W-ZERO3用かな配列、秋月配列・改1版

(過去版:今日も懲りずにW-ZERO3用配列。というか秋月配列案続き)
(実装結果:W-ZERO3のスライドキーボードに「かな配列」を乗せてみよう!)

 かなの並び方を変更しました(右手単打以外は全て五十音かな順に変更)。目視での探し方はこうなります。

  1. 【高頻度】単打の右文字盤面(キー上のかな。ういんつっく、。?!)
  2. 【高頻度】単打の左文字盤面(キー上のかな。中央上から左端に向かってかな順)
  3. 【中頻度】右シフト先行の左文字盤面(キー右のかな。中央上から左端に向かってかな順)
  4. 【低頻度】左シフト先行の右文字盤面(キー右のかな。中央上から右端に向かってかな順)


 おおむね配置理論はこんな感じ(とても単純)。

  • 「い」を除くイ段かなは左手で終わる
  • 「ゃゅょ」は右手でシフト→左手
  • 「ういんつくっ」は右手一打
  • シフトは「無シフト」「上シフト」「中シフト」「下シフト」の4つ
  • 五十音順の探しやすさを堅持しつつ、交互打鍵でバキバキ打てるかな配列(つまりは新JIS配列の劣化コピー)を目指した。
    • 「【▲■▼】シフトは見ずに打鍵する。これに慣れることができれば、後は【かな】にのみ注視すれば打鍵できる」というのが、この配列のキモ。目線の移動距離をローマ字入力よりも短くできる……はず。


 貼るべきシールはこんな感じ(実物に貼るとなると、びっくりするほど小さな文字になりますね…仕方がないか)。

 (2005年11月17日11:39:55追記: 長音は【ー (sk)】、ハイフン・マイナスは 【− (xp)】となっています。)
 操作方法の基本的な姿勢は、旧版ままと同じです。

 キーの上に並んだかなを打つ場合は、そのまま該当キーを押します。


 キーの横に並んだかなを打つ場合は、先に反対側の手で▲■▼のうちいずれかのキーを押します。
 それに続いて、横にかなが並んでいる該当キーを押します。
 そうすると、【▲に続いて押せば、上に書いてある文字が】【■に続いて押せば、真ん中に書いてある文字が】【▼に続いて押せば、下に書いてある文字が】それぞれ出力されます。


 「あきづきはいれつ」と打つ場合は、次のように打鍵します。

  • 「あ」は【T】の横上にあるので、反対側の手にある「▲(I)」を押してから、「あ(T)」を押します。
  • 「き」は【F】の横中にあるので、反対側の手にある「■(J)」を押してから、「き(F)」を押します。
  • 「づ」は【H】の横中にあるので、反対側の手にある「■(S)」を押してから、「づ(H)」を押します。
  • 「き」は【F】の横中にあるので、反対側の手にある「■(J)」を押してから、「き(F)」を押します。
  • 「は」は【Q】の上にあるので、「は(Q)」を押します。
  • 「い」は【H】の上にあるので、「い(H)」を押します。
  • 「れ」は【Q】の横上にあるので、反対側の手にある「▲(I)」を押してから、「れ(Q)」を押します。
  • 「つ」は【G】の上にあるので、「つ(G)」を押します。

 …で、予想通り(?)旧版と比較すると漢語適性は落ち、平文適性はあがっています。


 平文(めくらぶどうとにじ)における打鍵評価結果は、旧版の4555打・交互打鍵率80.5%から、新版の4181打・交互打鍵率74%へと変化しています。
 よく使うかなを左手単打に持ってきたので、右手シフトの使用量が減り打数は減少しました。
 一方ではシフトが減った分がそのまま左単打となったため、それらが連なる部分は左連打とカウントされ、交互打鍵率は下がっています。
 (一部を右に振ればいいのかもしれませんが、左の単打盤面が割と綺麗にそろっているっぽいので、弄る気になれないんですよね…)


