鍵盤配列スレッドメモ。

 下駄配列スレッドがアツい予感。
 「下駄と飛鳥を両方やりこんだ」方がいらした時点で驚いたのだけれど、さらに驚くことに、どうやらお一人だけではないらしい。
 もうお一人は逆の結論に至ったらしく……詳細が語られるのを楽しみにしているところです。
 お二方の意見が並立することによって、「下駄と飛鳥の特徴差や特性」がより良く見通せるようになるはずで、今後の案内シーンでの判断材料としてぜひ参考にさせていただきたいところです。

2008年9月10日23:22:00追記。

 下駄配列スレッドより。

247 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/07(日) 01:14:20 0
4ヶ月ほどの業務使用によって飛鳥配列の回路が徐々に脳内にでき始めた特許明細書書きです。
(平均入力文字数は一日に1万〜1万5千字)


以下の理由で、飛鳥をこのまま突き進めるか、ここで下駄配列(未経験)に乗り換えるかを
思案中です。


(1)「とっきょ」、「しょうひょう」など拗音を入力する機会が多いこと、
(2)飛鳥はキーボード(B割れ)を選び、特にノートPCでは打鍵しにくい場合があること


特に(1)の拗音入力の速さと、入力文字数の多さ(10〜15K字/日)とのバランスからして、
飛鳥継続と下駄挑戦のどちらをお奨めしますか?
両方を使い込んだ経験のある人、意見求む。


248 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/07(日) 03:15:10 0
拗音入力の快適さに関して、そこまで差はない。
むしろ下駄の「とっきょ」「しょうひょう」は右人差し指の同指連打がある。
(ひょうのうは中指で打ってるが)


もっともそれらの単語の頻度が高いなら
同時打鍵にでも登録してしまえばいいのだが。


長時間入力の疲労の面では飛鳥有利なので継続を勧める。
親指キーの位置が気になるなら右手ホームをkl;:に置く
右手一段ずらしを検討するのもいいかと。


249 名前:247[sage] 投稿日:2008/09/07(日) 06:41:17 0
>>248
明快なアドバイス感謝!
なるほど、拗音一打鍵の魅力に決定的な差が無いとすれば、
飛鳥にメリットありと。
せっかく配列覚えたしね。


右手一段ずらしとは考えもしなかった。試してみる。 THX


250 名前:名無しさん[] 投稿日:2008/09/10(水) 01:36:38 0
長時間入力は圧倒的に下駄の方が上だろwww
いい加減なことを教えるなwww


251 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/10(水) 07:10:24 0
おっと、本当か?それは本当なのか?w


(from http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/pc/1201883108/247-251 )

 247さんが掲げた条件に合致しつつ「どういうシーンで下駄配列がその真価を発揮するのか」というところが気になります。
 下駄&飛鳥の両使用経験がある方から下駄配列について語られることによって、「飛鳥は使ったことがあるけど下駄は使ったことがないという方(私もそのうちのひとり)」にとってピンと来る話が頂けるはずで、この点はとても楽しみにしています。
 こういう話は「両方を使い込んだことがないと書けない」だけに、なかなか貴重ですし……250さんによる今後の発言には注目しています。

252 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/10(水) 21:14:37 0
親指シフトは長時間入力していると親指側面が痛くなってくるってのをどこかのブログで読んだことはあるな。
俺は親指シフトは一週間くらいで断念したのでわからないが。


ところで今回は自信作だ。

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主な特徴は、
中段、下段は左右対称の指使い(ヴをのぞく)、
下段小指を嫌った、
句読点を数字段に、
てとこ。
BackSpaceは親指に移した。
しかしそろそろ飽きてきたかも。


253 名前:連投すまぬ[sage] 投稿日:2008/09/10(水) 21:18:31 0
あと、「り」と「ん」を入れ替えてる。
これはなかなか具合がいい。


(from http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/pc/1201883108/252-253 )
※配列図は固定ピッチフォント用に成型されていたので、その部分だけ(ずれない様に)囲み方を変更しています。

 「配列換えに飽きてきた」≒「配列が適度に枯れてきた」ということでしたら、識別性を向上させるために「配列に見合う名称」をお付けいただけると助かります。
 個人的には同配列を仮に「下駄1-252」として認識しているところなのですが、配字方針がオリジナルから変わった度合いによっては別名称が必要かもしれませんし……。


 親指キーを押すときの「痛み」については、長時間かどうかというところにはあまり関係ないような気がしています。
 私がNICOLAに挫折し続けていたときには、親指の側面に「キーの角が線接触」していたことが原因で、簡単に指が痛くなりました……角に指が線接触するということは、指先は丸みがあるので結果として「(最も圧力が掛かる部分については)点接触でキーに接する」状態となりますから、今から考えれば「痛くなってあたりまえ」だったんですよね……。
 私は数年ほど親指シフト方式を使っていますが、デスクトップ機のキーボードについては「当たりハズレが大きい」様に感じています。ノート機用キーボードよりも「考慮するべきポイントが多い」ところが厄介だな……と。


