実は、かな→ローマ字変換「表」って致命的問題を含んでいませんか?とか書いてみるテスト。
表題どおりの話題で。
ポイントはロマかなそのものではなくて、「かな→ローマ字変換表」にあります。
ローマ字入力が持つ本質的問題の一つに「(学生時代に多くが学習する)ローマ字綴りに依存した入力方法をとること」が挙げられます。で、これをわざわざ経由してしまうがために
- 「かな→ローマ字変換をする」
- 「ローマ字→キー配列変換をする」
という2段階の目視検索処理が必要になるわけです。
従来的な説明方法では「慣れれば前段は考慮する必要が無くなる」と説明されていますが、ここには一つの大きな問題があります。それは
- 「本当は経由する必要がない手順を一つ余計に踏んでいる」
ということでして。
これが「ローマ字入力に対する好き嫌い」を生んでいるのかもしれません。
このあたりには、自分が「ローマ字入力に慣れる為に要した時間が一番長かった」あたりが絡んでいます……その原因はこれだったのかもしれません。
そこで、ローマ字仮名変換の中から「ローマ字綴りのシーケンスを排除」してみるテストをすることにしました。
ローマ字入力を「拗音向け最適化に注視したかな入力」とみなせば「かな→ローマ字変換表」は要らないわけで、わざわざローマ字表を経由することなくローマ字入力という入力方法を行う(≠練習する)ためのシートを作ってみました。
http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/nazodl.html#ROMAKANA
文字フォントにさざなみ明朝を使っていますので、環境によっては適宜フォントを変更する必要があるかもしれません。
ここでは、ダウンロードページの上方にある「NICOLA」「飛鳥」のシートを流用してみました。
もっと見やすい表にできればいいのですが、私には無理だなぁ……。
下の表は実験的に作りました。仮名は探しやすいのですが鍵盤部分が非常に見づらいので、通常は上にある母音順の表を使うほうがまだましかと思います。
ちなみに、こういう表を利用して入力していると「文字を入力する時にどこを打鍵するか」は覚えられるのですが、逆に「文字がどの順番で並んでいるか」を把握するのは非常に困難です。
まぁ、後者は入力する上ではまったく不必要なだけに、正直言ってこれでも良さそうな気はしますが。
本当ならばこの段階さえもすっ飛ばして「始めから丸暗記」が一番良さそうなこと自体については承知しているのですが、私みたいに「暗記がめっぽう苦手で……」という人が他にもいるかもしれないことを考えると、こういう感じのシートはそれなりに役に立つ機会がある……のかも?
いずれにせよ、もう少し「キーボードを見ずともタッチタイプできるようにする」ためのツール群は作成していきたいものです。
品質的な面に関しては後々改善してくださる方が現れることを期待しつつ、今はとりあえず方法論だけでも提案していきたいと思います。
2006年2月15日11:48:24追記。
この後に、査読専用項目。にて【ローマ字綴り表はもう不要!ローマ字入力表 (ひらがな→キー直接対応表)】へのリンクを張りました。