ACT@かえで式の練習方法、改0訂0。

(過去:ACT@かえで式のメモ。)


 ACT(Dvorak配列のAZIK拡張+αな配列)について、「1文字/数秒のレベル&誤字率10%程度の状態を2〜3時間で得る」という無謀な(?)目標を達成することを前提に、とりあえず練習方法を作成して実践してみました。
 #今回はいいポイントが見つかったので、始めて自分で「かえで式」のメリットを享受できた気がします(今までも作るたびに試しているのですが、どうにも上手くいきませんでした)……って、じゃあ今までは何だったのだとツッコまれると厳しいのですが^^;。


 ACT(というかDvorak)の母音部分は非常に規則的に並んでいる(M式のような意図したものではないが、母音部分は折り返し五十音順で並んでいる)ので、ある程度は効率よく(というか覚えることを少なめに・連想記憶で)学習してしまうことが可能だと思います。
 #練習法を考えようとする場合に限り、ホントは連想記憶に頼るべきではないのですが……


 練習するときのポイントは、ただ一つ。

画面を見るのはあんちょこを確認をするその瞬間のみ。他は目を閉じて「キーを指で感じつつ・余裕を持ってじっくりと」思い出しながらキーを打つ

ということで。
 おそらく「どんなメソッドを使おうとも」上記条件さえ満たせれば大丈夫そうな気がします……というか、これを前提にしたメソッドを組めばいいのかもしれない。
 #Uジローさんの「飛鳥をこうやって練習してみました」な話、頭では理解していたけど「体感したのは始めて」なので、自分でもちょっとビックリしています。


 ちなみに、母音練習はだいぶ削りました。
 そのほかにも、メモ段階から結構弄っているような気が……。


 さて、練習順序は……実際にACTを練習して感じた限りでは、母音からはじめる方が良さそう(というか、右手からはじめると違和感がある)ですので、セオリーどおり「母音→清音&濁音&半濁音→特殊拡張」の順で進める方が良さそうです。
 ACTの基本配列図をこの記事の隣に並べて、下にnotepad.exeかwrite.exeを広げて3ペインで練習するといいかもです(キーボードを見ても解らないから弊害はないので、目に優しい下向き目視がお勧めです)。


 では、以下順番に練習テキストを示します。

練習をする時のお約束(練習テキストよりも「お約束」の方が重要です!!)

  • 空白で区切られていない部分は、なるべく「まぶたを閉じたまま、一気に」打鍵しましょう。
    • 「あんちょこ」「問題文」「文字入力枠」を見る時間は、なるべく短く抑えましょう。
    • 目の疲れを最小限に抑えるため、極力目に頼らず「記憶に頼って」打鍵しましょう。
    • 打ち間違えていた場合でも、間違えた文字を修正する必要はありません。
  • ゆっくりでもいいのです。今は覚える時間であり、速さにこだわる必要はありません。