 キーに角がある場合に、その角を避けるために【キートップの手前←→奥方向が逆になるように取り付ける】という方法があるのですが、これを安物キーボードでやると「キーは鉛直にしか押し下げられないのに、キートップをひっくり返したせいで指の力は鉛直からずれた方向にかかり、必要とされる押下圧力が大きくなってしまう」という不都合が起きるので、この方法もあまりうまくはないと感じています。
 親指キーに割り当てるキートップの形状が、少なくとも「かまぼこ型」で、できれば「フラット型」であれば、【マクロ的には面接触で、ミクロ的に見ても緩やかな点接触】でキートップを鉛直に押し下げることが出来るので、結果として親指を痛める可能性を少なくすることが出来ると思われます……と、これはほとんど経験則なので、もちろん人によって感じ方の違いはあると思います。


 デスクトップ用に一般的に使われるキートップでは「変換・無変換キーについて、緩いおわん形の形状で作ってしまう」場合があるらしく、形状が安定しないという問題がでてきます。
 それに対して、ノート機用キーボードの場合は【薄く作らなければならない】という製造上の理由によって「フラット型」のキートップを採用する以外に選択肢がないうえに、ノートキーボードはたいていはパンタグラフ支持になっていて、多少斜めから押下してもきちんと鉛直にキーが降りてくれるので、親指シフト方式の入力法を使う上で考慮しなければならない問題をすくなくとも一つ、事前につぶすことが出来るというメリットがあります。
 あとは、親指位置キーをどこにおくのが良いか……というところについては各人の好き好みで選んでいただければよいわけで、ここは市場で豊富なノート機の中から選ぶだけで、まず問題なくクリアできるだろうと考えています。


 ここから話は脱線するのですが……2親指シフト系けん盤配列ではない入力法にとって、重要なのは「シフトキーの位置を選ぶためにキーボードについて注視するという必要がない」というところそのものだと思うんですよね……。
 そういうメリットがある分、(完全無欠の万能配列が設計不可能である限りは)どこかにその分のしわ寄せが行っているはずなので、そういったメリット&デメリットの両方をきちんとオモテ化して、そこから「下駄配列のおいしい部分&それを最大限に享受できる立場はどういうものなのかということ」をうまく提示いただけると、「飛鳥をお使いの方へと下駄のイイトコロを紹介するための解説」が綺麗に実現できるのではないかと思われます。


 たとえば「かえであすか」の場合、以前にコピペで掲げた欠点を列挙するだけでも、こんな感じの問題がすぐに提示出来るような状況です。

  • 打ちやすさをいくらか犠牲にしてます。
  • 親指シフトキーとして使えるキーを2つ確保しないといけないので、その分キーボードを選びます。
  • 専用のエミュレータが必要なので、環境構築では苦労する場合があります。
  • キーボードを強く打鍵する癖があると指が痛む恐れがありますので、各指が痛まないかどうかを確認する必要があります。
  • 他の指にかけていた負担のうち一部を親指へと移動しているので、親指が痛まないかどうかを確認する必要があります。
  • 親指キーを押しっぱなしにする操作があるので、押しっぱなし操作で指が痛まないかどうかを確認する必要があります。
  • 右利き用と左利き用の2種類が別々に用意されているので、どちらを使うかを決める必要があります。
  • 全てのカナを覚えないと使い始めることができないので、増田式練習法やシャドー50音式などの練習法で「とりあえず一気に指に覚えさせる」必要があります。
  • 低頻度かなを指が忘れてしまう場合があるので、忘れてしまった場合にはそこで練習しなおす必要があります。
  • 右手の運指範囲が広め(「@」と「:」も文字入力に使う)なので、その点について確認する必要があります。

(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20080225/1203868130 )

 キートップの形状問題以外にもこういった欠点があって、その欠点を飲み込むことによって得られる利点があって……と、こういう利点・欠点のバランス関係の中から、「自分にとっては利点を最大限に享受できて、自分にとっては欠点がほとんど気にならない」ものを探していった結果として、今私の場合は「かえであすか」を使っています。


 他の誰かに「特定のけん盤配列をお勧めする」ときには、相手様にとって「現在使っている入力法よりも利点を享受できる」ということと、「現在使っている入力法よりも欠点が気にならない」ことの両方を満たしていること、読み手である相手様がきちんと自主確認できるように提示する必要があると思われます。
 こういったプロセスを経ることなく「特定のけん盤配列をお勧めする」と、特に「勧めた側にとっては気にならないような欠点が、勧められた側にとってはとても気になる欠点として表面化してくる」という現象を引き起こした場合に、話がややこしくなってきてしまう可能性があります。
 人様に何かを薦める、というのは、本当に難しいなぁ……と、このあたりは延々と悩み続けているところです。