 辞書単語リストにおける打鍵評価結果は、旧版の238662打・交互打鍵率75.1%から、新版の240794打・交互打鍵率74.9%へと変化しています。
 打数の増加は「イ段かなのほとんどが2打鍵になってしまった」事によるシフトの増加が原因と思われますが、交互打鍵率も悪化している為ほかの原因も作用している様です…このあたりの原因は不明です。


 うーん…というか、こうなってくると「出来る限り、とことん【解りやすさ】を追求する方が、この配列の目的にはあっているのかも」という気がします。
 それでなくともW-ZERO3は「打鍵練習しまくるとRSIにかかる可能性がある」だけに、打鍵練習しなければならない「指に宿る記憶」を頼りにした配列では全く役に立たないですし…。
 出来れば「五十音かな配列の代替案として使える」位にしたいところなのですが、まだまだ配列に関しても表示に関しても、やるべき所はありそうですね…。
 #もっとも、現状ではこれ以上のアイデアなど思いつきはしないのですが^^;

ローマ字定義の変更可否に関して、問い合わせをしてみた。

 シャープに聞いても仕方がない気がしたので、11:20頃にMicrosoftのContactUSへとポスト。
 URLを書く場所があったので、参考程度に…と本記事アドレスを掲示してみました。
 Microsoft Windows Mobile 5.0では、果たしてローマ字定義をユーザが簡単に弄ることは出来るのでしょうか…?

2005年11月19日10:18:20追記

 18日午後に返答がありました。
 乱暴に要約すると「WindowsCEシリーズは全てOEM(部品)扱いで出荷しているので、自社では仕様をコントロールできない。直接製造先に問い合わせてくれ」ということだそうです……。
 (あっ、元の文面は至極真っ当な返答内容でしたので、誤解なきように)


 むー、そうするとシャープに問い合わせないとダメか。


ローマ字定義 : 秋月配列・改1版

あ it
い h
う u
え jt
お mt

か t
き jf
く y
け iv
こ jv

さ mv
し f
す v
せ jr
そ mr

た r
ち jd
つ g
て d
と c

な w
に a
ぬ xh
ね en
の z

は q
ひ mc
ふ me
へ xi
ほ is

ま ms
み ix
む em
め jx
も mx

や jw
ゆ ia
よ ma

ら iz
り jz
る mz
れ iq
ろ sm

わ jq
を mq
ん n

が if
ぎ mf
ぐ eb
げ sb
ご xb

ざ eu
じ ir
ず su
ぜ xu
ぞ eh

だ id
ぢ md
づ sh
で ic
ど jc

ば sn
び ie
ぶ ei
べ ej
ぼ js

ぱ xn
ぴ je
ぷ si
ぺ sj
ぽ xj

ぁ ey
ぃ sy
ぅ xy
ぇ sg
ぉ xg

ゃ iw
ゅ mw
ょ ja

っ b

ヴ eg

。 o (MS-IME2002での仮定義:ああ)
、 k (MS-IME2002での仮定義:あああ)
! p (MS-IME2002での仮定義:ああああ)
? l (MS-IME2002での仮定義:あああああ)

¥ eo (MS-IME2002での仮定義:いい)
・ ek (MS-IME2002での仮定義:いいい)
「 ep (MS-IME2002での仮定義:いいいい)
」 el (MS-IME2002での仮定義:いいいいい)

% so (MS-IME2002での仮定義:うう)
ー sk (MS-IME2002での仮定義:ううう)
( sp (MS-IME2002での仮定義:うううう)
) sl (MS-IME2002での仮定義:ううううう)

, xo (MS-IME2002での仮定義:ええ)
& xk (MS-IME2002での仮定義:えええ)
− xp (MS-IME2002での仮定義:ええええ)
/ xl (MS-IME2002での仮定義:えええええ)

【2005年12月16日12:38:21追記注:仮定義法は、MS-IME2002を利用して定義する場合に使う目印。詳しくはcdrcarcoさんのドキュメントを参照