おまけの練習用テキスト:第一ステップ:左手の練習

※練習前に:必ず上記の「お約束」を読み、習得方法の意図を把握してから練習を開始してください。

【左手中段】
うえおあい うえおあい 
※納得できるまで繰り返してみることをおすすめします。以下同じ。

【左手上段】
つうていとうたい つうていとうたい
※「T」キーは右手ホーム段中指(Qwerty:K)に割り当てられています。

【左手下段】
うんえんおんあんいん うんえんおんあんいん

おまけの練習用テキスト:第二ステップ:両手の練習

【左手中段←右手中段】
ふへほはひ ふへほはひ
つてとたち つてとたち
ぬねのなに ぬねのなに
すせそさし すせそさし
づでどだぢ づでどだぢ

【左手中段←右手上段】
ぐげごがぎ ぐげごがぎ
くけこかき くけこかき
るれろらり るれろらり
ぅぇぉぁぃ ぅぇぉぁぃ
ふふぇふぉふぁふぃ ふふぇふぉふぁふぃ

【左手中段←右手下段】
むめもまみ むめもまみ
わを わを
ヴヴぇヴぉヴぁヴぃ ヴヴぇヴぉヴぁヴぃ
ずぜぞざじ ずぜぞざじ
ぶべぼばび ぶべぼばび

【左手中段←左手上段】
ぷぺぽぱぴ ぷぺぽぱぴ
ゆよや ゆよや

おまけの練習用テキスト:第三ステップ:右手の練習

【右手中段】
ひゅうひょう ひゃく   ひゅうひょう ひゃく
( h[中指yuu] h[小指you] h[薬指y][小指aku] )

ちゅうちょう ちょくちゃく   ちゅうちょう ちょくちゃく
( t[中指yuu] t[小指you] t[人差し指y][薬指oku] t[人差し指y][小指aku] )

にゅうにょう にょくにゃく   にゅうにょう にょくにゃく
( n[中指yuu] n[小指you] n[人差し指y][薬指oku] n[人差し指y][小指aku] )

しゅうしょう しゅつしょくしゃく   しゅうしょう しゅつしょくしゃく
( s[中指yuu] s[小指you]
    s[人差し指y][中指utu] s[人差し指y][薬指oku] s[人差し指y][小指aku] )

【右手上段】
ぎゅうぎょう ぎょくぎゃく   ぎゅうぎょう ぎょくぎゃく
( g[中指yuu] g[小指you] g[薬指y][薬指oku] g[薬指y][小指aku] )

きゅうきょう きょくきゃく   きゅうきょう きょくきゃく
( c[中指yuu] c[小指you] c[人差し指y][薬指oku] c[人差し指y][小指aku] )

りゅうりょう りょくりゃく   りゅうりょう りょくりゃく
( r[中指yuu] r[小指you] r[人差し指y][薬指oku] r[人差し指y][小指aku] )

ふゅーふぉー ふゅーふぉー
( f[中指yuu] f[小指you] )


【右手下段】
みゅーみょう みょくみゃく   みゅーみょう みょくみゃく
( m[中指yuu] m[小指you] m[薬指y][薬指oku] m[薬指y][小指aku] )

うぉー
( w[小指you] )

ヴゅーヴぉー
( v[中指yuu] v[小指you] )

じゅうじょう じゅつじょくじゃく   じゅうじょう じゅつじょくじゃく
( z[中指yuu] z[小指you]
    z[人差し指y][中指utu] z[人差し指y][薬指oku] z[人差し指y][小指aku] )

びゅうびょう びょくびゃく   びゅうびょう びょくびゃく
( b[中指yuu] b[小指you] b[薬指y][薬指oku] b[薬指y][小指aku] )

【おまけ】
です。ます。 です。ます。
( ds. ms. )

 さァ、これで練習すれば、きっと君もACTerになれるさッ!
 #ああ、【-er】ではなくて【-or】か【-ress】の方がよさげかも……?

注意

 「お約束」さえ守っていただければ、多分大丈夫……だと思います。
 「お約束」を守っていただけない場合、このテキストの価値は間違いなくゼロで、絶対に効果はありません。目に頼らず記憶に頼る、ソレがこのメソッドのキモなので(……って、今日気づいたばかりのことを「キモ」とか言っていいのかと^^;)。


 初期練習に1〜2ヶ月(注:いや、冗談ではなく)掛かっている私が、なぜかこの「お約束」どおりにやれば2〜3時間で「かなり間違うけど、それでもだいぶ出来そうだと自信が持てる」所までいけたぐらいです……それぐらい「お約束」が効果をもたらすわけで。
 人間の記憶に関わる原理というのは面白いですな。

結局、

 「お約束」がいかに重要だったのかという事に気づいたことが、今日一番の収穫だったりします。
 今日の文面では、いかに「【練習用テキスト】はおまけであって、どうやって練習するかという【練習スタイル】が重要だと言うこと」を表現するか……という所に苦労したぐらいですし^^;。


