W-ZERO3のスライドキーボードに「かな配列」を乗せてみよう!
(未来:W-ZERO3専用かな配列「秋月かな配列改3案2」 - 2006/5/4追記)
(参考:ただ今PC側のMS-IMEローマ字定義ツールを使って、ローマ字定義を捏造中(ぇ)
(参考:W-ZERO3用かな配列、秋月配列・改1版)
【秋月配列・改1版を実現するためのレジストリを公開しました。】
ええと……「いまどきかな入力ですか?」なんて思った方はいませんか?
かな入力だって捨てたものではないのですよ。
月配列系は打鍵範囲をローマ字入力並に保ったまま、比較的高い頻度で両手を交互に使いつつ、文書全体で見ればローマ字入力よりも少ない打数で記述できます(日本語において使用頻度の高い【いうんしかとてなのはにすたくっつ】をすべて一押しで入力できます)。
詳しくは「2ch発の中指プリフィクスシフト新JIS「月配列」」をご覧ください。
ちなみに秋月かな配列は月配列系配列の劣化コピーで、解りやすさ・探しやすさを重視し「五十音順にかなを並べる」という方法を採用しています(そのため、シールさえ貼っておけばあちこち探し回る必要がありません)。
こんな単純配列でさえも打鍵範囲はローマ字入力の範囲に収まり、それなりに交互打鍵率は確保し、打数も少なめに仕上がっていたりするわけでして。
- 交互打鍵率は、秋月かな配列が74%(mekuraniji.txtを対象)〜74.9%(辞書のpubdic+-wnn-1.0.tar.gzを対象)に対し、Qwertyローマ字は約50%、Dvorakローマ字は約70%(Ken NISHIMURAさんのサイトより引用)。
もっともこれは人様に勧める気などまったく無くて、単に「自分で使いやすいように出来ればいいか」という感じで作成しました。
紙モックを触ってみた時点で「これは(ローマ字・かなのどっちでもいいけど)交互打鍵性の低い配列では使いづらいだろうな……」と感じたので、そのために作成した対策の一つなのです。
上の絵はこの配列本来の姿です……実際には一部の記号をローマ字定義で出すことが出来ず、実使用における配列は下の写真のようになっています。
キーの上にあるひらがな(左手【かしすたてとなにのは】、右手【ういんつくっ、。】)は、そのままキーを押すと出ます。
キーの横に3文字ずつ並んだひらがなは、反対側の手で「▲■▼」の何れかを押してから文字キーを押します。
たとえば「おひさま」と入力する場合は「MTMCMVMS」と打鍵する……と、そんな感じです。
ひらがなはおおむね五十音順で並んでいます。
秋月配列・改1版を実現するためのレジストリを公開しました。
場所はいつもどおり「えもじならべあそび」なので、自動的に頒布条件はGNU FDLとなります。
この絡みで標準ロマかなデータは同梱できませんので、各自 Tascal RegEdit を用いて「標準ロマかな定義をバックアップして、復元できることを確認してから」定義置き換えにチャレンジいただけますと幸いです。
【注意:定義を書き換えても、リセットするまでは定義が有効にならないと思います。定義を書き換えましたら、電池ブタをあけて通常リセットしてください。】
秋月かな配列・改1版用ローマ字定義
同梱しているローマ字定義をW-ZERO3へと読み込ませることにより、秋月配列・改1版のうち次の定義が利用可能となります。
--------
ローマ字定義 : 秋月配列・改1版あ it
い h
う u
え jt
お mtか t
き jf
く y
け iv
こ jvさ mv
し f
す v
せ jr
そ mrた r
ち jd
つ g
て d
と cな w
に a
ぬ xh
ね en
の zは q
ひ mc
ふ me
へ xi
ほ isま ms
み ix
む em
め jx
も mxや jw
ゆ ia
よ maら iz
り jz
る mz
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ろ smわ jq
を mq
ん nが if
ぎ mf
ぐ eb
げ sb
ご xbざ eu
じ ir
ず su
ぜ xu
ぞ ehだ id
ぢ md
づ sh
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ど jcば sn
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ょ jaっ b
ヴ eg
。 o
、 k・ ek
「 ep
」 elー sk
--------
なお、次の定義は定義ファイルに書いているものの、実際には表示されません。
--------
〜 xm
! p
? l
¥ eo
% so
( sp
) sl
, xo
& xk
− xp
/ xl
--------
秋月配列・改1をW-ZEROへと設定するときに書いたメモはこちらです。
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20051216/1134705363
秋月配列・改1の配列計画案はこちらです。
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20051117/1132182939なお、W-ZERO3のレジストリを操作するためのツールはこちらにあります。
http://www2r.biglobe.ne.jp/~tascal/
【!!注意!!】あらかじめレジストリのバックアップをとっておき、正常にそのバックアップでレジストリを復元できることを確認してからご使用ください。本パッケージには標準ローマ字を実現するためのレジストリデータは(著作権法上の問題を回避するために)同梱していません。
……と、こういう感じになりました。
どちらかというと、これは秋月配列がどうこう言う問題よりも「ローマ字定義をどういじるべきか・何をいじれるのか・何ができるのか」を試すためのテストだった気がします。
実際、よく使う記号類(ほとんど飛鳥カナ配列に由来)の導入を試みたのはそれを確認したかったということもありましたし、現実に実装できない文字も存在したわけでして。
