W-ZERO3……初期化1回、通常リセット3回、「gwes.exeに問題が発生しました」が一回。

 おいおい、このシャープ製の黒電話ってば一体……orz
 (注:標準の呼び鈴は黒電話のベル風なのです)


 動作速度に関してですが、これはCPUの問題とかチューニングの問題というよりも「WindowsMobileの問題」っぽいですね。
 MMX-Pentium233MHzCeleron433MHzくらいのPCでWindowsXPのクラシックGUIを走らせたかのような動作速度に近い気がします。
 接続やロードにはかなり時間がかかります(これは京ぽん1よりも遅い)が、スクロールなどの操作は意外とすばやいようで、「PageUp/PageDown」キーがない本機でも「まぁなんとか使えるかなぁ……」という印象。もっとも、Fnキーとのコンビキーとしては「Esc/Lock/変換/Del/CapsLock」があるというのに、なぜ「PageUp/PageDown」がないのだろうか?という疑問はありますが。
 指で画面をタップする場合、大体は慣れればうまくいくかと。ただし画面脇にあるスライダは操作しづらいですね。画面が1mm程度フレームよりも奥まって配置されている(フチが斜めではなく、直角に整形されている)ので、指先ではなく爪先で操作しないと画面スクロールできないというのはちょっと困りものです。もちろんカーソルキーで送ることもできるのですが、やっぱりページ送りキーはほしいなぁ……と。


 「ブラウザの起動・終了と接続が連動していない」「メールの起動・終了と接続が連動していない/メールを書いても【送受信】しないと送信されない」など、携帯電話/PHSのインターフェースに慣れた方にとっては耐え難い部分もあるかと。
 この辺は、乗せているOSの都合そのままに、パソコンの操作系に非常によく似ています。
 ダイアルアップ接続時代を経験してきた方にとっては「えー、別に普通の操作じゃん」とかいう感じを持たれることと思いますが、ADSL以降・常時接続環境しか知らない方にとっては、少々わかりづらいところもあるかもしれません。


 ブラウザを使って通信中の状態から電源ボタンを押した場合、京ぽんとの挙動の違いはこんな感じ。 

  • 京ぽんは電源ボタンを押すたびに「通信を切断」→「Operaの終了」→「メニューに戻る」。
  • W-ZERO3は電源ボタンを押すと「通信を切断」+「IEの終了」。
    • ブラウザはそのままで通信のみを切る場合には、(読み込みを完了するたびに)画面上部にある「矢印」のアイコンをクリックして「明示的に接続を切断」。
      • Operaの場合は、終話ボタンを押してからIEキーを押しても結果は同じ(終話で通信切断+ブラウザ最小化、IEキーでアプリ再呼び出しになる)ので、この方が楽だとは思う。、
    • 通信はそのままでブラウザのみを閉じる場合には、IEの「×」ボタンを押す。
      • 「×」ボタンを押してもアプリは終了しない(Windowsにおける「最小化」と似た動作となる)。アプリを終了させてリソースを開放する場合は「田スタート → (メニュー)設定 → (タブ)システム → (アイコン)メモリ → (タブ)実行中のプログラム → プログラム一覧からIEを選択 → (ボタン)終了 」とする。


 カメラボタンもアプリキーとして割り当て可能なので、私はとりあえず「メモ」に割り当ててみました(こうする場合、カメラボタンを押してもシャッターは切れません)……ついでに、IEアプリキーの長押しは元からあいているようなので、こちらは「ファイルエクスプローラ」にしてみました。

  • 設定方法は「田スタート → (メニュー)設定 → (タブ)個人用 → (アイコン)ボタン」から行うことができます。

 カメラアプリは別途「画像とビデオ」から起動可能で、撮影時はカーソルのセンターキーを押すことでも撮影可能です。


 それにしても、ローマ字入力の定義を変更する方法は標準では提供されていない様ですね……。これにはちょっとがっかり。良さそうな方法を探してみます。


 ところで一つ「おっ、これはいいね」と思ったのが、ペンによる入力時のモード変移方法です。
 通常ペン入力による漢字かなの交ぜ書きを行うと、TabletPCの場合は「入力アプリ上で誤認識を訂正しなければならない(一旦インライン部に文字を落としてしまうと、誤認文字を訂正する手段が【削除】以外にない)」のですが、PocketPCの場合は「判定した文字はとにかくインラインに落としてしまい、誤字の修正はインラインで(変換前状態の文字直前にカーソルを置くことで)行うことができる」んですね。
 どちらが優れた方法か?と聞かれた場合は、おそらく

  • 見た目のわかりやすさではTabletEditionのほうが上
  • 慣れた後の扱いやすさではPocketPCのほうが上

という感じですね。
 ちなみに、MS-IMEで普通に使える「漢字と仮名を適当に交ぜ書きして、かな漢字変換制度を高める」という方法は、PocketPCでは使えないようです……これはかなり残念。……文字入力後の変換時にキーボードを出して「Shift」→「→」として【全てをひらがなに戻す】という方法で変換できます……もっとも、漢字を利用した変換が出来ているわけではないので、わざわざその操作を行う意味はないのですが。


 キーボードの操作性は微妙。予想通りの壁+α(キーの行ズレ配置・上段のキー間隔が無駄に広い)が立ちはだかっているので、打鍵慣れするにはそれなりの時間がかかりそうです。
 電車内などの揺れる環境下(ペン入力ではブレて入力精度が落ちる)で使う場合、およびパスワードなど英数字入力に関してはそれなりに使えそうな予感。
 ここは使い分けが重要になってきそうですね。


 さて、困ったのは「ストラップが付いていない&付属のソフトポーチにはストラップを通す穴がない」事なんですよね……私の場合は端末と入れ物を紐でつないでおくことにしているのですが、W-ZERO3を入れても大丈夫なポーチは手元になく、かつ付属のポーチは穴を開けて使っているとすぐに壊れそうな雰囲気ですし……持ち運び方法についてはちょっと考えないといけないのかも。
 やっぱり2つ折りスタイルは偉大ですな。


 ……と、余り文句ばかりを書いていてもあれなので、とりあえず探すべきことを。

  • 無線LAN接続と公衆接続を簡単に切り替える方法もしくはツールを探す。
    • 今のところ、うまく両者を切り替えることができないんですよね……。
  • キー入力入れ替えツールなどを探す。
  • 本機に合うケースも探す。
  • データのバックアップ方法を探す
    • アプリを全て強制終了させてから、「田スタート → (メニュー)プログラム → (アイコン)バックアップツール」。MiniSDカードに保存可能。とりあえず手元ではPanasonicの128MBメモリカードを使用してみました。
  • ソフトリセットツールも探す。

-
 遊び甲斐があるかどうかは……まだ不明かと。

URLs

  • Opera Mobile for Willcom W-ZERO3 (Windows Mobile 5.0)
    • http://jp.opera.com/products/mobile/products/wm-zero3/
      • 2.4MB、W-ZERO3でダウンロードすると時間がかかる。
        • PC側でSDカードにダウンロード
        • W-ZERO3にSDカードを移してファイルエクスプローラを開き、そこから直接実行カードから「編集→コピー」
        • 本体メモリ(MyDocumentでもOK)に移動して「編集→貼り付け」
        • 転送後はそのまま本体側のファイルをクリックしてインストール開始
      • インストールが完了したら、設定→ボタンで「IEボタン」に「Opera Browser」を設定してOKボタンを押せば完了。

 ちなみに、キーボードは2キーロールオーバーには対応している模様。