メモ。

 ちょうど

コンピュータ―知的「道具」考 (NHKブックス (478))

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が届いたところで、これから読みます……明日には
古武術介護入門[DVD付](古の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する)

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が届くはずで、両者を読みきるまで日記が滞るかもしれません。
 ……前者をチラッと読んだ感じでは、「結構雑学本あたりで見たエピソードが転載してあるなぁ……」という印象。
 面白いところでは、「発音による言語を解せずとも、身振り手振り・有形小片の選択・鍵盤を用いた言語もどきを解する動物はいる」というあたりか。
 かな系&ローマ字系けん盤配列は主に「発音を経由して習得」するけど、実際にはこれは(有害というべきかどうかは解らないけれども)「直接的ではない」のかもしれない。
 それが言語的なものなのか、運動性記憶によるものなのかは不明だけれど……「身振り手振り・有形小片の選択・鍵盤の打鍵」に共通するのは「(口ではないが)運動性記憶によるもの」に近いから、本質的にはそういう方法を用いることも可能なのかもしれない。
 「発音を経由する・直接運動性記憶に頼る」のどちらが高効率なのかは不明だけれども、運動性記憶のみに頼るほうがより低レベル(=低いレイヤ)だから、浸透した後の定着率はいいのかも?。
 現実的には、鍵盤を自由に操作するには「運動性記憶になっていること」が絶対条件だから……とはいえ、習得速度に関しては良く解らない。
 ……解らないまま予測すると、「記憶するときに、なるべく脳を使わずに記憶する(=使う範囲を極端に狭くする)ことが有効」なのかもしれない。メモ。@2006年11月07日 火曜日と被るけど、思考と触鍵は本来関連性がない(思考と音声も関係がない=言語化できないもやもやとした思考があることと同じ)から、極端な話「思考→もやもや」「思考→言葉」「思考→画像」「思考→音楽」「思考→打鍵」はぜんぶ同じぐらいの変換コストを必要とするのかもしれない。そうすると、「思考→言葉→打鍵」「思考→画像→打鍵」「思考→音楽→打鍵」は同じかも知れず、もっと言えば「思考→言葉→かな文字→打鍵」「思考→言葉→ローマ字→打鍵」「思考→言葉→漢字→打鍵」「思考→言葉→文字列パターン→打鍵」も同じなのかもしれない。速記的な入力ができるかな入力では「かな一文字ずつの打鍵とかな文字列の打鍵パターンは全然違う&運動性記憶によって特定の文字列に対してのみ文字列での打鍵を行い、他は一文字ずつ打鍵を行う」という現象がありえる。
 たとえば飛鳥カナ配列は「打ちやすい言葉を仕込んだかな配列」であると同時に「1文字入力も可能な擬似速記配列」といえるかもしれない(かどうかはわからないけど)……とか、そういう感じで。
 「人間が物事を記憶する仕組み」は、本当に良く解らない。もしこれが手に取るように解ったら、かなり面白いだろうなぁ……と思う。基礎としては「フィルタを通過したものを覚える(覚えるべきだと思ったことを覚える・覚えられると思ったものを覚える)」あたりなのかもしれないけれども、最終的には「子供が言葉などを覚える仕掛け」を紐解くことが重要なのかもしれない。
 ──とりあえずp.84まで読んで雑記。