(TitleOnly)ただいま「タイプウェル(Typewell)用のけん盤配列」を、2台のパソコンが計算中です……。

(過去:(作業メモ+追記済み)「タイプウェル適応○○○配列」向けの検討事項。 - 雑記/えもじならべあそび)
(元ネタ:http://typinger.hp.infoseek.co.jp/typing/study.html)
(元ネタ:rage2050)

 ……って、うまく行くかどうかは解らないけれど、とりあえず「月配列(GA)4-698を生成したGAプログラム」と「TW国語R基本常用語ver2.1.0出題語句リスト(txtファイル)」を使わせていただいて、【TW国語R基本常用語ver2.1.0適応の月配列(GA)】を自動探索中です。
 この実験では、次の2点についての知見が得られる可能性があると期待されます。

  • そもそもGAアルゴリズムを使って作る「月配列(GA)風味のTWJ適応カナ配列」が、本当にTypewell(J)で使い物になるのかどうか。
  • 「月配列(GA)風味のTWJ適応カナ配列」が、TWJ以外の用途──とくに自然文入力──にとって使い物になるのかどうか。

 特に後者は重要で、TypewellJの打鍵練習が「自然文打鍵と悲観比較したときにどういう癖を持っているのか」を知るために、役立つ可能性があります。
 過去に【(作業メモ+追記済み)「タイプウェル適応○○○配列」向けの検討事項。 - 雑記/えもじならべあそび】で挙げたとおり、単語の選出頻度は「ちょっと偏ってるけど、1-gramで見た限りでは、固めの文章に偏った程度の話……と言っても差し支えなさそうに見える」のだけれど、ぱっと2〜6gramを見ても捉えようがないので、そういうところは「月配列(GA)風味のTWJ適応カナ配列」というフィルタ配列を通して観察するほうが、よほどわかりやすいのではないか……と考えています。


 ただし、Typewellに限ったことではないのですが、真面目に「月配列(GA)風味のタイピングソフト適応カナ配列」を作ろうとする場合は、たぶん「清濁分離配列」よりも「清濁分置」のほうが、最適化の効果が出やすいものと思われます。
 そういう意味では、今回生成されるであろう「月配列(GA)風味のTWJ適応清濁分離カナ配列」だけではなく、「月配列(GA)風味のTWJ適応清濁分置カナ配列」も必要になるはずです。
 #複雑な運指最適化を各人が作り出すのではなく、その代わりの役目を配列側が負う……と、これは近年のけん盤配列にとって「当たり前の役目」なのだけれど、こういうプロセスアプローチが「タイパーさんにとってウケるかどうか」は微妙かも……と、そっちのほうがむしろ心配。


 もともとタイピングソフトへの最適化を試みる実験は、(わたしが知ってる範囲では)Uジローさんによる「月配列Ux版」が発祥……のはずで、ごく最近では「Yeah配列」が登場していたり……という状況なのですが、このあたりについての新しい候補が今回見つかってくれるといいなぁ……とかいうことも考えていたり。
 本来、GAのような方法を使ってTypewell攻略?を試みるのは「明文化はされていないにせよ、明確なチート」だと思うのだけれど……こういった行動を通じて「(ワードセットの癖にかかわらず)チートされにくい=そもそも自然文に近いn-gram出現頻度を持つワードセットに対する打鍵技術を要求される」タイピングソフトが主流になってほしいという思いがあることは、隠すことなくここで表明しておきたいと思います*1
 うーん……こういう考えって「ひねくれている」のかなぁ。ただ、膠着語の一つである日本語を扱うタイピングゲームにとって「越えなければならない壁」であることは、たぶん確実なのだと思います。

*1:ここがクリアされないと、「自然文打鍵には適していても、タイピングソフトでの打鍵には適していない」けん盤配列が、あまりにも可哀想なんですよね……。