロジックは「モロにプログラミングの世界で弄るもの」だから、ここで変なクセや、特定配列でしか使えない仕掛けみたいなのがあると、水平展開をする上で、いろいろと支障が出てしまうように思う。
 うーん……なんかいい方法は、ないだろうか……。

*1:都度シフト方式。

*2:普通のシフト+プレフィックスシフト方式。タイムシフト方式は試験採用されたが本採用はされなかった。

*3:普通のシフト。

*4:連続シフト方式。ただし、タイムシフトではなく交差判定。

*5:だって「普通の入力速度なら、全部タイムシフトでも、支障なく処理できるじゃん」ってゆー話。当時からそうなっていたら、Panasonicワープロではたぶん「(とうぜんNICOLAを含めて)もっとたくさんの入力方式をサポートしてたはず」だろうし……それに、タイムシフトから始まると、やまぶきの存在理由が「超低速〜低速打鍵域と、高速〜超高速打鍵域の2領域を、両方一緒に快適にするため」になって、話がすごくすっきりする(誰が見ても正常進化だとわかる)し。