(メモ)「ケータイ世代から見て」ケータイの即時性や利便性に勝てる「パソコン用の」日本語入力法は、どのぐらいの入力効率を必要とするのだろうか。
昨日の【ケータイの即時性や利便性に勝てない日本語入力法は、今後はケータイ世代から見放される……のかもしれない。】の続き、ただし単なるメモです。
どれだけの効率があればよいか……という話になると、打鍵数ベースに絞って単純に考えれば
- 片手でケータイを使うと「2.2〜2.5打鍵/かな」あたりなんだから、両手を使うなら倍の効率(1.1〜1.25打鍵/かな)は出せなきゃダメでしょ。
- (ケータイよりも)即時性がない分をカバーすることを考えると、できればもっと打鍵コストを切り詰めたいぐらい。
となるように思います(作業改善の絡みで見るとそのままですし、先入観なしに眺めれば同じ結論に至るのではないかと思います)。
「両手を使う」となれば、普通は「倍の効率で仕事をできて、始めてメリットを感じることができる(というか、そうでなければ納得いかない)」はずで、こういうところはパソコン用の鍵盤配列においても、そう変わることはないのではないかな……と考えています。
もっとも、ケータイと比べれば指ごとの負担は分散されるので、もう少しぐらいは効率が悪くとも大丈夫……という見方はできますが、ある程度のところ(おそらくは1.3〜1.4打鍵/かなあたり)で線引きされてしまう可能性は否めない気もしています。
もちろん、パソコンでの入力に慣れている人にとっては
- (慣れていない)ケータイよりは、(慣れている)パソコンのほうが楽。
だという意識を持たれると思いますが、そういう理屈は「ケータイ世代から見て」正しいだろうか……と考えると、どうひいき目に見ても正しくはないと考えるほうが自然です。
ケータイ世代においてはむしろ、なかば当然のこととして
- (慣れていない)パソコンよりは、(慣れている)ケータイのほうが楽。
であるはずなので、その点については絶対に忘れてはならないはずだと考えています。
それと、運指範囲……ケータイ世代であれば親指に関してはそう厳しい要求は出ない気もしますが、運指範囲にそのものについては「各指の担当範囲が、ケータイの盤面よりは広くないこと」が、ある程度条件としてついてくるのかもしれません。
この点についてはどういう要求が出てくるのかは良くわかりませんけれども、もともと「かなめくり」配列そのものは
- 偶然にも?ひらがな部分に関しては(かなの使用頻度の絡みがあるので)感覚的には極端に狭い運指範囲で入力できてしまう気にさせられる。
ので、このあたりに対する要求は、かなり厳しいものになるのではないかな……と予想していたりもします。
最後に覚えやすさの部分について。
たいてい日本語入力法の話になると「JISかな」あるいは「ロマかな」との対比で物を語る場合が多くなってしまう……のですが、今後はそういった物差しはまったく通用しなくなります。
なにしろ、ケータイは「12個のキー×多段シフト」の構成なので、パソコンを基準にした説明はまったくといって良いほど意味を成さないのですから。
このあたりについては、どういう方法によって説明していくのか&どういう練習方法を提案していくのか……というあたりを含めていかないと、どうがんばっても理解を得られないところなのかもしれません。
とりあえずメモ終わり。