 うーん……かえで式の練習テキスト提供計画は、根本から見直さないとダメかもしれませんね。
 というか、そうするとタッチタイプ練習ソフト方式での練習ってかなりキツイですな。
 訂正/Backspaceを要する方式は根本的にダメで、誤打ごとにいちいち止まる&ミスを知らせるような仕掛けももちろんダメ……ということか。

 
 ところでこのやり方、基本的には「打鍵中は目を瞑る・一文字ごとの確認をせずにすむようテキストを作る・なるべく目視確認は短時間に抑える・わざわざ訂正しない」ことさえ満たせればいいから、どんな入力方式でも使えそうですね。
 テキスト&あんちょこの情報の提供方法は制限されないから、みのりさんの図形例示方式でも当然問題ない(というか、むしろそっちの方が自然)ですし。
 要は「なるべく短時間で把握できる形式・なるべく指で打鍵しやすい順番のテキストを作る&事前に必ず「お約束」を掲示する&テキストが「おまけ」だとハッキリ明示する」ことさえ満たせば、おそらくは大丈夫なのではないかと思います。


 しかし、何度考えても驚きだよなぁ……誤打はめちゃくちゃ多いけど、とりあえず「タッチタイプできる!」ってゆー事実のみはしっかり残ったわけで。
 「サイトメソッド→タッチタイプ」よりもはるかに早く「いきなりタッチタイプ」出来るようになると言うのは、当然と言えば当然なんだけど、不思議と言えば不思議ですね……。
 もっとも、Dvorakの場合は母音部を連想記憶に頼って記憶している(無連想記憶は子音部のみ)から、無連想配列ではより時間が掛かることは確実だと思います。ただし、練習時間を「非現実的なぐらい長い時間から、現実的な時間へとシフトする」効果はありそう。


 ……あっ、ちなみに【さァ、これで練習すれば、きっと君もACTerになれるさッ!】まではACTで書きましたが、それ以降は飛鳥に戻しています^^;
 いや、色々すぐに書いておきたいことがあったもので。

ちなみに、練習風景は……

 Uジローさんの言いつけ(2〜3時間集中して練習するというところ)を守れず、15分ぐらい練習して飽きるたびに15分ほど休憩する……という、だいぶふざけたことをしていました^^;。
 全体で7時間ぐらい?正味3時間ぐらい(ACT@かえで式のメモ。とこの記事の作成時間を含む)ですが、自分としては十分ありえないぐらいに「だいたいキー位置を覚えている思い出すことが出来る」様になりました。
 ……うーん、私の様に飽きっぽい(集中力が続かない)場合でも、あるいは(当日の範囲内で)断続的な練習であっても、案外問題なくいけるっぽいですね。


 もっとも、正味3時間の練習を経た今現在のレベルは「だいたいキー位置を覚えている思い出すことが出来る」でしかなく(取り消し線が重要)、本気でやるなら今日から完全切り替えで突っ走るのが理想だと思います。でも、この調子ならば本格切り替えしても不安はないですね。

記憶をたどると……

 「目を瞑って打鍵する(シャドータイピング)」はタイパーな方々によるものですよね。
 「細かな訂正をしない・入力途中で文字を表示しない」は昔からそういう練習がありますよね。
 「二つをやりやすくする方法をテキストで提供する」は増田式の領域ですよね。
 うーん……やっぱり車輪を再発明しているだけのような気がしてきました^^;。

ここで一つの疑問が。

 しっかし、なんでこういうことが「学校の技術家庭科あたりの教科書」に載っていないのでしょうか?
 サイトメソッドでキーを探すよりも、よほど楽に実用的な利用ができると思うのだけれど……。
 #ああ、つまりはソレを「Wikibooks」に載せてGFDLで提供すればいいのか(違