生殖・生産・道徳・飢餓。

 動物(というかヒト)と機械の差について、あれこれ考えていた……のだけれど、今更になって考えてみると、変なことを考えていたなぁ、と思う。
 きっと酔っていたせいなのだろう。
 時代が「暴走したまま止まらない自動化機械」から「設計者の知恵で止まる自働化機械」へと移っていき、いまは「利用者の知恵を増幅させるカラクリ機械」へと進みつつある……というところからすると、ヒトと機械の関係について、従来のような「使うか使われるか」といった捉え方ではなく、「機械の助けによって自らの能力を生かす」という捉え方を出来る物が必要になってくるのかもしれない。


 「そこに機械があるから、それに見合う生産をする」んじゃなくて、「その生産をするために、自ら必要な機械を作る」という方向にいくのだろう。
 そのとき、「生産者」と「生産機械設計者」は別々であるべきではなく、むしろ「生産者自身が生産機械を設計する」必要が出てくるはず。
 日本には「ロボット」に対する不思議な思いがある──これは特に、「鉄腕アトム」「ドラえもん」「パトレイバー」「攻殻機動隊」など、その時代時代に沿ったアニメなどに表れていると思うし、逆にそれらによって視聴者がドライブされている部分もあると思う──のだけれど、正直言ってこういう考え方は、既に日本のお家芸とは言い切れなくなってきている。
 「ロボットとの共存共栄大国」先行者として、リードする立場にあった期間は既に過ぎ去っている……と考えると、とてもじゃないけどこのまま「過去の栄光にすがっているわけにはいかない」はずで。


 どっかの総理大臣が、かつて【http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/manga/】をぶち上げたことを思い出したのだけれど、アニメ・漫画・小説などというのは教育と同じくらいに(場合によってはそれ以上に)100年先の未来を引っ張っていく力があると思う……そういった思想に感化されてきた世代が、今後どういう力を発揮するのかというところについては、今から楽しみに見守って生きたいところ。
 すくなくとも、資源がすっからかんな日本にとって、本当に必要なのは「想像力」と「具現化力」だと思う。四半世紀後や半世紀後に勝ち組になる企業には、きっとそういう力を最大限に発揮するフレームワークが備わっているだろう。
 わたしが自らの手でそういうものを構築する……というのは無理かもしれないけれど、でもやっぱりそういう分野にチャレンジしてみたいと思う。 


 もしも「ロボットコンテスト」に属するような事柄に参加したことがある人がいるならば、そういう人は将来絶対に「ユーザビリティ」・「インターフェース」・「標準時間」について学ぶべきだと思う。
 もしも「いまはその必要性がわからない」としても、(こいつらは密接に絡み合った分野だから)将来絶対にその知識は役に立つよ。
 アイデアを「使いやすいカタチ」に変換する力というものは、そこに必要とされるものが「人間の関わるもの」であるかぎり変わることなく、それがどんな業種のどんな職種であっても、必ず活かせるものだから。


 これの第2版(補訂版)をもらって、ざっくり読んでみた……のだけれど、やっぱり簿記って数学じゃなくて国語の問題だなぁ……。
 それこそアマチュア無線用の教材本じゃないけど、数十回〜数百回読んで解釈するのがいいと思う。
 #というか、理屈じゃなくてフレームワークで覚えるほうがらくだと思うから、本来簿記は「中学校でやるべき」だと思う。最も適する教科としては「技術家庭科」だろうなぁ……。


 この本ももらい物。
 ニの字ラインやU字ラインも「使うときの目的が合致していれば」セル生産方式の一つと見なせる……ってのが視点として新鮮。
 概念的なことしか書いてないからあっさりしている……のだけれど、実践本を読みすぎてわけがわからなくなった人(私も半分そんな感じでした^^;)にとって、物事を整理するために読むならお勧め。
 はじめに読む本……というかたちをとっているのだけれど、実際には「確認・整理」のために読み直す本として使うべきかも。
 「既に知っていることを確認する」場合には読みやすいけれど、そうでない場合には「?????」になってしまう……という意味では、この本の難易度は「既知の知識量でがらりと変わる」とおもう。


すでに起こった未来―変化を読む眼

すでに起こった未来―変化を読む眼

マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック

マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック

 ……こいつらは最初だけ読んで中断。何か読み進める気にならない……とりあえずは後回しか。


ヤコブ・ニールセンのAlertbox -そのデザイン、間違ってます- (RD Books)

ヤコブ・ニールセンのAlertbox -そのデザイン、間違ってます- (RD Books)

 いまこれを読み始めたところ。
 こいつは【http://www.usability.gr.jp/alertbox/】の書籍版。
 ユーザビリティの問題点は「人間が他のインターフェースに接するたびに、常に問題になる」ところだから、この本のように「たまたまWebユーザビリティに注視している本」であっても、大抵他の分野にとっても役立つことは確かなんですよね……。
 最もよいインターフェースは「従来の常識をきちんと継承していて、不要な選択肢がなく、やるべき手順がそのままインターフェースに表れていて、かつ時にはインターフェース自身が使い方を教えてくれる」ものだと思う……将来、そんなインターフェースを設計できるようになりたいと思う。