漢触こーど、ようやく形になりました。
(一つ前: 漢触こーど、定義を再調整中。)
(割り当て済み: 一部JIS順から離れた読みを付け始めてみたり@親指シフト漢直ネタ)
代表読みが「ょ」で終わる漢字が数文字落ちたままとなっていたりした昨日定義を廃棄し、語順もソートし直して再出発することになりました。
で、ひとまず定義を修正して、ついでにワークシート側で簡易的な漢字配列表を作成することができましたので(昨日一日がこれでつぶれましたorz)、とりあえずそれらも添付して公開中(→えもじならべあそび)です。
(ワークシートは「OpenDocument 表計算ドキュメント」形式で保存していますので、OpenOffice.orgなどのOpenDocument対応表計算ソフトで参照できます)
ワークシートには「正順」キー表のほかに「逆順」キー表もありますが、逆順キー表は見た目の並び方がばらばらで探しづらいので、逆順であっても正順表を見ることとし、「はじめにスペースを押しながら該当漢字キーを、次に指定されたシフトと左脇に添えられた英字キーを」押すようにするほうが良いかと。
定義に間違いがなければ、「第一水準漢字2965字」を「3段30キー+同時打鍵シフト3キーによる2ストローク」で表現できる漢直配列……ということになりそう。
もっとも、通常漢直配列に必要とされるひらがな(&カタカナ)文字はありませんし(これはカナ配列に乗せて使うものなので……)、記号類もありません。
この辺は「同時打鍵で漢字を出す」という方法論(従来より存在している「親指シフト+TUT」や「親指シフト+超絶技巧入力」などとはちょっと異なる)を試すためのテストということでご容赦いただきたく。
また、この「スペースシフトを2打目にも使う」という姿勢は、FMV-KB231などのような、いわゆる親指シフトキーボード(空白キーと変換キーの位置関係が逆になっている)での打鍵性をまったく考慮していません(スペースバーが中央にあって、これをどちらの親指でもたたけるという前提で設計していますので)。
もし「親指シフトキーボード対応の同時打鍵2ストローク漢直」を設計する場合は、二打目のスペースシフトを排除して漢字を減らす(or4段設計にする)しかないでしょうね……
スペースシフトを排除しても、文字領域を3段10列キーのみ使用のままで「右親指シフト900字+左親指シフト900字+無シフト900字の計2700字」までは割り当てできますので、他の(すでに実績のある逐次系の)漢直配列を参考にして文字を拾いなおせば、親指シフトキーボード+漢直も現実的には可能かと思います。
現状で一番違和感があるのは「漢字を逐次打鍵で出せない」ってことですな……逐次打鍵系VS同時打鍵系(注:ローマ字系VSかな系ではなく)でよく比較にあげられるとおり、同時打鍵系配列の特性上「ロールオーバーで漢字を打つのは誤字の原因となり危険」という点だけは避けられませんね。
それこそ、【第一水準漢字全部をすべて2アクションかつ3段30キー+αで出せなければだめだ!ただし同時打鍵は許容できる。】という要求がある人にとってしか、本配列は有用ではないのかもしれません。
軽く使ってみた感想としては、かな配列としての親指シフトや飛鳥などと同じく「全部の漢字が似たようなコストで出せるというのは、人によっては便利かも〜」という感じですね。
もうひとつ思ったのは、中国語における親指シフトとしてこの方法論がそのまま使えるのではないかな……と。
- 超高頻度の漢字は一打鍵領域に90字置いて、後の漢字は3〜4シフト状態で2700〜3000字
- 必ず二打鍵とすることで、一打目も3〜4シフト状態としてしまう(この場合、3シフト状態であれば(3*30)*(3*30)=8100字、4シフト状態であれば(4*30)*(4*30)=14400字)
……と、学習にどれだけ時間がかかるかは不明なものの、理屈上はそういう配列も組めるわけですし。
#もっとも、それをやるならば「姫踊子草配列で使うストロークを2層化するほうが、(より汎用的なキーボードを使いつつ)より多数の文字を配置できそう」とか、「速記系同時打鍵配列で使う仕掛けを持ってくれば、一打ですべての漢字を出せるようにも設計できるでしょ*1」とか、いろいろと考えられるところはあるようにも思いますが……さすがにそこまでは手が回りません^^;
あっ、ちなみにこの「漢触こーど」は、繭姫の「Strokemode=2」を使用して漢直を実現しています。
従って、他のかな系・ローマ字系配列であっても(親指シフト系におけるそれと同じく)「基本配列部分をStrokemode=2で動作するように部分直しすれば」漢触こーどはアドオンできます。