とりあえず、次はシールを作らないとなぁ……。
実現できる可能性がなさそうだとあきらめ気味で、すっかりシールのことを後回しにしていました……orz
ちなみにレジストリデータはこんな感じにしてみました。
参考にしたのは次のURL2件、いずれもcdrcarcoさんによる記述。
- http://www.sol.dti.ne.jp/~cdrcarco/ROMA002-2.HTML
- 使用可能な綴りに関する記述など。
- 面白いことに、この記述は「花」配列のドキュメント( http://www.asahi-net.or.jp/~ez3k-msym/charsets/hana/hanasetup.htm#msime )を参照して作成されているようで。
- http://www.sol.dti.ne.jp/~cdrcarco/IME-MOON1.html
フォーマットは、各行とも次のようになっています。
- 始めにASCIIコードで英字綴り。
- 次に半角の「=」を示す【3D】。
- 続いてShiftJISコードで文字。
- 最後に「Null」を示す【00】。
改行する部分には、全て「¥」を置いてから改行します。
REGEDIT4
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IMEJP\3.1\RomaDef\MS-IME]
"table"=hex:2D,3D,81,5B,00,\
61,3D,82,C9,00,\
62,3D,82,C1,00,\
63,3D,82,C6,00,\
64,3D,82,C4,00,\
65,62,3D,82,AE,00,\
65,67,3D,83,94,00,\
65,68,3D,82,BC,00,\
65,69,3D,82,D4,00,\
65,6A,3D,82,D7,00,\
65,6B,3D,81,45,00,\
65,6C,3D,81,76,00,\
65,6D,3D,82,DE,00,\
65,6E,3D,82,CB,00,\
65,6F,3D,81,8F,00,\
65,70,3D,81,75,00,\
65,75,3D,82,B4,00,\
65,79,3D,82,9F,00,\
66,3D,82,B5,00,\
67,3D,82,C2,00,\
68,3D,82,A2,00,\
69,61,3D,82,E4,00,\
69,63,3D,82,C5,00,\
69,64,3D,82,BE,00,\
69,65,3D,82,D1,00,\
69,66,3D,82,AA,00,\
69,71,3D,82,EA,00,\
69,72,3D,82,B6,00,\
69,73,3D,82,D9,00,\
69,74,3D,82,A0,00,\
69,76,3D,82,AF,00,\
69,77,3D,82,E1,00,\
69,78,3D,82,DD,00,\
69,7A,3D,82,E7,00,\
6A,61,3D,82,E5,00,\
6A,63,3D,82,C7,00,\
6A,64,3D,82,BF,00,\
6A,65,3D,82,D2,00,\
6A,66,3D,82,AB,00,\
6A,71,3D,82,ED,00,\
6A,72,3D,82,B9,00,\
6A,73,3D,82,DA,00,\
6A,74,3D,82,A6,00,\
6A,76,3D,82,B1,00,\
6A,77,3D,82,E2,00,\
6A,78,3D,82,DF,00,\
6A,7A,3D,82,E8,00,\
6B,3D,81,41,00,\
6C,3D,81,48,00,\
6D,61,3D,82,E6,00,\
6D,63,3D,82,D0,00,\
6D,64,3D,82,C0,00,\
6D,65,3D,82,D3,00,\
6D,66,3D,82,AC,00,\
6D,71,3D,82,F0,00,\
6D,72,3D,82,BB,00,\
6D,73,3D,82,DC,00,\
6D,74,3D,82,A8,00,\
6D,76,3D,82,B3,00,\
6D,77,3D,82,E3,00,\
6D,78,3D,82,E0,00,\
6D,7A,3D,82,E9,00,\
6E,3D,82,F1,00,\
6E,27,3D,82,F1,00,\
6F,3D,81,42,00,\
70,3D,81,49,00,\
71,3D,82,CD,00,\
72,3D,82,BD,00,\
73,62,3D,82,B0,00,\
73,67,3D,82,A5,00,\
73,68,3D,82,C3,00,\
73,69,3D,82,D5,00,\
73,6A,3D,82,D8,00,\
73,6B,3D,81,5B,00,\
73,6C,3D,81,6A,00,\
73,6D,3D,82,EB,00,\
73,6E,3D,82,CE,00,\
73,6F,3D,81,93,00,\
73,70,3D,81,69,00,\
73,75,3D,82,B8,00,\
73,79,3D,82,A1,00,\
74,3D,82,A9,00,\
75,3D,82,A4,00,\
76,3D,82,B7,00,\
77,3D,82,C8,00,\
78,62,3D,82,B2,00,\
78,67,3D,82,A7,00,\
78,68,3D,82,CA,00,\
78,69,3D,82,D6,00,\
78,6A,3D,82,DB,00,\
78,6B,3D,81,95,00,\
78,6C,3D,81,5E,00,\
78,6D,3D,81,60,00,\
78,6E,3D,82,CF,00,\
78,6F,3D,81,43,00,\
78,70,3D,84,9F,84,9F,00,\
78,75,3D,82,BA,00,\
78,79,3D,82,A3,00,\
79,3D,82,AD,00,\
7A,3D,82,CC,00,\
00
【注意:定義を書き換えても、リセットするまでは定義が有効にならないと思います。定義を書き換えましたら、電池ブタをあけて通常リセットしてください。】