親指シフトキーの「共用化・専用化」について、それぞれのメリットとデメリットを書いてみるテスト。
親指系Wikiへの転記はまだ。
白地太字部がメリット。 | 変換&無変換を生かしたまま親指シフト機能と共用化 | 変換&無変換の本来機能は捨てて親指シフト専用化 |
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最大許容入力速度*1 | 変換・無変換が「単独打鍵」と「同時打鍵用修飾」のどちらのために押されているのかを判定する必要がある*2ため、理論値の半分が限界*3……打鍵速度(ストローク/秒)=0.5/同時打鍵許容時間(sec)*4。 | 変換・無変換は「同時打鍵用修飾」のためにしか使われないため、親指シフト専用キーボードと同じく理論値で打てる……打鍵速度(ストローク/秒)=1/同時打鍵許容時間(sec) |
(変換キー)誤変換が発生する可能性 | 原稿を打つだけの「コピータイピング」では発現しにくく、規則正しく打てない「創作打鍵」では多発する傾向になる。 | (無効にしていれば、原理的に)発生しない |
(無変換キー)誤確定が発生する可能性 | 原稿を打つだけの「コピータイピング」では発現しにくく、規則正しく打てない「創作打鍵」では多発する傾向になる。 | (無効にしていれば、原理的に)発生しない |
変換キーの機能 | 変換キーとして使える | 変換キーとしては使えない(スペースキーによる変換が必要) |
無変換キーの機能 | 無変換キーとして使える | 無変換キーとしては使えない(Enterによる確定なり、Funcキーによる変換なり、変換機能任せでの変換なりが必要) |
スペースキーの機能 | 入力中未確定時の空白文字入力・変換のどちらにでも使える(設定次第) | 入力中文字列が無ければ空白キーとして使える(現行IMEの標準的な動作)が、入力中文字列に空白文字を交ぜるためには使えない) |
(そのほか) | (抜けていることがあれば、教えてください。) | (抜けていることがあれば、教えてください。) |
メモ。
- ワープロ専用機時代に親指シフトを覚えた人は、「親指シフト専用化」の状態で打っているのと等価の状態でNICOLAを覚えた。
- 「親指シフト専用化」と「親指シフト共用化」のうち、どちらが「効率よく快適に打てると感じる」のかは、人によって異なってくると思う。
- 「親指ひゅんQ」は、単独では「親指シフト専用化」を行うことができない。
- 【上達の近道は、うまく行った人のまねをすること】だとすると、練習初期は(大きなシェアを取っていた)ワープロ専用機のそれと同じく「親指シフト専用化」でいくのが正解だと思う。
- 太字部の分布を見れば一目瞭然?の特徴が。
- (そのほか)
- (抜けていることがあれば、教えてください。)
*1:2007年7月26日1:33:21追記──人間側が高精度で同期打鍵を行い、かつエミュレータ側がNICOLA規格どおりの同時打鍵判定ロジックで動作している場合は、この項目に掲げる制限速度の影響は受けません。詳しくはコメントを参照願います。
*2:特に、結果確認の必要が無い「無変換」操作がらみは、文字入力と同テンポで行われる可能性が高く、「誤確定」や「誤シフト」の可能性が増えがちになり、同時打鍵判定が極端にシビアになる場合が出てくる。
*3:本式ロジックは動的時差検知で動いているから問題ないように見えるけど、実際にはうまく働かないときもある。
*4:この値は、極めて規則正しいテンポで打鍵する場合にのみ有効な「限界値」である点に注意。創作打鍵をするなら「0.25/同時打鍵許容時間(sec)」とかになるはず。