今のところ、どうやっても漢触こーどを乗せられないのは「姫踊子草かな配列」「蒼星」だけ……と思ったのですが、両者は親指シフトキーをひとつしか使わない仕様なので、その近くにあるキーを適当に「漢触こーどの親指シフトキーとして指定」すれば良さそうです。
「はてなダイアリー」では、漢字の盤面を表現するのは面倒なので……
ページを作ってみました。
「えもじならべあそび - 親指シフト的な漢字直接入力用アドオン配列「漢触こーど」 (2005/11/27-)」
単にコピペしただけなので、記述方法は相変わらず……といった感じです。
もっとも、このページは「同時打鍵系の漢直ってそういうものなんだぁ、へぇ〜」と思ってもらうことさえできればOKなわけで、その目的は何とか果たせる気がしています。
#もっとも、自分でそう思うことと、ほかの方がどう捕らえるかということとの間には、いろいろと差異があるわけですが……。
2ストローク共にスペースシフトとなる面(「○え〜○ょ」で終わる漢字の面)について、漢字並びを変更しています。
昨日アップロードした時点では「○き→○ぎ→○く→○ち→○つ→○づ→○え〜○ょ」と並べていましたが、これを全部混ぜて「○え〜○ょ」へと並べなおしました。
もし昨日ダウンロードしてしまった方がいましたら、お手数ですが再びダウンロードいただくようお願いいたします。
で、逆(↓i ↓w)順(↓p →q)の漢(↓v →e)触(↓p ↓a)コードを使(↓s ,)って実(↓; x)際(↓t →y)に文(↓, →r)字(↓f i)を打(↓h s)ってみました。
(注:←は左シフト、↓は空白シフト、→は右シフトの意味で使っています)
脊映の傾徳こーどを殆って矛欣に型犠を糸ってみました。
あわわ、明らかに違うし……って、小見出しに書いていたのは正順ですなorz
逆順にすると
で、逆(↓w ↓i)順(↓q →p)の漢(↓e →v)触(↓a ↓p)コードを使(↓, s)って実(↓x ;)際(↓y →t)に文(↓r →,)字(↓i f)を打(↓s h)ってみました。
になるから、と……
搾搾奪匿
あう……逆順定義が間違っていますな……orz
で、正順定義は
で、搾順の漢卓コードを使って賦際に文字を打ってみました。
あらら、こちらもスペースシフトの定義は合っていませんね。
……今から直します。
まずは「繭姫」に登録していた定義をもう一度上書き更新。
正順から。正順定義をロードして、と……
逆順の漢触こーどを使って賦際に文字を打ってみました。
ありゃ、賦際って何スか……あっ、「実」は「↓; ↓x」だったのか……シフトミスかよorz
逆順の漢触こーどを使って実際に文字を打ってみました。
おお、ちゃんと出ていますよ。
しかも未確定文字列を見ずに打っているのに、漢字はきちんと同定されてるし……これはかなり新鮮な感覚ですな。
まるで小学校での漢字書き取り練習っぽい感じがしていました^^;
#やっぱり漢直コードは漢字書き取りと同じく小学校から……ってそれは脱線しすぎ。
つぎは逆順か。逆順定義をロードして、と……
逆順の漢触こーどを使って賦際に文字を打ってみました。
同じく「賦際」になってますな……シフトミスを修正すると「実」は「↓; ↓x」だから、
逆順の漢触こーどを使って実際に文字を打ってみました。
おお、こちらもきちんと出ています。
ということは、さっきの誤打は
- 手元の繭姫に読ませている定義を旧版(昨日一日だけ公開していた版、今日の版は大丈夫)のままにしていた。
- 私が漢触こーど配列表のシフトを読み誤っていた(公開表そのものの問題ではない)。
ということらしいです……とりあえず一安心。
ついでに発見。
Mozilla Firefox × ATOK × 繭姫 では漢直が通りませんが、サクラエディタ × ATOK × 繭姫 の場合、なぜか検索窓では漢直が通るようです(本文では漢字が通らず)。
うちの場合、ATOKのオプション「カーソル位置に入力モードを表示→詳細表示」を使用しているので、それで「あっ、ATOK表示中でも漢直できる!?」と気づきました。
(「カーソル位置に入力モードを表示→詳細表示」は、【ATOKプロパティ(Ctrl+F12)】→【入力・変換】タブ→【設定項目】枠→【表示・ATOKナビ】項目の中にあります。目線の移動距離を削減できるので、モード変更を多用する方には本気でオススメ)
って、細切れに記事を追記していたら、いつの間にか23:03:38になっていましたね……とりあえずは問題が解決したから、今日はこれで終了かな。